マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

RFID click

2015-03-15 09:13:34 | Weblog
MikroElektronicaのRFID click(写真左)を購入しました。STのCR95HFを使ったNFC reader/writerボードです。以前はTIのTRF7970Aを載せたボード(写真右)を使っていましたが、ご覧のようにアンテナデザインの違いもありサイズが小さくなっているのが気に入りました。



使い方としてはSPIまたはUARTでつなぎます。データシートを読んでみたところ、コマンドの作りが非常にシンプルで分かり易くなっていました。TRF7970AではFIFOを介しての通信がイマイチ使いにくかったのですが、それに比べてとっても使いやすそうです。機能的にはISO 14443 TypeA/TypeBならびにISO 18092 に対応しており、Felicaも読むことができます。TRF7970AではカードエミュレーションやP2Pの機能もサポートしていますが、CR95HFはReader/Writer機能しかサポートしていません。これらの機能はST95HFという製品でサポートされているようです。やることといったら、以前と同じくSuicaを読んだりすることくらいしか思いつかないのですが、使ってみたい衝動にかられてポチってしまったのでした。

ふたつのシールド

2015-03-09 22:32:32 | Weblog
エイビットのPHSシールドの資料がアップされているのを発見。取説を読んでみたものの、ArduinoのAPIしか使えないようで、ガッカリ。写真を見るとSTM32あたりのARMマイコンが載っているように思われます。SWD端子もあるので、直接このマイコンをプログラムできれば楽しそうなのに、そういう情報は一切ありません。

ArduinoのAPIはどうやら3Gシールドと共通ということらしい。といことで、3GSを覗いたら、こちらでは3GIMという新しいモジュールが紹介されていました。みると制御線もPHSシールドと共通の簡易的なものしかないようです。UARTでつなぐだけなので簡単なのはわかりますが、フロー制御もできないようです。こちらもモジュールには音声用のPCM信号が備わっているのですが、基板には引き出されていないので音声通話には使えません。

どちらも残念ながらわたし好みのものではないようです。

SAMD21

2015-03-07 02:01:52 | Weblog


SAMD21を使ったArduino Zero Proが発表されたという。なんか、同じような話を以前記事にしたことがあったような気がして確認してみたら、Arduino Zeroでした。この2つのボード、外観はほぼ同一で、SWD用のヘッダが実装されている点がプロたる所以なのかいな?と突っ込みたくなるくらいの違いしかありません。

しかしながら、Hackadayの記事によれば、背景にはお家騒動?がからんでいるらしい。この記事読むまで、Arduino.cc と Arduino.orgがあるなんて意識したことありませんでした。どうやら商標がらみで裁判沙汰になっているようです。

Arduino Zeroがちっとも店頭に並ばないのは、SAMD21の流通に問題があったわけではなかったのですね。そう思って探してみたら、MT-D21Eというボードが見つかりました。


余計なものを排除したシンプルな構成ですが、手軽に使えていいかも。


J-Scopeを試してみる -- その2

2015-03-06 12:27:05 | Weblog
前回の記事の続きです。ARM10ピンのケーブルを掘り出したので、FRDM-KL25ZをJ-Link EDUにつなげてJ-Scopeを使ってみました。KL25側のファームには何の変更もありません。加速度変化をズーム表示してみると。。




ちなみにOpenSDAのJ-linkを使った場合のズーム画像も下に示しておきます。50Hzのサンプリングがどれだけ貧弱かがよくわかります。しかしながら、OpenSDAの場合にはUSBケーブル1本でサンプリングと電源供給ができますので、使い勝手は勝ります。J-Scopeは Freemasterと比べると設定もほとんど無いのですが、XYスコープ表示はできませんし、変数ごとにサンプリング間隔を設定することもできません。時と場合に応じて使い分けというところでしょうか。



J-Scopeを試してみる

2015-03-01 16:23:36 | Weblog
前回の記事ではFreemasterを使ってみましたが、全く同じコンセプトでSEGGERからJ-Scopeというツールが提供されていることに今頃になって気づきました。どうやら昨年夏頃から提供されていたらしいのですが、Windows環境だけでしか使えないこともあって、これまで見逃していたようです。

と、いうわけで、前回と同じくFRDM-KL25Zを使って3軸加速度センサーの値を表示してみました。FreeMasterと同じようにELFファイルを読み込むだけで使えますが、J-Link専用ツールということもあり特別な設定も無しで使えます。



今回もFRDM-KL25ZのOpenSDAをJ-Link化した状態で動かしてみましたが、起動時に次のようなメッセージが出力されます。



ちゃんとしたJ-Link製品であれば、1KHzのサンプリングも可能なようですが、OpenSDAでは性能が50Hzに制限されているようです。今、ARM10ピンコネクタが行方不明なので、近日中に見つけてJ-Link EDUでも動作確定してみようかと思います。