2025年8月31日
「平和への道程」
ヨハネ福音書14:27
牧師 原和人(札幌手稲教会)
8月6日。原爆投下から80年。広島。
その日その地に杉本牧師と原牧師が「広島の平和の祈りを共に」と
題し訪ねた。多くの慰霊行事で「献水」として水が捧げられるが、
これは被爆した方々の多くがその身を焼かれ、水を求めて亡くなった
ことによる。この後、被爆の証言を聞く。(証言は広島流川教会の
HPをご覧ください)
語る側は傷みを開く。聞く側も傷みに触れる。
しかし、その「傷み」が、私たちを「平和」求める歩みへと進ませる。
被爆証言をどう活かすかが問われ、私達は何ができるか、どう生きる
べきかも問われている。イエスは「平和を与える」と語り、
「心を騒がせるな、恐れるな」と告げた。
その言葉は、混沌とした現代においても揺るぎない指針となる。
被爆証言を前にした時、心がざわめき、時に恐れがよぎる。
しかし、その心の動きこそ、私達が真に証言に向き合った証である。
そして、大切なのは「どれほど心が動かされたか」を自ら検証すること。
これが「記憶の継承」になる。
震災も大きな事件も、最初は語られ、追悼されるが、やがて日常に
埋もれ、語られることが少なくなる。記憶の風化は、同じ過ちが
繰り返される危険性を持つ。証言を聞き、語り継ぐことは、「忘れない」
という意志の表れであり、証言とともに私達が生きることで、
未来の風化に抗うことができるはずである。
証言者の思いと痛みを受け入れること。内容の重みを感じ、
それを自分の言葉で周囲に伝えていくことが証言を聞いた責任ではないか。
この思いで私達が語り証言者の思いと痛みを受け入れること。
内容の重みを感じ、それを自分の言葉で周囲に伝えていくことが
証言を聞いた責任ではないか。この思いで私達が語り継げば、
証言は次の世代へと受け渡され、やがて社会全体の記憶となっていくだろう。
1975年、広島カープが球団創設初のリーグ優勝を成し遂げた際に、
被爆した家族は遺族の写真を掲げて優勝パレードをおこなった。
心の中にいつも被爆したあなたがいる、そしてあの日、あそこにいた、
ということが広島では大事にされてきたのである。
私達の心にもイエスがいつもいる。同じように被爆の現実を見据えて、
心で感じ、語り継ぎたい。
私達がイエスの思いや願いを形にしようと信仰生活を歩むのと同じく、
平和への思いを忘れずに語り継ぎたい。
(8/31 地区有志教会オンライン礼拝メッセージ要旨)
「平和への道程」
ヨハネ福音書14:27
牧師 原和人(札幌手稲教会)
8月6日。原爆投下から80年。広島。
その日その地に杉本牧師と原牧師が「広島の平和の祈りを共に」と
題し訪ねた。多くの慰霊行事で「献水」として水が捧げられるが、
これは被爆した方々の多くがその身を焼かれ、水を求めて亡くなった
ことによる。この後、被爆の証言を聞く。(証言は広島流川教会の
HPをご覧ください)
語る側は傷みを開く。聞く側も傷みに触れる。
しかし、その「傷み」が、私たちを「平和」求める歩みへと進ませる。
被爆証言をどう活かすかが問われ、私達は何ができるか、どう生きる
べきかも問われている。イエスは「平和を与える」と語り、
「心を騒がせるな、恐れるな」と告げた。
その言葉は、混沌とした現代においても揺るぎない指針となる。
被爆証言を前にした時、心がざわめき、時に恐れがよぎる。
しかし、その心の動きこそ、私達が真に証言に向き合った証である。
そして、大切なのは「どれほど心が動かされたか」を自ら検証すること。
これが「記憶の継承」になる。
震災も大きな事件も、最初は語られ、追悼されるが、やがて日常に
埋もれ、語られることが少なくなる。記憶の風化は、同じ過ちが
繰り返される危険性を持つ。証言を聞き、語り継ぐことは、「忘れない」
という意志の表れであり、証言とともに私達が生きることで、
未来の風化に抗うことができるはずである。
証言者の思いと痛みを受け入れること。内容の重みを感じ、
それを自分の言葉で周囲に伝えていくことが証言を聞いた責任ではないか。
この思いで私達が語り証言者の思いと痛みを受け入れること。
内容の重みを感じ、それを自分の言葉で周囲に伝えていくことが
証言を聞いた責任ではないか。この思いで私達が語り継げば、
証言は次の世代へと受け渡され、やがて社会全体の記憶となっていくだろう。
1975年、広島カープが球団創設初のリーグ優勝を成し遂げた際に、
被爆した家族は遺族の写真を掲げて優勝パレードをおこなった。
心の中にいつも被爆したあなたがいる、そしてあの日、あそこにいた、
ということが広島では大事にされてきたのである。
私達の心にもイエスがいつもいる。同じように被爆の現実を見据えて、
心で感じ、語り継ぎたい。
私達がイエスの思いや願いを形にしようと信仰生活を歩むのと同じく、
平和への思いを忘れずに語り継ぎたい。
(8/31 地区有志教会オンライン礼拝メッセージ要旨)