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ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

タンタンタタタン、なんのリズム?

2013-05-05 02:00:57 | Weblog
小川糸という作家さんが書く本が好きだ。
食堂カタツムリ。鶴亀助産院。喋々喃々。この三冊しか読んだことはないが、小川糸が好き。

情景描写、心象描写が特に素晴らしい。ストーリー展開の好みの違いは人それぞれにあれど、小川糸の描く世界ならば、入り込む価値は存分にある。と僕は想う。
その小川糸、前に挙げた描写を遥かに凌ぐのが、食べ物の描写なのである。
とにかくこの人、食べ物に詳しい。食材にも詳しいし、料理にも詳しい、お店にも詳しい。それを描写する力が特に特に素晴らしい。声を大にして言いたい。素晴らし過ぎるよぉ!!!

本を読んでいると食べたくなる。見たくなる。お店に行ってみたくなる。料理をしたくなる。・・・お腹が減る。本なのに五感をくすぐる。食とは、目で見るもの。匂いで感ずるもの。耳で聞くもの。触れて感ずるもの。そして、舌で味わうもの。本なのに、美味しくなってしまうから不思議だ。

喋々喃々に湯島の鶏鍋を頂くシーンが出てくるのだが・・・もはや、アウトである。これを読んだら、この鶏鍋を食べるまでは死ねない、とまで思ってしまうのだ。どんなに高価であろうと、この鶏鍋は食べないといけないと、思ってしまうのだ。

話変わって。

先日アニキに会ったという話は前に書いた。アニキを知らないという人のために簡単に説明すると、自分の血を売って生活している極貧の自動車販売営業部長、アントニオアニキのことだ。

その日はアントニオとコンビのポン吉が、極貧のアントニオと僕に晩御飯をご馳走してくれるとのことだった。ご馳走してくれるのであれば、極貧はどこへでもついていく。これ、世の定石である。
なぜポン吉がご飯をご馳走してくれるかというと、本人曰く「忙しくてバレンタインのプレゼントをあげられなかったから」。・・・なんていい人なんだ。もう一回言っておこう。なんていい人なんだ。


もう夜が遅くなったので、この話は・・・続く。

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