
長唄「巽八景」
尾花招きよせたりし 恋と情の深川や
縁しもながき永代の 帰帆はいきな送り船
その爪弾きの弦による 情に身さえ入相の
きぬぎぬならぬ山鐘の ごんと佃の辻占いに
燃ゆる炎(ほむら)の篝火(かがりび)や
せめて恨みて玉章を 薄墨に書く雁の文字…
深川、永代、佃の地名とともに、
深川界隈の夕暮れの情景、がうたわれています。
帰帆する送り船、三味線の爪弾き、入相の鐘、辻占い、篝火
そして玉章(たまづさ玉梓)手紙のことです。
飛ぶ雁のようにさらさらと薄墨に書かれている…
深川は、江戸城から見て辰巳の方向にある、
だから辰巳芸者、というのね。
紅葉狩りも兼ね、
深川江戸情緒をもとめて、出掛けてみました。
清澄公園がさしずめメインとなるところですが、
人もいっぱい、
ゆりかもめも異常な群生をなしていて、
(追いやられたマガモが神妙です)
せっかくの庭園も興ざめ、といったところでしょうか。
中川船番所資料館の前の、中川縁の紅葉のほうが
きれいでした。
隅田川と中川を結んだ小名木川と、
川のほとりの賑わい、船宿界隈を復元した深川江戸資料館、
その館内の火の見櫓で新内流しを実演していました。
新内独特の弾き語りの、あの情緒、
他とどこがどう違っているのか、不思議だったのですが、
なぞが解けました。
語りのほうの三味線(バチ)と
演奏(上げ調子というようです、爪で弾きます)の三味線とは
メロディの違うものを弾いているそうなんです。
試しに、同じメロディで弾いたら、ふつうの長唄などと同じです。
聴いているときは、ふたりが少しずらして弾いているようにみえるのですが、
実際は高低音というのでもない、
独特のメロディのハーモニーだったのです。
江戸深川を偲ぶ散策
2007/11/24
尾花招きよせたりし 恋と情の深川や
縁しもながき永代の 帰帆はいきな送り船
その爪弾きの弦による 情に身さえ入相の
きぬぎぬならぬ山鐘の ごんと佃の辻占いに
燃ゆる炎(ほむら)の篝火(かがりび)や
せめて恨みて玉章を 薄墨に書く雁の文字…
深川、永代、佃の地名とともに、
深川界隈の夕暮れの情景、がうたわれています。
帰帆する送り船、三味線の爪弾き、入相の鐘、辻占い、篝火
そして玉章(たまづさ玉梓)手紙のことです。
飛ぶ雁のようにさらさらと薄墨に書かれている…
深川は、江戸城から見て辰巳の方向にある、
だから辰巳芸者、というのね。
紅葉狩りも兼ね、
深川江戸情緒をもとめて、出掛けてみました。
清澄公園がさしずめメインとなるところですが、
人もいっぱい、
ゆりかもめも異常な群生をなしていて、
(追いやられたマガモが神妙です)
せっかくの庭園も興ざめ、といったところでしょうか。
中川船番所資料館の前の、中川縁の紅葉のほうが
きれいでした。
隅田川と中川を結んだ小名木川と、
川のほとりの賑わい、船宿界隈を復元した深川江戸資料館、
その館内の火の見櫓で新内流しを実演していました。
新内独特の弾き語りの、あの情緒、
他とどこがどう違っているのか、不思議だったのですが、
なぞが解けました。
語りのほうの三味線(バチ)と
演奏(上げ調子というようです、爪で弾きます)の三味線とは
メロディの違うものを弾いているそうなんです。
試しに、同じメロディで弾いたら、ふつうの長唄などと同じです。
聴いているときは、ふたりが少しずらして弾いているようにみえるのですが、
実際は高低音というのでもない、
独特のメロディのハーモニーだったのです。
江戸深川を偲ぶ散策
2007/11/24
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