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癒さぬ傷口が 栄光への入口

『ハンチョウ』 第7話

2009-05-26 | テレビ。
レビューは書いてませんでしたが毎週見ています。
第1話レビューにも書いたと思うけど、見ていて非常に安心感のある刑事ドラマ。
犯人や事件に関わる人たちの心情などをとても丁寧に描いていて好感の持てる作品だと思っています。


「ハンチョウ」第7話

脳梗塞の後遺症で車椅子生活の老女・菊乃が車椅子のまま坂道を転落して重傷を負うという事件。
介護の家政婦・はつ子が目を離した隙の事故ということで処理されそうになったが、菊乃の娘は近所の住民の証言で以前からはつ子は菊乃を虐待していた、今度のも事故ではなくはつ子による殺人未遂だと主張する。
菊乃の家からは「菊乃の死後自宅をはつ子に譲る」という契約書が…。


ああっ、なんか悔しい!!
泉ピン子に今更泣かされるとは思ってなかった!!!


娘は遠方に嫁に行き、そこでの家族や夫の親の面倒も見なければならない。
ちょっと頑固者で、なかなか気の合う家政婦とも巡りあわない。
後遺症で麻痺した手足を動かせるためのリハビリも一定期間以上は受けられない。
かたやそんな老女。

父母の介護のために自分の結婚も破談にし、先立たれた時にはすでに50過ぎ。
たった一人残されて選んだ道は老人介護の仕事。
仕事はきちんとするけれどちょっと偏屈なところがあって誤解を受けやすい。
かたやそんな中年女性。

傍目には健康で若い人間が介護を必要としている老人を虐待しているように見えたかもしれない。それでも頑固者同士意地を張り喧嘩しながらも親子のように寄り添い、互いに支えにして生きていた。
だから菊乃ははつ子に何か残してやりたくて家を譲ると言う。
そのかわり、あんたに甘えるよと言う。

なのにリハビリを打ち切られてずっとはつ子の手を煩わせて生きていかねばならないということに絶望した菊乃ははつ子が目を離した隙に自ら車椅子を動かして坂道へ転落していった。
あたしがお団子なんか買いに行くといって目を離さなければ。
菊乃が自分で車椅子を動かせるくらいリハビリの効果が出ていたのだと認識していれば。
甘えると言ってくれたのに、はつ子を置き去りにして死のうとして菊乃。
一番支えてあげたい時に甘えてもらえなかったはつ子もまたとてつもなく哀しかっただろう。

事故ではなく、自殺未遂。
でも自分を責めたはつ子はそれを事故だといい続けていた。

菊乃の娘のはつ子に対する誤解も解け、菊乃も意識を取り戻したことでまた元通り…娘の理解を得られた分、以前より良い関係になることが出来た。
そう長い期間じゃないかもしれない。
それでも寄り添ってくれる誰かが居てくれるだけで。


第1話も独居老人の話だったので似たようなことを書いたと思うんだけど

自分がいい年になってくると、親の介護というのはどうしても避けて通れない問題だ。私の両親は幸いまだともに元気で介護を要する状態ではないし、菊乃の娘のように自分が結婚した婚家の舅姑の介護を優先させねばならないという事情も無い。
とは言ってもそれは今現在の話であっていつ要介護な状態になってもおかしくはないのだ。
そして、私自身が年老いた時。
寄り添ってくれる誰かがいるだろうか?

今はいいけど、独身でいるとやっぱ老後は心配です(苦笑)。


あ、たまたま第1話とこの話が老人の話だっただけで、そればっかじゃないですよ(笑)。


はつ子が誰もいない菊乃の家で色んな場面を思い出しながら、
「あたしに甘えるって言ったじゃない。菊乃さんのばか」
と言いながら涙する場面はなんだか辛くて一緒に涙してしまいました…。


ところで、安積班長の友達の速水さん(細川茂樹)が安積ちゃんストーカーで困りますwwwww
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