マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

チャイナ・リスク

2011-11-20 20:13:29 | Weblog
これまでに何枚も購入、使用してきたSPI接続のLCD T1800 。(かなりの誇張表現。ほんとは5、6枚購入して、3、4枚くらい使用。)今回は、対応キャリーボードを使ってみることにしました。この液晶のフレキ端子ピッチは0.8mmなので、0.8mmピッチのSOPの変換基板があれば、それを流用してユニバーサル基板に載せることができるのですが、あいにくと手持ちが無くなったのでこの基板を使ってみることにしました。



さて、基板にLCDをつなげて、基板のシルクを見ながら電源ラインをつないでいたところでハタと気付きました。「あれ?VCCは左の方にあったはず!」LCDのデータシートを確認してみると、やはりそうです。この基板のピン番号と端子名シルクはLCD実物とは逆順についているのです。では、aitendoから引用した画像で確認してみましょう。

まずはLCDのT18003T01です。よく見ると端子の右側が1番で、左側に14番を示す数字が読み取れます。



そして基板側です。2箇所とも左が1番になっています。
おーい、これで「対応キャリーボード」とか言わんでくれ~。> aitendo



端子名のシルクも番号と同じように逆順になっているので、このとおりに配線しても動きません。もっとも、基板を作り間違えてしまった気持ちもわからないではありません。「左側が1番なのが、フツーだろ!!」と、LCDに向かってツッコミたくなります。実際のところ、わたしも何度か同じ過ちを犯しています。前回は、基板を作った際にやらかしてしまいました。今回は、こうした経験が生きて、基板がおかしいことに気づくことができたようなもんです。

こうして、シルクの罠を見破って無事に配線終了。いつものLCD表示コードを動かしてみたのですが。。。。表示できません。LCDの初期化ができないようです。配線間違いも、接触不良も無いことを再度確認。そうすると、残る可能性として思い当たる節がひとつあります。それが、コントローラのST7735とST7735Rの違い。ねむいさんのブログ記事にも書かれていますが、このT1800というSPI LCD、外見も型番も同じでも、実際に使用しているコントローラが、ST7735のものと、ST7735Rのものの2種類があるというのです。しかも、初期化のコードに違いがあるという困った製品です。これまでわたしが使ってきたT1800はすべてST7735でした。ひょっとして、今回のものはコントローラがST7735Rになっているのかもしれません。

ねむいさんの記事によれば、タブの色で使用しているコントローラの区別がつくとのことでしたが。。。そういえば、わたしが今回購入したLCDには保護シートがはってないじゃないですか!! ムクムクと「これって、ホントに新品??」という疑惑が沸き起こります。

ともかくも、初期化部分のコードをST7735Rのサンプルコードを探して、入れ替え。無事に表示できました!! ねむいさんの記事と、この記事のことを教えていただいたmediwareさんに感謝です。

このLCDを使って製作しているものについては、またいずれ。