マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

2枚組

2010-11-29 19:27:38 | Weblog
どうも近頃は、トラ技でもARMマイコンを扱うようになってきてInterfaceとの境目がわからなくなってきた印象を受けますが、ついにはCQまで参戦してmbed本を出すんですねぇ。そして、mbedとLPCXpressoでLPCの存在をいっぺんに知らしめただけでなく普及させることに成功した NXPの攻勢はさらに続くようです。

なんと、3月10日発売のトラ技4月号増刊の付録はLPC1114基板の2枚組だそうです。3cm四方の小型基板が2枚ついてくるそうで、これを連結できるようです。2冊買えば 2x2のマトリックス構成が組めるという、これまた付録史上に残る企画という感じですね。同サイズの拡張基板も計画されているようだし、自作拡張基板を作ってMTM07で配布する人とかゼッタイに現れそうな予感がします。

ちなみに情報ソースは、こちらです。新刊に掲載する広告をとる都合から今後の企画を垣間見ることができるので、ときたまチェックしています。

新基板の状況

2010-11-27 15:18:12 | Weblog
MTM06の前に届いた基板ですが、ひととおりの部品実装が終了して↓のようになりました。JTAGの配線ミスの関係でリセット出力が正しくLCDに伝わらなくなってしまったので、ジャンパ線ならびにJTAG用のランドに配置したジャンパピンで配線を修正しています。



基板上側にある2つの3Pのコネクタは、ともにシリアル用端子です。左側の3PはWT32のシリアルにつながっており、WT32の設定ならびに動作確認用です。右側の3PはLPC2387のUART0で、デバック用のシリアルコンソールになっています。

マイクロSDソケットをハンダ付けしていて気が付きましたが、カード挿入検出端子への配線を忘れてました(泣)。その他の失敗としては、やはり動作状況を示すLEDを付けておくべきだったと後悔しています。WT32のそばにLEDがひとつありますが、これは充電状況表示用です。ヘッダピンで、LCD基板を接続すると、こうなります。↓



部品の実装密度という観点からみると基板上はスカスカなのですが、LCD基板がそれなりの大きさを占めるので基板サイズは800mm X 1000mmでちょうどという感じです。裏側には、電源スイッチ、リセットスイッチと電池コネクタがあります。



MCUとして使用しているLPC2387はちゃんと動いており、TOPPERS/JSPが動くところまで来ました。BluetoothのWT32も無事に動いており、iWRAP 4.0へのバージョンアップ完了。LPC2388で動かしている現在のコードを順次変更しながら、移植をしている最中です。JTAGが使えないのでシリアル経由でフラッシュを書き直してはの printf デバックです。

ようやくProduction

2010-11-25 07:38:43 | Weblog
SAM3Sがようやくと入手可能になってきたようです。シリーズの一部のデバイスがsamplingのステータスからproductionのステータスへと変化しました。発表からほぼ1年近くかかったことになります。どうやら、他のデバイスも来年1Qにはproductionになるらしいです。

すでにAVNET(US)にはSAM3S4CA-CUの在庫があるようですが、こいつはBGAパッケージなので見送るしかありません。近いうちにDigikeyやMouserにQFPの在庫が入ると期待できそうです。とりあえず、SAM3S4の48, 64, 100ピンのそれぞれを試しに買ってみるつもりでいます。これを使って何を作るかを考え始めねば。。

MTM06 2日目

2010-11-22 23:50:57 | Weblog
昨日で終了したMTM06ですが、帰宅後はすっかり疲れて早々に眠りについてしました。多くの方に、「ブログ読んでます。」とか、「ブログ記事参考にしたことがあります。」と声をかけていただき、大変うれしかったとともに励みになりました。そして、思っていたよりも実に多くのWillcomユーザの方が訪れてくれたことにも、ちょっとビックリ。WZ3のユーザが多かったようです。

遅くなりましたが、2日目の問題点のメモを残しておくことにします。


↑誤字があるんですけど。。

1日目と同じように着信応答後のトラブルに遭遇。1日目に電池に関連していると想像したので、時折テスタで電池電圧を確認してはいたのですが、それでも時間経過とともにトラブルように。ついには、応答するとリセットがかかるようになってしまいました。これは、BODがかかっているのではないかと想像して、電池交換にて改善。ほんと、予備の電池を持って行って良かったです。

電池電圧は3.7Vも残っていたのですが、それでも問題が発生しました。着信応答後にリセットが発生するという症状が、2年以上前にUSB電話機ジャケットを製作した時に経験した症状と良く似ていることを思い出しました。その時は、相手側応答後音声が流れ始めるとリセットがかかるという症状でした。当時は、電源をUSB給電からACアダプタ経由に切り替えることで解決ということにしていました。今回も、応答/接続後W-SIMの消費電流の変化に電源が追いつけていないという問題なのではないかと推測しています。そういえば、W-SIMの電源廻りには、コンデンサすらつけていません。ちょっと、大きめの電解コンデンサとか付けると、効果あるかしらん。そのうちに実験しておくべき課題のようです。

本日の失敗

2010-11-20 23:00:34 | Weblog
MTM06 一日目終了。Yukiさん、sim00さん、suikanさんをはじめ、多くの方と初めてお会いできて、楽しい一日でした。大学の後輩のH君とも何年ぶりかで会えたし。

今回は、正午から6時間連続してデモをしていたため、いくつかのトラブルに遭遇。まずは、携帯できる電話機ですが、こちらは始めのうちは調子よく動いていたのに、途中から音声波形が正しく表示されない問題にたびたび遭遇。どうやら、まだどこかにバグが残っているようです。そして、3時から4時近くになったら、急に不調になって、着信に応答しても通話できなくなり、そしてしばらくすると圏外表示になってしまい、通話不能に。しばらく原因がわからなかったのですが、そのうちにLCDの表示も消えてしまったところで、電池電圧の降下らしいことに気が付きました。電池残量表示機能を付けたつもりだったのですが、どうやらバグっていて、ちゃんと表示が更新されていなかったようです。後で、修正しなければ。リポ電池を交換して、どうにか復旧。

Bluetooth対応ジャケットの方は、認定を受けていないBluetoothモジュールを使っていることもあり、ごくごく控え目にデモ。質問されたら、見せるという程度。CSR BC5の設定にはカントリーコードの設定をする箇所があるので、一応これをJapanに設定しています。ですので、使用するチャネル数とその周波数帯あたりは、日本の規制に即したものになっているのではないかと勝手に想像してはいるのですが、何しろ詳細資料を持っていないのでホントのところはわかりません。

新たにソニエリのMW600というヘッドセットを購入したのですが、まだ自作ジャケット側の対応に不十分なところがあり、調子が良くありませんでした。ソニーのDR-BT140Qに戻してみたのですが、今度は会場内が混雑してきた影響か、電波環境が著しく悪化。A2DPによるMP3再生は、たびたび音切れが発生。HFPでの通話ではSCOを使いますが、こちらはリアルタイム性が重視されるので、さらに音声品質への影響大で悪化。昼ごろはクリアに音声聞こえたのが、かなりかすれたような音声にしか聞こえなくなってしまいました。周囲のデモでもBluetoothや無線LANを始めとして、2.4G帯の電波がたくさん飛んでいるようですし。

Willcomの電波が体育館内までちゃんと届くか心配でしたが、ほとんど問題ありませんでした。明日もBluetoothの方は、説明だけで実際のデモは控えめにしかできないだろうと思います。

出展準備

2010-11-20 00:14:07 | Weblog
いよいよMTM06当日なので、持ち込む機材の準備作業中。今週届いたプリント基板の方は、部品のハンダ付けはできたのですが、やはりソフトの修正が間に合わないので、残念ですが持ち込みは断念します。詳しい状況は、来週ひとだんらくついてから書くことにします。

わたしの出展場所は、体育館内です。土日の二日間とも出展します。

それでは。

JPEG復旧

2010-11-18 08:18:06 | Weblog
これまでワザとはずしてあったJPEGを戻しました。JPEGは展開処理しかサポートしていませんが、それでもコードサイズが100KBほど膨れていまいます。フラッシュへの書き込み時間が少しでも短くなるように、これまでは省略してありましたが、ひととおりの機能が入ったので入れ戻しました。



アンテナのアイコンも入れました。右の数字は電池電圧です。アイコン表示があるので無くてもいいのですが、いまだに残量がどんどんと減っていく気がするので、監視目的に数値表示も入れています。電圧はWT32のコマンドで拾っていますが、結構値がばらつくので移動平均をとるようにしています。測定頻度を上げるとWT32との通信がそれだけ必要になるので、電圧測定はLPC2388のADを使った方がいいかもしれません。



アルバム画像も復活です。



みてくれに関しては、だいたいこんなところで作業凍結してMTM06に挑むつもりです。プリント基板実装の作業はいまだ進行中。まだ足りない部品を調達しなければいけないような状況なので、動かせるかどうかもわかりません。

基板は届いたけれど

2010-11-16 00:40:43 | Weblog

Fusion PCBに注文してあった基板、ようやくと届きました。「出荷した」とのメールがあってから、9日かかりました。枚数については何も聞かれなかったので、何も指定しなかったのですが、だまって10枚届きました。

ざっと見たところ、0.5mmピッチのLPC2387廻りもきれいにパターンできているように見えます。これが$40でできてしまうとは、驚きです。この間、気が付いたパターンミスの部分をカットしておこうと考え、回路図とパターンを確認したところ、驚愕の事実が判明。なんと、JTAG廻りの信号のLPC2387側がピン番号間違っています。回路図の段階でそもそも間違っており、そのとおりのパターンが引かれています。回路図を見易くするために、シンボル上のピン位置を移動させたりしているうちに、信号線がずれてつながってしまったのではないかと想像されます。最初は、正しく描けていることを確認していますので。ちょっときれいに整理しようとして手を入れたあとでの確認忘れのようです。

かなり萎えました。ようやくと気をとりなおして他の線を調べましたが、入れ違いになってしまったのはJTAG廻りだけのようです。JTAG使うのを断念すれば、基板は使えそうです。JTAGに関連してリセット信号廻りには修正が必要になりそうですが。


新旧比較

2010-11-14 21:16:09 | Weblog
きょうは携帯できる電話機の動作確認とちょっと手直し作業を実施。画面表示動作の一部修正をするとともに、電池残量を示すアイコンを追加。



ついでに、新旧2台のジャケットを並べてみました。新型では本体だけでなく電話機の方も小ぶりのものを使っているので、総体積はかなり少なくなった印象を受けます。台所にあった調理用ハカリで重量を計ってみたら、受話器を含めて520gでした。意外と軽量?子基板のSLIC部分も自分の基板上に移し替えてしまえば、もっと小型化は可能なのですが、MouserでもDigikeyでもバラ売りしていないので、評価ボードを使わざるをえません。



MTM06には念のために新旧の2台を持ち込む予定。前回、Gadget1 R2に出展した時には、旧型の方のLCD表示が動かなくなってしまい、新型で動作デモを実施。旧型は中身の展示に使用しました。キャリーカートで運んだ際の振動のため、イモハンダだったLCDへのSPI CLK信号線が取れてしまったのが原因でした。こういうこともあるのでやはりプリント基板の方が安心できるのですが、Bluetooth対応版の方は、まだ手元に基板が届かないので基板作成もソフト修正も間に合わない気配が濃厚です。おそらく現状のままユニバーサル基板での展示となるでしょう。

画面の準備 -- 発信画面

2010-11-13 11:37:35 | Weblog
いよいよMTM06が1週間後になってしまいました。まだアンテナ表示が用意できていませんが、最後に廻した発信画面をようやくとこさえました。もうちょっとカッコ良くしたいのですが、ツールも、それを使いこなす腕も持ち合わせないのが悲しいところです。キートップにちょっとグラデーションを付けたのが精いっぱいの努力。



機能的には特に変わったところはありません。発信ボタンで、ダイアルした番号に発信を開始して、発信中画面に遷移します。ちょっとわかりにくですが、ダイアル入力中の↑の画像ではA2DPストリームが流れている状態なのでA2DPアイコンが緑色になっていますが、発信動作↓になるとA2DPストリームが止まってアイコンが黄色に変化します。



そして通話中状態になるとHFPのアイコンが緑色に変化します。



発信動作に関してはBluetoothヘッドセットは関与しません。もちろん、呼出音や通話音声についてはヘッドセットから聞こえるのですが、ヘッドセットのボタン操作では発信することができません。使用しているDR-BT1400Pでは、ボタンの長押しで、最後に発信した番号へのリダイアルがおこなえることになっています。HFP経由でAT+BLDNというATコマンドを送信しているものと推測されますが、残念ながらWT32側のHFP AGの実装が、このATコマンドをサポートしていないようです。リダイアルされたことをイベントとして通知してくれませんので、リダイアル処理を組むことができないのです。WT32ではiWRAPというファームウェアにより、各プロファイルを非同期シリアルポート経由で簡単に操作できるように工夫されてはいますが、その半面サーポートできる機能は限定的になってしまっています。HFPに関しては特にAG側の制約が大きいように思われます。もともと、AG側よりもHFPデバイス側として使用されることを想定しているように思われます。