ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

沖縄日記7~楽園の風景

2008-11-11 10:49:16 | Weblog
石垣島から高速船で10分。小さくて静かな島・・・竹富島。昼間は日帰りの観光客で賑わう。水牛がのっしのっしとハイビスカスの道を歩く。水牛乗りが弾く三線の音色があちこちで聞こえる。昼間の食事処は混雑していて、かなり待たされる。観光客が砂地の道を悪戦苦闘しながら自転車で駆け回る。しかし自転車で回るには小さ過ぎる島。夕方の最終高速船が出てしまうと、街はひっそりと静まり返る。

ガイドブックに「竹富島の夜は格別」と書いてあったので、一泊することにした。民宿はいくつかあるが、ゲストハウスはたった一軒。ほぼ男女混合のドミトリーに泊まる。
昼間は集落を歩き回る。ただテクテクと、道に迷いたいななんて想いながらテクテク歩く。古き良き沖縄がそこにある。ほぼ全ての家の屋根に個性的なシーサーらしきものが腰を据えている。屋根はほぼ全て赤瓦。想い描いていた沖縄がここにある。集落中をグルグルと回ったあとは、集落を抜けてビーチに行く。これは徒歩だときつい。きついが徒歩で行く。コンドイビーチを抜けて、星の砂が拾えるカイジ浜へ。誰もいない海でシュノーケルとフィンを付けて潜る。海の中に壮大な森が広がっていた。写真が撮れなかったのが残念だ。帰り道、ひっそりとした西桟橋へ向かい夕陽を見る。夜になって宿へ戻る途中、ホタルを見た。そういえば、ここはホタルの島だ。一年中様々な種類のホタルが光る。宿に戻って、シャワーを浴びて、晩ご飯を食べに行く。選択肢は多くない。その日営業していた店は2軒。満腹で宿に戻り、買ったばかりのマイ釣り竿を持って、再び西桟橋へ向かう。獲物はイカ。まったく釣れなかった(笑)。でも月が綺麗だった。空が青かった。波の音以外そこにあるものは何も無かった。帰り道、あちこちから三線の音が聞こえてくる。お祭りが近いらしい。村中の人が練習をしてる。眠る前に、またホタルを探しに行った。月明かりが明る過ぎるせいで、流れ星は見えなかった。ほんのりぼんやりとしたオレンジ色の街灯が、とても優しかった。


しばらくして石垣に戻り、新聞を読んだ。竹富島の開発計画の記事が載っていた。小さな島にリゾートホテルを建てる計画を沖縄県が認可したというニュース。島の人の同意を得ぬままに計画を実施するという。予定通りに進めば、来年にも完成開業するらしい。事業主によると、島民の同意は必要ないという。県職員によると、書類に不備がなければ許可を出さざるを得ないという。
八重山諸島の大都会「石垣島」からたった10分で行ける小さな島に、誰が巨大なリゾートを必要としているのだろうか?

もしもまた竹富島に行くことがあって、その風景がガラリと変わってしまっていたとしたら寂しいと、強く想った。