マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

電話機ジャケットの電源を用意する

2009-08-29 23:25:30 | W-SIM
ここのところ、ずっとLPC2388を使ってのMP3プレーヤの製作ばかりをやっているのですが、このブログへのアクセスを見てみると、W-SIM関連のページを経由して当ブログへといらっしゃる方が依然として多数いらっしゃるようです。そんな方々の期待に多少とも応えるべく(?)、久々に電話機ジャケットのボードを引っ張り出しました。製作している自分はつねに全体像を見ているわけですが、ブログでは製作過程を部分的に説明しているだけなので、ちっとも全体像が紹介できていないと常々反省しておりましたので、そのあたりの補充も兼ねて現状のご紹介です。



ハイ、まずは現在のボードの状況です↑。振り返ってみると、ボード全体の写真を載せたのは1月20日の記事が最後だったかもしれません。基本的にはその時から変化は無いのですが、唯一USB Type Aコネクタのついたケーブルを追加しました。手持ちのボロケーブルをぶった切ってつなげただけなんですが。このケーブルの目的は電源の供給です。これまでは、となりのUSB BコネクタをUSBシリアル兼電源として使っていたのですが、Bケーブルをつなげるとサイズが大きくなってしまい、ケースに収納するのに不向きになってしまうためです。

電源としてはリチウムポリマ電池を使おうかとも思ったのですが、充電回路に加えて今回のハードではSLIC用に5Vも必要なので、その昇圧回路まで必要になってしまいます。それならば最初から5Vを出してくれる市販のUSBモバイル電源を利用しようと考え、そのためにUSB Type Aコネクタを出したというワケです。

さて、そのUSBモバイル電源ですが、まず最初に手持ちのPanasonic製品↓を使ってみました。単3ニッケル水素電池2本から5Vを作ってくれるというものです。



ところが、このモバイル電源ではうまいこと電話機ジャケットが起動できません。電源オンでリセットが入って起動しかけて、LCDのバックライトも少しの間点灯するのですが、すぐと電源が落ちてしまいます。どうやらモバイル電源側が動作を停止してしまうようです。仕様では500mA流せることになっているのですが。。。起動時に思ったよりも大きな突入電流が流れているのでしょうか。。。ソフトでLCDやSLICボードへの電源投入シーケンスを作ってやるとか、できるだけ消費電力節約するように本当に必要な時にしか周辺I/Oにはクロック供給しないとかしてやれば起動できるようになるかもしえませんが、試行錯誤するのも面倒です。そんなわけで、この電源を使うのは断念。もっとも起動できたとしても、単3電池で何時間連続待機できるのか疑問ではあります。

そこで、もう少し強力な電源を準備することにして、購入したのがコレ↓です。サンヨーのeneloopブランドではありますが、リチウムイオン電池を使っている製品です。



今度は問題なく起動できましたし、通話もできます。これならまがりなりにも「携帯電話機」として使えそうです。連続待機時間はまだ調べていませんが、とりあえず一晩くらいは問題なさそうです。



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