芙蓉咲き、ひぐらしなく

芙蓉と槿の違い、
やっと葉で区別できること、知って、
近所に咲いていた芙蓉を認知しました。
ずーとあちこちに咲いているムクゲと同じで
通りすがりに、咲き始めたのね、と思うだけだったのに、
おおー、あの芙蓉が、ここに！
と急に愛でる、この美しい名に弱い、わたしでした。

そして
立秋の三十八候寒蝉鳴、12日のその日、ひぐらしなくのを耳にしてびっくり。
わが家の、必要以上に生い茂って鬱陶しい、ニシキモクレンの繁みあたりから、
カナカナカナ…と聞こえるではありませんか！！
ほんとに急にその日に…。

草花といい、虫の音といい、
なんといとおしい、ことでしょう。
思わず、一首

　切り替わるこよみ察知や　ひそやかに
　　ひぐらしなく秋立ちぬ