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新発寒教会ブログ

札幌市の新発寒教会ブログです。

日本基督教団新発寒教会 ご案内

日本基督教団新発寒教会のご案内です。

牧師 清水和恵

定期集会は以下の通りです。

主日礼拝 毎週日曜日午前10時半
聖書を読み祈る会 毎週水曜日午前10時半

新発寒教会の地図

解放するイエス ルカ4:18∼19

2025年07月26日 | 稜線(エッセー風に)
2025年7月20日礼拝
「解放するイエス」
    ルカ福音書4:18∼19
        中西 春代

 聖書には旧約新約ともに解放という言葉が多く出てきます。
平和と解放と自由、キリスト教の本質を思う時、深い意味を持つ言葉です。
解放と自由はギリシャ語ではアフェシスといい、同じ言葉でもあると
聞きました。
 解放とは何でしょう。罪、死、この世の不条理、様々な恐怖から
解き放たれ、人種、性、あらゆる差別などの抑圧から自由にされ
尊重されて生きること、と理解をしています。
 イエスはご自身を通して私たちを導き死に至る滅びから解放し
自由を得させて下さいました。

 30代半ばに出会った1冊の本があります。
私に平和と自由解放への思いを強くさせ、推し進めてくれた
本といえます。レティ・ラッセルという方の『自由への旅』です。
レティ・ラッセルは貧しい人、虐げられた人と共に女性解放や
公民権運動を実践した人でありフェミニスト神学者で牧師です。

 この本に出会い私は心が動かされました。
私が求めていたキリスト教の在り方があると思いました。
イエスの存在、生き方そのものが私たちを解放してくれるのだと
教えられました。この本のあとがきには、フェミニスト神学とは
女性のことだけを語る神学でもなく女性の側からの一方的見方
でもなく、他者と共に他者のために歩むこととあります。
 それは抑圧されている人に仕えるということでもあり、
この本の中でサーバントフットという言葉で表わされています。

 私たちは互いに仕え、寄り添うものでありたい。 
なぜならイエスがそのようにされたからです。これを忘れず、
歩んでいきたいと願っています。牧師ボンヘッファーも「教会は
他者のためにある」と言いました。
 教会は共同体、共に生きる場所、他者に仕える所と
言えるのではないでしょうか。
 
 解放とは救いに他ならないと改めて思わされています。
時に希望を失いかけて挫折し、道を求めてきた私ですが、
倒れそうになる私を神は見捨てず立ちあがらせてくださいました。
小さな歩みですが、これからも神に委ねて歩んでいきたいと願います。

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イエスの生き方に学ぶ非暴力直接行動 

2025年06月29日 | 稜線(エッセー風に)
 2025年6月22日礼拝
 「イエスの生き方に学ぶ非暴力直接行動 」
     1テサロニケ5:16、ルカ福音書17:21
         谷百合子

 私は1945年6月、終戦の年に生まれたので、毎年
「今年は戦後〇年」を背負って生きてきまし
た。それは否定的な意味ではなく、あの大戦を生き抜いた
両親や先生たちがやっと手に入れた「希望」という願いを
浴びて育ってきた気がします。それは両親の愛情であり、
時代の熱でもあったと思います。自分の頭で考え、自分から
行動する事が何の疑いもなく広がっていく子供時代でした。

 中・高・大学と新聞部に属し、社会問題にも向き合いました。
1986年チエルノブイリ原発事故が起き、1988年に泊原発建設の時から
仲間たちと、地球と命に反する原発に反対する運動に関わりました。
北電の株主運動や裁判もしましたが、なんといっても青森県六ケ所村の
再処理工場反対の女たちのテントが私の人生の財産になりました。
従来の組織や男たちの運動とは違う横のつながり、歌と花と祈りの女たちの、
のびやかな新しいスタイルの運動の始まりでした。
そこで非暴力直接行動に出会うことになります。

 1991年東西ドイツ統一の翌年、ドイツの再処理工場を止めた教会に行く
機会があり、そこで素晴らしいクリスチャンに出会いました。
映画「核分裂課程」にも出演し、正に非暴力直接行動で再処理工場を止めた方達でした。
2000年にはグリーナム・コモンの流れを組むアンジージェルターさんを我が家に招き、
講演会をしました。家庭用のハンマーで原子力潜水艦のコンピュータを壊し、
しかしスコットランドの裁判所は無罪を言い渡したのです。
彼女は核兵器がゼロになるまで非暴力直接行動で闘うとにこやかに語っていました。

 私は宗教はアヘンだと長い間信じていました。
確かに宗教は諸刃の刃でもあります。しかし、聖書を疑って読めというフエミニスト神学
に出会い、山口雅弘著「ガリラヤに生きたイエス」からイエスこそ正に非暴力直接行動を
示したのだと確信します。ローマ帝国の悪政と宗教権威者に立ち向かい、政治犯として
殺されたイエスの思いは、少数ではあったけれど、その意思を継ぐ支援者として、
ガンジーやキング牧師、沖縄の阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんなど、
2千年後の今も引き継がれているのです。

 何気なく過ぎていく日常ですが、世界に目を向けると、無法国家がはびこり、
独裁者たちが意味のない殺戮を繰り返しています。イエスを信じ、
イエスに倣うものとして、見ぬふりは出来ません。教会の在り方、クリスチャン
としての生き方が問われていると思います。


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言葉はあと

2025年06月15日 | 稜線(エッセー風に)
2025年6月8日礼拝メッセージ
6月8日はペンテコステ礼拝、教会創立59年記念礼拝でした。
故野村喬牧師のパートナーであり、教会の最初の教会員であった、
野村永子さんをお迎えしての礼拝でした。
とても大事なことを語ってくださり、おおいに励まされ
心からの感謝です。

礼拝後、59のろうそくを立てたSさんのお手製ケーキを、
ハッピーバースデーの歌をうたいながら
若い未来世代のYさんが消火とケーキカットをしてくれました。
もちよりの美味しい食事のあと、一人一人がメッセージへの応答や
教会創立59年の思いを語りあいました。
また、みんなで夏の歌を唄い、牧師の発展途上中の
手品もちょこっとありました。
窓辺に飾った鳩のクッキーは、外を行く人に気づいていただけ
たでしょうか。
期間限定の鳩クッキーを、みんなでいただきます。

 「言葉はあと」   イザヤ書61:1~3      野村永子

 以前、キリスト教は言葉の宗教と言われていました。
プロテスタントの礼拝は説教が中心でした。
主イエスが「(福音を)宣べ伝えよ」と言われたので、
言葉で伝えることが主になったのかもしれません。
でも、主イエスの宣教活動を福音書で読めば、主は、
貧しい人、病む人、差別されている人、一人一人に寄り添い、
癒し、慰め、人間性を回復してくださいました。
どんな人も神はこのように一人一人を愛していますと、
行動をもって伝えていることに気づきました。

そんな時、「言葉はあと」という明確な言葉に出会いました。
釜石で、東日本大震災の被害者救援に奔走された高橋和義牧師の言葉です。
高橋牧師は、被災者一人一人に寄り添い、その悲しみ、嘆きを感じ取り、
「生きているクリスチャン」としての自分を見せる、感じてもらう、
と言っています。 
主イエスに捉えられ、主が共にいて、常に支えられていると実感し、
感謝と喜びにあふれて日々生きている自分を丸ごと感じてもらう
ということでしょう。(『私の救い、私たちの希望』 ヨベル 参照)
 信仰は、頭で理解できません。身も心もひっくるめて丸ごと主に捉えられ、
主の愛を実感し、喜びと感謝に満たされる、それが「救い」ではないでしょうか。

 教会が、感謝と喜びの満ち溢れるところとなりますよう祈ります。

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韓国ソウル・1704回水曜行動集会

2025年06月15日 | 稜線(エッセー風に)
 6月11日の韓国ソウルの水曜行動集会に参加いたしました。
 周囲のヘイトがある中、雨の日も風の日も続けられています。
 その日の集会では、パレスチナ支援のアピールがなされて
 いました。
 まず最初に 若者3人がステージでテーマソング「岩のように」を
 歌い踊ってからスタート。わたしは牧師として紹介され、ステージ
 にあがりました。3回目のソウルでの水曜デモです。
 会場ではポスターを掲げて、みんなで声をあげます。
 「日本軍性奴隷制 問題解決のための正義連帯。
  日本政府は戦争犯罪を認め法的責任を果たせ!」

 最後に、なんとそのポスターと紙のキャップを何枚か
 プレゼントされました。

 気温が30度にも上がる暑い日でしたが、参加者は熱かったです。
 韓国の若者、女性の熱さ、力強さに元気をもらいました。
 
【韓国ソウル・1704回水曜行動集会でのスピーチ】 
 アンニョンハセヨ。こんにちは。
私たちは韓国・日本NCC協議会の参加メンバーです。
日本側からの参加者として連帯の意をこめてスピーチいたします。
私は日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会の共同代表の
清水和恵と言います。ここにお集まりの皆さんの平和実践に大変力を
いただき、心から敬意を表します。

 毎月第4水曜日に札幌でも、皆さんと連帯する水曜デモが実施され、この黄色い
ナビ(ちょうちょ)を掲げ、先ほど歌いました「岩のように」も歌われています。
また日本各地でも同じような集会がもたれています。

 私は以前、平和人権活動家として活躍された故金福童(キム・ボクトン)ハルモニ、
故吉元玉(キル・ウオノク)ハルモニの言葉を思い起こしています。
おっしゃったことは「二度と戦争を起こしてはならない。
戦争が起きるとわたしたちのような被害者が生まれる。性暴力は赦さない!」
それは、アジア太平洋地域において、旧日本軍が侵略し性奴隷被害を受けた
すべての方々の共通の思いでもあると思います。

 私の母は、今年97才になり、金ハルモニ、吉ハルモニと同世代です。
もし母が韓国に生まれ育っていたら、母もハルモニと同じ被害を受けたかも
しれません。2017年2月、母はソウルでハルモニたちに会い「ごめんなさい!」
と謝罪しました。
 すると、金福童(キム・ボクトン)ハルモニは優しく「あなたが悪いのではない。
日本が悪いのだ」と、日本語で母に語りました。二人はしばらく手を取り合い肩を
抱き合っておりましたが、今もその姿が忘れられません。

 日本政府は、ハルモニたち、そしてハルモニと共に歩む平和を願うすべての
人たちと逆行する動きをしています。戦争加害の記録と記憶を消し去ろうとし、
真摯な反省がありません。軍事費を上げ、日本各地に軍備増強をし、
戦争への道を歩んでいます。
 そして未だに性奴隷制被害者への誠実な謝罪、補償がなされていません。
大変申し訳ないと思っております。

 金福童ハルモニ、吉元玉ハルモニは、もうこの世にはおられません。
けれども、ハルモニたちの平和への祈りと意志と実践をわたくしたちが継承するとき、
私たちの間にハルモニは生き続けています。私たちの今、これからが問われています。
神から与えられたいのちと尊厳を守っていくために、正義と平和の実現を祈りつつ
皆さんと共に行動していきます。
カムサハムニダ!ありがとうございました。
      (2025年6月11日 清水和恵)

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2025年6月1日∼7日の予定

2025年06月01日 | 稜線(エッセー風に)
6/1(日)
礼拝10:30  メッセージ「約束の時を待ちながら」清水牧師
       ルカ24:44∼53
礼拝前 準備祈祷会10:10  讃美歌練習1ー151 
礼拝後 お茶の会
    6月協議会(主な議題①創立59周年記念礼拝、祝会 
     ②6~8月の予定 他)

6/2(月) 教会リサイクル 午前中に牧師館前に持ってきてください。

6/5 (木) 政教分離を守る北海道集会 18:30 旭川トーヨーホテル
      講師:柳沢協二 参加無料

6/6(金)  矯風会性・人権部門会 13:30 OL(清水牧師出席)

6/6(金) 教団ハラスメント協議会世話人会 19:30 OL(清水牧師出席)

6/7(土) 地区有志教会オンライン礼拝打ち合わせ会 14:00 OL

6/7(土) NCC公開学習会 14:00 日韓条約60年とエキュメニカル運動
     ~その歴史と展開~ 講師:徐正敏(元明治学院大教授)OL


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