マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

SAM4L発表

2012-09-26 12:28:35 | Weblog
先週から気配が感じられていたSAM4Lが発表されました。データシートも出ていたのでさっそくちょっと眺めてみましたが、これまでのSAM3シリーズやSAM4Sとはずいぶんと内容が異なった製品として仕上がっています。これまでになかった多くの機能が備わっていることもありますが、それよりもこれまで慣れ親しんでいたものが無くなっていることに戸惑いを感じるというのが正直な第一印象。名前こそSAMの冠がついていますが、SAM4SとSAM4Lは全く異なるシリーズのデバイスと言っても過言ではないのでは?

なくなってしまった機能のうちでも、アマチュア視点からみて一番大きな影響があるのはSAM-BAじゃないでしょうか?これまでは、SAM-BAを使ってシリアルやUSB経由でのフラッシュへの書き込みができましたが、この機能が無くなっているようです。JTAG使うしか方法無いのかな。

新機能としては、スイッチングとリニアの2種類の内蔵コア電圧用レギュレータやオーディオ用途用DAC、静電容量センサ等いろいろあるのですが、これらについては実際に使いながら勉強していきたいところです。11月から出荷と発表されていますが、実際に入手できるのはいつ頃になるんでしょうか?わたしのような者には、いまだにSAM3SやSAM3NですらDigikeyだけが頼りという状況が続いています。せめてMouserが取り扱い品種増やしてくれれば、もう少し安く買えるようになると思うのですが。。

22:25 追記
データシートにはSAM-BAについて何の記述もないが、Schematics ChecklistにはSAM-BAを使うために必要な条件が明記されている。どちらかのドキュメントが間違っているということか?半年くらいすればアップデートされることでしょう。

新たにもう一枚

2012-09-24 23:34:40 | Weblog
先日、無理矢理電話機の受話器をつなげてみましたが、やはりカールコードを直づけでなんの固定措置も施さないでいたら、すぐと半田付け部分に負荷がかかってちぎれそうになってしまいました。そこで、改めてあらたにもう一枚ボードを作成。今度はちゃんとRJジャックをつけて、極性反転用のスイッチも付けてみました。



従来どおりヘッドセットもつなげられるようにオーディオジャックも付けておきましたが、受話器をつなげて実験することを主目的とするつもり。スピーカを駆動するためのアンプ(TPA2001D1)も載せてあります。着信音用途だったらモノラルで充分だと思ったのですが、手元にあった100円ショップで買ったスピーカはステレオでした。ステレオアンプにしても良かったかな。

受話器を口元から少し離すと音量が小さくなってしまうので、入力ゲインを大きめに設定した方が良いのですが、そうするとマイクノイズが気になります。マイクアンプを入れた方がいいのかもしれません。




ボードにあるヘッダーにはWT32のシリアル信号を出してあります。隣にMiniSAMボードをつなげて制御できるようにするつもりです。

SAM4L

2012-09-21 19:18:04 | Weblog
どうやらATMELが近日中にSAM4Lを発表するようです。Webページにはまだ何も出ていないのですが、YouTubeに関連動画が3本アップロードされているのを発見。「限定公開」に設定してあるので、本来であればリンクを知っている人でなければ再生できないはずなのですが、ATMELのチャンネルから"AT91SAM MCUs"の Play Listを選ぶと、リストに入っているのが丸見えで、ここから再生もできちゃいます。

これってGoogleさんのサービス仕様なのかもしれないけど、ハマり易い罠のような気がする。バグと呼んでもいいんじゃないですかねぇ。

さて、SAM4Lですが、どうやらAVRのPico Power技術を盛り込んだようです。XMEGAのようなEvent Systemも用意されており、AVRでのノウハウが活かされた製品となっている様子。早くマニュアルを読んでみたい!!

Aria G25

2012-09-19 21:23:49 | Weblog
久しぶりに訪れた at91.com経由で、Aria G25を知りました。Raspberry Piとは違ってシステムとして完結したボードではなく、あくまでもARM9ボードとしての基本機能だけに絞った構成。端子コネクタすら排して、母艦となる基板に実装することを想定した端子は1.27mm間隔。そして 24ユーロというお値段。イタリアからの郵送料の方がよっぽど高くなるので、衝動買いをせずに済みます。



コスト減のために、販売方法にも割り切りがあるようです。オンライン販売を含む直接販売だけで、代理店販売は一切なし。そして数量割引もなし。100台とか1,000台まとまろうが、割引無し! この割り切り方の潔さに感銘を受けます。

リニューアル

2012-09-15 23:17:08 | OLIMEX
OLIMEXのWeb pageがリニューアル。まぁ、これまでが前時代的過ぎたんですけど。昨年くらいから、Blogやtwitter始めたのをきっかけに、かなり製品情報が出てくるようになりましたね。以前は新製品に合わせて年に数回Webページが更新されるだけだったのに比べると、まさに隔世の感があります。

製品情報の多くはこれまでのサイトから引っ越したもののようですが、それだけではなくサポート用のフォーラムやWikiも立ち上げたようです。以前のサポートフォーラムは、SparkFunに間借りしていませんでしたっけ。

電話機の中を覗いてみた

2012-09-12 07:34:45 | Weblog
電話機の送受話器を流用することにしましたが、着信応答や切断操作には別途ボタンを設けるよりも、フッキング操作でおこなうのがより自然です。そこで、電話機本体のフックスイッチを流用できないものかと考え、電話機の中を覗いていました。わたしが利用しているのは、パイオニアのTF-08という機種で、「携帯できる電話機」を製作した際に購入したものです。

Pioneer ベーシックテレホン 色:パールホワイト TF-08-W
パイオニア
パイオニア


ネジをはずすだけで、簡単に中の基板を確認できました。






値段が安いものですから構成もシンプルですが、基板裏面には結構な数のCRチップ部品が実装されていました。こうして見ると、充分なスペースもありそうなので、同じサイズでBluetooth基板を作って中身をすげ替えてしまうのも面白そうに思えてきました。そうすれば、フックスイッチだけでなくダイアルパッドや圧電スピーカも流用できます。フックスイッチは、基板から取り外す必要がありますが、調べてみると同じものがDigikey/Mouserに在庫されていることを発見。うーん、妄想が膨らみます。

このように中身すげかえも面白そうなのですが、欠点は電話機の機種が限定されることですね。また基板の長さが14.5cmほどあるので、同サイズ基板を作ろうと思うとEagle Free版のサイズ制限を超えてしまいます。DesignSparkを使ってみろというお告げでしょうか?

「送受話器だけ流用」と「電話機中身すげかえ」のふたつの方法があるわけですが、どちらも興味あるのでしばらくは両方の可能性を探ってみようかと思います。

送受話器を流用してみる

2012-09-08 22:56:01 | WT32/BM20
今年からいよいよMTMがMaker Fair Tokyoに格上げされて開催されるようですね。会場が日本科学未来館というのが個人的には遠くて辛いところですが、前向きに検討したいところです。これまでのMTMは入場無料だったこともあり、性別年齢を問わずにいろいろな人が見に来ていたのが出展する側としてはとても面白かったのですが、その雰囲気が失われないように望みたいものです。18歳以下は半額と考慮されているようなので、大丈夫かな?

さて、出展を考えるとなるとそのためのネタを考えねばなりません。これまでは、昨年デモしたBlueSAMにMMA8452Qを追加しようかと思っていたのですが、外見からは昨年と同じにしか見えないし、何かしら新しいネタを考えた方が良さそうな気がしてきました。WCA-009の販売促進の絶好の機会でもありますので、当然これを使ったネタでなければなりません。そこで基本構想を固める準備実験として、こんなもんこさえてみました。




はい、昨年製作したWCA-009を使ったBluetoothスピーカ・ボードを改造したものです。昨年はスピーカをつなげることを想定していましたが、これを家庭用電話機の送受話器をつなげるように改造してみました。マイク関係回路は昨年のトラ技9月号と同じような回路なんですが、バイアス用のレギュレータを使わずにダイオードの順方向電圧降下を利用して約2.7Vを作ってみました。

これまでは、HFPの実験/デモをするのにパソコン用のヘッドセットを使っていたのですが、なんか普通すぎでイマイチ面白くありません。MTM/Maker Fairのようなイベントでは、どれだけ来客の目にとまり、気を引くことができるかが重要です。そしてわかり易いものの方が多くの観衆の興味を引けるんじゃないかと思います。そこで、電話として使うことだし、家庭用電話機の送受話器部分を使えるようにしてみたというわけです。もちろんウケ狙いも意識していますけど。

サンワダイレクト iPhone受話器 iPhone4S iPhone4 iPad2 iPad 対応 ホワイト 400-HS028W
サンワダイレクト
サンワダイレクト


ELECOM XPERIA用電話スタンド ブラック MPA-PSX001BK
エレコム
エレコム

スマホ用には、上のような製品がいくつか出ているようですが、これのBluetooth版といったとろです。もちろんiPhone/AndroidだけでなくBluetoothが使えればいいのでiPodやガラケーともつなげて使えます。

電話機の送受話器部分ですが、どうやらどのメーカの製品も4極4芯のケーブルで本体とつなげられているようです。4芯のうち外側2本が送話器マイク、内側2本が受話器スピーカーにつながっているというのが配線仕様となっている模様。そこで、外側の2本はアンプを使わずにWT32の左チャンネル出力に直接接続。受話器のように耳元にあてるのであれば、外付けアンプ無しでも充分な音が出せます。RJジャックの手持ちがなかったので、近場の家電量販店でカールコードを買ってきて半田付けしました。スピーカ/マイクとも極性があるわけですが、スピーカの極性は無視できます。一方、送話器部分にはコンデンサマイクが使われており、バイアス電圧をかける必要があるのですが、2本の端子のうちのどちらがプラス側なのかわかりません。自宅にあった電話機2台の送受話器を試してみたのですが、極性が逆になっていました。ふつう自社製の電話機本体にしかつながりませんので、極性を含めた端子割り当てまでは共通化されていないんでしょうか? 今回は実際につなげて動作確認をとりながら半田付けしましたが、受話器の種類を選ばずに接続可能とするためには極性反転スイッチを付けた方が良さそうです。

実際に動かしてみると、通話時にマイクにキーンというノイズが載ってしまいます。やっぱりバイアス電圧生成にはレギュレータ使った方が良いようです。相手側音声の聴取にはまったく問題ありませんが、着信応答や切断操作ができるフックがあるわけではないので、そこんとこはスイッチ使う必要があります。あとは、着信音鳴らすためのスピーカが無いことが大きな問題でしょうか。着信音の生成はWT32で行えるのですが、その着信音は受話器から流れてしまいます。着信が入ったらスピーカを鳴らして、応答したらスピーカ動作を止めることが望ましいのですが、そこまでやるとなるとマイコン使って制御したくなります。

送受話器が使えることは確認できたので、次のステップとして、スピーカとRJジャックを付けてもう少し実用的にしてみようかと思います。

トランジスタ技術 (Transistor Gijutsu) 2011年 09月号 [雑誌]
CQ出版
CQ出版

I2C液晶に表示できた

2012-09-05 01:33:08 | Weblog
先日、プルアップ抵抗を変更することを躊躇していたI2S液晶ですが、ダメもとで4.7Kのままで動かしてみたところ、ちゃんと表示できました。



DDRAMアドレス設定による表示位置指定をおこなうと表示できなくなってしまい悩んでいたのですが、I2Cのクロック速度を落としてやったら ちゃんと表示できるようになりました。MMA8452Qに合わせてクロック速度高めでTWIを初期化してあったのが原因だったようです。


MMA8452QでLEDブリンク制御する

2012-09-02 14:58:46 | Weblog
ようやくとデモ動画こさえました。



  1. ジャンパで電池をつなげてありますが、これだけではLEDは点灯しません。
  2. ちょっと強めに振ってやると、下側のLEDが点灯し、続いて上側のLEDがブリンクを始めます。
  3. USBコネクタのあたりを、トン と叩いてやると、ブリンク速度が変化します。
  4. コネクタを トン、トン とダブルタップしてやると、下側のLEDが緑から赤、赤から緑へと変化します。
  5. 基板の向きを縦向きから横向き、横向きから下向きというように回転させてやると90度毎に上側LEDの点滅パターンが変化します。
  6. 最後に一振りすると、LEDが消えておしまい。

基本的にMMA8452Qがイベントの検出をおこなって割り込みで通知してくれますので、マイコン側はほとんどの時間は割り込み待ちのスリープ状態です。