犬などなど

ボーダーコリーのピッピとプリンの飼い主の楽しい生活。

野村克也講演会 「闘争心と教養をどう磨くか」

2013年12月19日 | スポーツネタ

12月17日、新宿・紀伊國屋ホールにて、「野生の教育論」(ダイヤモンド社)(野村克也)刊行記念の、野村克也氏の講演会が開催されました。(主催:紀伊国屋書店、 協力:ダイヤモンド社)

今年優勝した東北楽天ゴールデンイーグルスの土台を作った方だと思うし、阪神、ヤクルト、南海とすぐには言い尽くせないほどの名監督、野村監督。

野村監督本は大好きで、たくさん読んでます。テレビでの姿も好きです。
深夜のスポーツテレビS1でも、ノムサンのボヤキ部屋コーナーが短くていつも残念に思ってしまう次第です。

今回は、その野村氏を生で拝見できて話も聞ける機会。とっても良かったです。
前売り券は完売の満員でした。チケットを持っていたので、開演時間に間に合うくらいで入ると、サイン本は完売でした。帰りにサイン本でないのを買いました。

今回の本は、ID野球に似合わず、「野生」。
前説&仕切りで、この本の編集者の方の話がありました。
今まで出た野村本は110冊とのこと。今回は今まで光をあてたことのない部分。いわゆる土の部分に光をあてたいとの思いがあり、「野生の教育論」となったとのこと。
編集者になったいきさつ、野村さんにこんな本を書いてほしいという熱い思いがあってこそのこの本の完成。今日の講演会を開くにあたっての話。5分程度のちょっとした前説がとっても良くて。野村さんのファンが集まってますし、良い空気感となりました。

そして、野村さん登場。登場しながら「話長いよ」と出ばなのボヤキ一発。会場のつかみはバッチリでした。野村氏と本を作れた編集者さんは、この一言は「おつかれさま、おかげさまで良い本が出来たよ」に聞こえたのではないだろうか。僕はそう感じました。
登場時のすれ違いざまのボヤキ一言で、笑いつつも感動しました。

野村氏の講演は、最近のプロ野球や王長嶋の定番話から。そして、幼少の頃にお父さんを戦争でなくし、母親一人の生活。プロ野球選手になるまでの激動の日々。
子どもの頃のお母様のご病気の話。京都の病院まで汽車で3時間の話なんか、直接聞くことで、感情がしみてきました。汽車ってのがまた心にしみます。

野村本は世の中にたくさん出ていて、かなり内容がかぶるのは有名。
講演でも、入団テストの遠投テストの話をされました。
会場にいる人の多くは知ってる話だと思います。
それでも、生で話を聞くことで、何度もあちこちで読んだ内容がいい感じで頭に現れて、イントネーションも自分の頭と生の本物が一致していて、良いもの聞いた感がありました。
プロレスで、猪木の延髄斬りで試合が決まることや、武藤敬二のフラッシィニングエルボー、ディックマードックがコーナーポストに登ると藤波選手が吸い込まれていって子牛の焼き印押しの技完成となることなど、毎回の定番こそが観客として心地良いのですかね。

講演は19時から20時10分まで野村さんの講演。20時10分から30分まで質問コーナーの予定でした。
話は19時50分のところで「前おきはこの辺にして」と野村氏の発言。
会場はどっと沸きました。一時間近く前おきです(笑)素晴らしい前置きでした。

結局、時間はのびて、ファンは大満足。
「野生の教育論」については、どこまで本題の話があったのかはわかりません。本を読めば分かるってことで。

「野生の教育論」は、今年の日本シリーズについてやマー君の連勝についてなど、新しい内容もあり、視点もかなり「野生」を軸に語られていて、新しい本になっていると思います。

編集者さんの力量、思いが、本にかなり注入されているんだと肌で感じることが出来た一日でした。
野村さんの話は2時間では足りないくらい。3時間半くらい聞き続けたいなぁ。
野村克也さん。頭の回転は速いし、観客を魅了する話術もあり、分析や視点も面白く、お独りで長時間話し続ける能力とパワーは天才的。年齢を重ねてなお強しだと思いました。

本の中に、小事を大切にするって言葉がありました。
この日のぼやきの隅々まで大切にしたいと思いました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。