マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

Device ID

2018-08-16 11:00:23 | Weblog
先日、STM32CubeMXがアップデートされたのと時期を同じくして、STM32CubeProgrammerも更新されていました。USB経由だとSTM32F7とつながらない問題も修正されたようなので、これを機会に以前から気になっていた問題を調べて見ることにしました。




上図は、Nucleo-F767 をDFUでブートして、STM32CubeProgrammerと接続した状態です。USBで接続した後、Device Descriptorや Config DescriptorからSerial NumberやらFirmware Versionやらの情報を引き出していることがわかります。ところが、Device ID (0x0451)をどうやって調べているのかが不明でした。Device Descriptorにも Config Descriptorにも該当する情報は含まれていません。もしかして隠しDescriptorが存在しており、それをアクセスして取得しているのではないかとも想像して、Wiresharkを使ってUSBパケットをキャプチャして調べてみたのですが、やはりそのような情報を取得している様子はありませんでした。一体、どうやってDevice IDを取得しているのか?

Device IDはレジスタを読みだして取得することができます。Enumeration時のDescrptorの読み出しではなく、DFUのプロトコルを使って取得しているのかもしれないと思い調べてみましたが、やはりそのような形跡はありません。STM32の UART BootloaderプロトコルではGet IDというコマンドが用意されており、このコマンドを用いることでDevice IDが取得できるようになっているのですが、DFUのプロトコルにはそのようなコマンドは用意されていないのです。

なぜ、Device IDの取得方法にこだわっているのかというと、それは自分でDFUローダを作った場合にもSTM32CubeProgrammerを使いたいと思ったからです。実際に、CubeMXを使ってUSB DFUを使用するプロジェクトを作成して動かしてみると、次の図に示すようにDevice IDが不明であるためにSTM32CubeProgrammerが使用できないのです。




このように、CubeMXで作成したUSB DFUが、そのままではCubeProgrammerでは動作しない訳で、ツール群としての整合性が取れていないではありませんか。Device IDさえ取得できればCubeProgrammerでの書き込みが行えるはずなのに。。。。

いろいろと調べてみましたが、結論としてはUSBのenumeration手順やDFUプロトコルではDevice ID情報を取得していないということがわかりました。それでは、CubeProgrammerはどうやって、Device IDを知ることができるのか? 直接情報を取得していないからには、他の情報からDevice IDを推定しているとしか思えません。

そこで思い当たったのが、DFUのInterface中に存在するDescriptorです。



DFUブートした時には、上図の上半分のようにFlashの構成だけでなく、Option ByteやOTP Memoryの領域の情報もAlt Interfaceとして表現されています。それに対して、CubeMXで機械的に生成しただけのDFUコードでは、Flash構成を表現するAlt Interfaceしか現れていないのです。もしかすると、CubeProgrammerはこれらの Alt Interfaceが表現するフラッシュメモリの構成からDevice IDを推定しているのかもしれません。

推測を確かめるために、DFUのスタックを改造して複数のAlt Interfaceをサポートできるようにして、Option Bytesを表現するAlt InterfaceのDescriptorを追加。もちろん、該当部分のFlashの読み出しもできるようにコードを追加してやりました。すると....




予想した通り、CubeProgrammer はFlashとOption Bytesの構成方法からDevice IDを推定しているようです。これで自作のDFU Loaderを使った場合でもCubeProgrammerでの書き込みが行えるようになりました。

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STM32H743I-DISCO

2018-08-08 18:38:59 | Weblog
先日 STM32CubeMXの新バージョンが出たのでインストールしたところ、ボード一覧に未発売のSTM32H743-DISCOが登録されているのに気がつきました。



USB High speedとかカメラのコネクタはあるようですが、どうやらLCDが載っていない模様。STM32H743だとDSIに対応していないので、LCDはパラレルでつなげることになり、ピン数が足らなくなるのか、他の機能と競合してピン割り当てができないのかもしれません。DISCOボードって、比較的安価でLCDが載っているのが大きな魅力だったので、とっても残念。
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MacでWiresharkを使ってUSBをキャプチャする

2018-08-06 14:39:03 | Weblog
WindowではWiresharkを使って、USBパケットのキャプチャができることは知っていたのですが、Macではできないと思い込んでいました。Wikiのここの説明を読んでも、Linuxを除けば他のUnix系では全滅状態です。でも、このページの説明だとWindowsでもUSBのキャプチャはできないことになっており、USBPCapについては言及されていません。

そこでダメ元で検索してみたところ、この記事を見つけました。ifconfigしなければならないので、一手間必要にはなりますが、確かにWiresharkでUSBを捕まえられるようになりました。これで、マイコンとのUSB接続を調査したりデバックしたりする作業も、大幅に楽になります。
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TouchGFX

2018-07-16 17:39:37 | Weblog
1週間ほど前に、STMicrocがTouchGFXの開発元であるDRAUPNERを買収したという発表があったので、何か続報はないのかと着目しているのですが、今のところは何も新しい話は出てこないようです。「TrueSTUDIOのように、TouchGFXが無料で使えるようになるのかも!?」と期待していたのですが。。。
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Gigatron & PiDP-11

2018-05-03 11:10:29 | Weblog
EEVblogにてGigatronを知りました。先日、何やらボードを組み立ての様子をライブ配信しているのには気づいていたのですが、このボードだったのですね。組み立てマニュアルが丁寧にできているのは感心。できることは限られているけど、半日もあれば充分に組み立てられるというお手軽さは、それなりに万人受けするかも。

そういえばと思いPiDP-11のページを久しぶりに訪れてみたら、なんとベータテストが開始されていることを知り驚き。



このフロントパネルの出来栄えは、サイコーですよね。Digitalのロゴもたまりません。これを見るだけで欲しくなります。パネルに精力を注ぎ込んでおり、CPU本体はラズパイだったりするのですが、実物に比べれて半分程度のサイズになっているので、これならインテリアとして飾るだけでも満足できそうです。またしばらくしたら、状況を確認してみよう。

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