マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

はたせなかったデモ

2012-12-03 12:24:39 | Weblog
週末のMFT2012ですが、有料イベントとなったにも関わらず多数の入場者があったことに驚きました。その影響もあってか、2日間とも会場内ではワイヤレス機器を扱う人の数が多く、入場者が増えた午後はわたしのブース位置からは全くWLANが使えない状況になってしまいました。自分で用意したワイヤレス・ルータや携帯のデザリングを使おうと思っても、会場内に電波強度の強い他のアクセスポイントが多数あるのがいけないのか、自分のMBAからはそのSSIDすら見つけることができないというひどい状況に。土曜日の開場後しばらくは状況が良かったのですが、午後はしだいにつながってもパケ落ちが頻発する状況となり、午後2時過ぎには完全にWLANの使用を諦めました。もちろん、皆さん同じような状況だったのでしょう、遅くてたまLANというSSIDを付けている人もいました。

Bluetooth接続の方は、A2DPで音楽再生をしている分にはさほど影響はありませんでしたが、AVRCP操作で若干ディレイを感じることがたまにありました。そしてHFPで通話する場合にはSCOでリアルタイム性が要求されるため、ときおり音声がブツブツと切れることがありました。

そんな事情もあって、BlueHANDを使ったデモの内容を変更せざるを得なくなりました。土曜は午後2時くらいまでは、先日紹介したBoundioのサービスを利用して架電して、BlueHANDで着信するというデモをしていたのですが、その後は接続状況の悪化に伴いデモを断念。端末側から発呼してもらうデモに変更しました。計画していたデモは、BlueHANDにBluetoothで接続するだけで、しばらくすると知らない番号から電話がかかってくるというものです。先日のboundio meetupでも、このデモを行いました。概要はこちらの紹介スライドを参照してください。

以前、この記事でも紹介したように、iPhoneやAndroid端末では検索したBluetoothデバイスにタッチするだけで、自動的につながるプロファイルを探して、接続を試みてしまいます。デバイス側でSSP Just worksモードを許容していれば、PINコードを入力することもなくHFPで接続してくれちゃいます。その結果、デバイス側では端末の電話番号を調べることができてしまいます。デモではBlueHANDからノートPCにSPPで電話番号データを送り、ノートPCからBoundioのAPIを叩くことで架電をおこないましたが、デバイス側にXbeeのようなWLAN機能を追加すれば、単独で実行することも可能です。なお、Androidにウイルス対策ソフトを入れている方の端末では、HFP接続をしようとする時点で確認メッセージが出ていました。そのくらいの確認の手間はとってもいいのではないでしょうか。