紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

八月納涼歌舞伎ー映像とのコラボの雪之丞変化、臨場感かき消す

2019-08-14 21:14:43 | 観劇
玉三郎の雪之丞、映像とのコラボ、臨場感かき消してしまいました。

時間の制約のためとはいえ、
映像に語りを負わせたり、画面の相方との台詞のやりとり、違和感あります。
物語に少しも感慨がわきません。
スズムシとかいう、狂言回しも声がデカイだけのダイコン、面白くない、うるさいだけ。
はっきりいって、歌舞伎化の試み、失敗では?
歌舞伎を歌舞伎ならしめている、役者の早変わりや舞台場面転換の早業、
それを映像でやってしまったら、興覚め以外の何物でもない、
わたしは行きませんが、獅童の超歌舞伎はバーチャルとのコラボで
それはそれで意義はあると思います。
玉さまともあろう方が、こんな演出を誇らしげに語るのには、がっかりです。
歌舞伎座まで出向いた客への唯一のサービスは、お芝居のフィナーレとして、
生の鳴り物で踊った
元禄花見踊り
でした。
 歌舞伎写真館より

ところで、七之助はよかったのです。
芸域が広がるのは喜ばしい、と思うのはなぜかなー、
雪之氶の屋号は中村屋になるのかしら、そのつながりの、配役かな…
二人が三姫や桜姫、所作事をちょっとなぞるのは、今回唯一の見所です。
七之助、声がお父さん、いえ、おじいちゃんそっくりなのには、驚きました。

2019/8/14 第三部 観劇

三上於菟吉 原作
日下部太郎 脚本・演出補
坂東玉三郎 演出・補綴
新版 雪之丞変化
中村雪之丞 玉三郎
中村菊之丞・土部三斎・孤軒老師・脇田一松斎・盗賊闇太郎 中車
秋空星三郎 七之助


最新の画像もっと見る

コメントを投稿