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癒さぬ傷口が 栄光への入口

【すばる】二歳と1327日・1328日@大阪〔2022/11/5・6〕

2022-11-07 | Flash Back~music
渋谷すばる『二歳と1328日』ツアーがファイナルを迎えました。
すばる本人にとって、ソロになって初めてのツアー『二歳』のファイナル公演が出来なかったことがずっと心に蟠っていたことだというのは本人の言葉から伺い知ることができます。
完走目前だったツアーが福岡を最後にすべて中止になり、ファイナル公演が出来なかったこと。
発表していた『NEED』ツアーが全公演中止になったこと。
そういえば、続々と中止になっていく前最後のライブだった『二歳』の福岡公演のあと、ずっとギターの弦が張替えられなかったと言っていたことを思い出したりもする。

「ファイナル」が迎えられなかった『二歳』のツアーへの蟠りは、ずっとすばるの心の中に小さな(あるいは大きな)疵として居座っていたのだろう。
中止になった『二歳』ファイナル公演のタイトルは『二歳と364日』。
今回のツアータイトル『二歳と1328日』は、完遂できなかった二歳ツアーと開催できなかった『二歳と364日』への鎮魂やリベンジの気持ちが前面に押し出されたものだった。

「もう音を止めたくない」

そうして再び動きだした渋谷すばるの「ファイナル」への旅はようやく終点に辿り着いた。2020年1月28日から始まった『二歳』ツアーから2年280日あまり。ソロアーティスト・渋谷すばるの最初の旅にやっとピリオドが打たれる。


ド平日の名古屋公演2daysにうっかり2日とも参戦したら3列・最前列とバチのあたりそうな神席だった我々ですが、大阪城ホールは初日8列目(それでも十分前です…)ファイナルはスタンド2列でした。
幸いなことに今回は前列が多かったせいで最終日にしてようやくアリーナ全体を見渡すということが出来たんですが、
大阪城ホールでステージを横長に配置して席数を減らしたりはしていたもののその分アリーナもスタンドもそれなりに埋まっていたぱっと見寂しく感じることはなかったです。(これくらいの集客あるなら2000人前後の会館なら余裕で埋まるだろうし、来年以降しばらくはその規模でいいでしょうね)
ライブ後半くらいにはもうアリーナのみなさんも殆どが腕を振り上げたり高い位置で手を叩いたりしてて一体感が日に日に高まっていくのもすごく素敵でした。あとは早く声出し出来るようになってほしいですね。毎度同じこと書いてる気がするけど。
私たちを含め、それぞれが自分のグルーヴで腕を上げたり振ったり叩いたり踊ったりしている。「それぞれの楽しみ方で楽しんで行って下さい」っていうすばるの言葉そのままに。


というわけでファイナル2公演、ある意味特筆すべき出来事はさほど無かったので2日分まとめて、ざっとですが記録しておきたいと思います。
ファイナル終わったので警告というわけじゃないけど、以下セトリなど。自己責任でどうぞ。
あと現地で録音などもしていないのでMCの内容等については記憶違いなど多いと思います。あんまり鵜呑みにしないように。







渋谷すばるLIVE TOUR 2022「二歳と1328日」大阪城ホール
11/5「二歳と1327日」/11/6「二歳と1328日」(ファイナル)



1.ぼくのうた
2.BUTT
3.これ
4.アナグラ生活
5.来ないで
6.レコード
7.塊
8.Noise〔feat.本間ドミノ〕
9.さられ〔feat.新井弘毅〕
10.水〔feat.安達貴史(11/5安達さとし)〕
11.ライオン〔feat.茂木左〕

=MC=

12.ぼーにんげん
13.きになる
14.ワレワレハニンゲンダ
15.爆音
16.ないしょダンス
17.7月5日

=アンコール=
18.ステア
19.風のうた
20.たかぶる


サポートメンバー
G.新井弘毅
B.安達さとし(11/5)安達貴史(11/6)
K.本間ドミノ
D.茂木左



●セトリ、構成は名古屋の時と基本的には全く変更なし。

●11/5、メンバーが出てきた時に「あれ?」と。ベースの人変わってる???(後述)

●『レコード』のやさしい歌声のあと、暗転してからの『塊』。もうセトリ順判ってるはずなのに「あーの時」という歌い出しからビリっと電気走ったみたいに背筋伸ばしてしまう。

●各メンバーとサシコーナー。11/5、やっぱり"安達さんと違う"ベースの人が素知らぬ顔でいつものように席についてベース弾き始める。混乱続く。
11/6、いつもの安達(た)さんに戻り、早くもこの音に耳が馴染んでいたことに気付くなど。見た目あんなんだしゴリゴリ曲の時はぶりっぶりなのにサシコーナーのベースソロはものすごく音がやわらかくてやさしいのずるい。
●各メンバーサシコーナー『ライオン』。終わりフレーズの「光も影も」のあたりからスポット外の暗いところに退場してたメンバーが集まり始めてスタンバイ、最後最後の「俺だけのもの」を歌い上げたと同時に場内全体が明るくなるほど照明が上がり、バンド全員でアウトロ。この流れ、もちろん初見の時もそうだったんだけど何度見ても鳥肌立つ。(ピアノとかギターとかだけの演奏で静かな曲を歌ってて、アウトロだけバンド全体でバーンとやるやつ大好き芸人)

●ライオン明け、あらたまったMCコーナーが新設されていた(MCらしいMCがなさすぎの反省があったのか、どこかの公演からメンバーの助けも借りながら頑張ってMCしてたらしい)
「一度座りましょう。椅子があるんで」

●11/5 メンバー紹介。ベース:安達さとし
安達?あれ??いつもの人も安達さんだよね???
す「実は今日はスペシャルです。今日見られた人はラッキーです。このツアー、全14公演で今日は13公演めなんですが、今日だけ、、ベースが違います!」
「いつもは安達貴史さん、今日は安達さとしさん。同い年でベーシストで貴史がさとしを連れてきた。安達たかしさとし」(漫才コンビ???)

●11/6 初めて迎えた「ツアーファイナル」についておじいちゃんのように繰り返し何度も触れるすばるさん
●11/5 一生懸命MCを振る新井さん
新「すばるさん、地元の大阪どうですか?」
す「いやー、別に…。15歳くらいまでしかおらんかったし、そんな別に思い出とかないし……」←ツン
新「……なんかおかしな空気になってしまったごめんなさい!」←新井さんは悪くないです
そんな特別地元感とかない、みたいなコメントを繰り返したあげく、さ、次行きましょう立って下さいってなる
す「わざわざ座らせてまでする話じゃなかったですね…」
●11/6 めげずにMC振る新井さん・安達(た)さん
「すばるさん関西弁あまり出ないですよね、地元に戻ったら言葉戻ったりしないんですか」
す「いや…もうわからん(関西弁になってる)そもそも標準とは何かという」
新「まってまってこんなとこで話すようなことじゃない深いことになってるw」
す「みなさんは、東京ですか?」→メンバーの出身地の話へ
安達(た):山口
本間:山形
新井:埼玉
茂木:ちば

す「新井さん、舞台袖とか後から『ちょっと言い過ぎましたかね?』とか反省するのやめてくれへん?」

●11/6 今日のお客さん、そのへんでジョギングしてたところを急に来てくれた人とかもいるかもしれへんけど(おらんわw)
ある意味このクオリティのMCを見られたのは貴重。
これからどんどんMCも進化するから。
ただ、今日ジョギングの途中につかまった人とかにコイツ(のMC)はこんなもんやと思われたくない。俺はこんなもんちゃう(MCが)。だからもう1回来て下さい。

●『ぼーにんげん』2日とも、「新曲を連続配信リリースしてます、一番新しい曲!」と紹介してたけど、正確には一番新しいのは『これ』です…。
ぐだぐだMC明けの歌い出しが「なにも喋らなくても楽しくないわけじゃない、言葉が途切れ途切れ別に意味はない」なの面白い。歌でフォローしてきたw

●『ぼーにんげん』から『ないしょダンス』までの突っ走りコーナー本当に楽しくて汗だくになってさいこーです。

●からのラスト曲『7月5日』の手拍子がまた泣ける。

●アンコールで、何かくしゃくしゃになった紙を持たされているすばるさん。
「おしらせがあります。ファンクラブイベントbabu会vol.2の開催が決定しました!」
vol1(今年の春)の時にあんなにばぶ会は実家みたい、また絶対やる、と力説してたのに発表はあっさりw
今回は札幌、羽田、名古屋、福岡、なんばの5Zeppでの開催とのこと!日程ははっきりわからんくらいたどたどしく読んでたんだけど、とりあえずGWごろです。予定空けられたらいいな。

●やっぱり『ステア』だけちょっと世界観違う感じ。(照明も)

●『風のうた』のサビで手を振るムーブが定着しつつある。

●『たかぶる』でスッキリ終わって、あれだけこだわってたファイナルだし追加曲とかダブルアンコールとかワンチャンあるのでは…?と思ってたけどそこは愛想なし。ツアー途中で曲変えたりファイナルに追加曲やったり好きなようにやってええんやで…と思いつつ、なんとなくそういうとこそっけないまでにばしっと終わってしまうのももしかしたらすばるらしいのかも。

●茂木ちゃん、いつぞやの遠征先ですばるが古着屋で買ってくれたとかいう赤いスカーフのレトリバーのTシャツ2日とも着用。ちゃんと洗濯してる?w


というわけで自分の備忘録程度のレポですが以上。

「風のうた」を歌いながら両袖の方まで行ってスタンドの上の方まで見渡している時のすばるはいつもとても優しい顔で笑っていた。

今回のツアーほんとに空席も目立ったし本当は思う事も色々あったんじゃないかと思う。
『二歳』ツアーの時はほんとに思うようにはチケット取れんかったんよ。なんとか名古屋1公演行けたけど。
あの時は独立後初の全国ツアーということで殆ど100パーに近い割合でeighterだったんじゃないかと思う。あの時あれだけの集客があったことをもとに今回も会場を選定していったんだろうと思うし。でもその2年くらいの間に熱が冷めたりちょっと冷静になったり、すばる自身が結婚したり親になったりしたことでアイドルとして彼を見ることを諦めきれなかった人が離脱したり色々あっただろう。

Twitterでたまたま目にしたツイートで、「二歳ツアーに行ってみたけど全然刺さらなかった。嘘ついてエイトをやめてまでやりたかった音楽がこれなのかとガッカリした」みたいなのを見たことがある。
私はすばるは嘘をついたとも思っていないし、あなたに刺さらなかっただけで私にはすばるの歌は刺さったよと思う。すばるがエイトに居た時の音楽が好きでそれを求めている人には刺さらない、そういう音楽がすばるはやりたかった。だったらそれをやるためには抜けるしかなかったじゃないか。答えはあなた自身がもう出しているじゃないか。そう思った。

私だってエイトの音楽がすごく好きだし、エイトにいた時のすばるの声も7人の声が合わさった時の歌も全部好きだった。けど、すばるの声は、やりたい音楽は、エイトの音楽を完成させるためだけにある楽器じゃない。

すばるという楽器は、ひとりで好きな音楽を奏でることを選んで、そのために皮膚の一部を剥がすように過去に積み重ねてきたものと別れた。痛みが無いわけない。
最初の頃から思ってたけど、きっとすばるはもう、ものすごく大きな会場やドームで歌うこと自体は目指してない。空席じゃなく埋まった席のひとつひとつの顔を愛おしそうに眺めるすばるは、とても幸せそうだ。
「これからもこんな感じで歌っていきたいと思います。また絶対来ます」
すばるの歌を、音楽を、浴びるためだけに集まる人たちが少しずつでも増えていけばいいな。それは物理的に大きな会場を満杯にすることが目的なんじゃなくて、これを共有できる仲間が多いほうがきっとすばるの幸せも大きくなるだろうから。
こうしてずっと歌っていてくれればいい。
渋谷すばるという楽器は、自身が故障したりもう奏でたくないと思わない限り、その音を止める理由はもう何もないのだから。

初めての「ツアーファイナル」無事終了おめでとう。

今度こそやっと、新しい道に踏み出せるね。
次に会える日を、楽しみにしています。

前だけ 前だけ
それだけを見て生きていけ
気付けば ほら
そのつま先が
前へ
進め
生きる

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