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ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

6/15・16・17 セダカ3亜種を求めて+α IN 四国・淡路

2012-07-01 21:36:36 | 放浪記
 この四国遠征の話がでたのはちょうど去年の暮れだっただろうか・・・

 この6月 もう一度、ナンキを採りに和歌山を訪れることをeichanさんとメールでやり取りしていたところ、eichanさんから「ナンキより6月は四国でセダカ3亜種を狙いませんか」とお誘いをいただいた。

 eichanさんといえば去年、ホンドアカガネの詳しい生息地、それとツルギセダカ採集のアドバイスなどを御教示していただいた僕にとっていわば「ムシ採りの恩人」のような方である・・・。

 ぜひ一度お会いしたかったのと、ナンキはとりあえず3ペアあるし、去年、ツルギは採れたもののサヌキにいたっては見事にフラレてしまったので、ぜひ四国遠征を御一緒させていただくことにした。

 eichanさんには遠征に向けて、緻密な計画やスケジュールを立ててくださった。本当に感謝ですm(__)m



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 前日14日、仕事を終え支度する。もう3日前からほぼ必要な物はカバンとリュックに詰め込んであるので、ここは忘れ物がないか軽くチェックし22時半過ぎに岐阜を出発。
 eichanさんとは15日の4時半頃に会うことになっているので、時間的には余裕があるのでここは行けるところまで下道で行くことに。
 「僕の車にはETCが付いていないので、高速費を少しでも抑えるという意味で・・・まぁ、いつものことです(汗」
          
 日付が変わり1時頃、滋賀県 栗東市から高速へ。ここからeichanさん御在住の京都に向けて西へ車を走らせる・・・。


 さてさて、今回の主な目的は「セダカ原名亜種」、「サヌキセダカ」、そして通称クロナンキと呼ばれる「ツルギセダカ黒化型?」とでも言うべき漆黒のセダカ! 


 
                   eichanさん 飼育&撮影

上の画像はeichanさんが幼虫から育てられ、無事に羽化したクロナンキ。

 この見事に黒化したボディ、実に格調高いセダカではありませんか!

 今回の最重要ターゲットがこのクロナンキ。はたして無事に出会うことができるか・・・


 そしてこの四国遠征でもう1人、来られる方がいたのだが、残念ながら日程が合わず来られなかった。

 本人にお会いしていないのであえて名前は伏せることにするが、僕としてはぜひお会いしてムシについていろいろお話したかった。

 ホームページも開設され、僕自身どれだけ多くの事を学んだことか・・・

 機会があればぜひお会いしたい次第である。

 「eichanさんから後で聞いた話なんですが、なんでもナンキ採集経験者を揃えて今回の四国遠征に望みたいというなんとも粋なお考えがあったようです(^^)」

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 京都南インターで降りて4時半ごろ無事にeichanさんと合流。

 メールでは何度かやり取りさせていただいたが、お会いするのは初めて・・・。

 とても穏やかで優しい方で、お会いするまで「気難しい方だったらどうしよう」と余計なことを考えたりしたが、それはお会いしてすぐに解消された(笑

 車も出していただけるということで、eichanさんの車に荷物を乗せ5時頃 四国に向けて出発!

 

 高速を進むこと約1時間、明石海峡大橋が見えてきた。

 この先の大きなパーキングエリアで朝食&お手洗い休憩・・・。

 

 平日なので人も少なくなんとも贅沢な眺め。

 軽く朝食を摂りながらeichanさんとまったりムシ話。

 その後eichanさんがお手洗いに行ったので、ボーッと何気に建物の壁に目をやると・・・んん!?

 

 あ!シロスジカミキリだ!

 けっこう高い所に止まっていたが、ジャンプしたらなんとかとどいた。

 シロスジカミキリは1ペア持っているので、この個体はeichanさんにお譲りした。

 少し休んだ後、今日の目的地である徳島のO山に向けて出発・・・。

 

 8時半頃、目的地近くまでやってきた。

 さらに奥に進み、適当な広い場所に車を止め、探策の準備をする。

 

 準備をされるeichanさん。 山ビル、マダニ対策は万全のようです!

 僕はいたって軽装・・・

 軽く林内を探策したが、まだ時間も早いのでスピニ(トゲウスバカミキリ)の材採をすることに・・・。

 僕はスピニの入るソヨゴの木がよく分からないので、eichanさんに樹種の見分け方などを教えていただいた。

 

 林縁を飛んでいた綺麗な蛾。もしかしてオキナワルリチラシ?鱗翅類は詳しくないので同定は自信なし・・・

 

 しばらく行くとソヨゴの立ち枯れにいかにもスピニが出たと思われる脱出孔があった。

 その近くにも数本のソヨゴの立ち枯れが・・・。

 さっそくノコギリで切ってみることに・・・。

 

 食痕も確認、この時期ならもしかして成虫になってる可能性があるということで、思い切ってeichanさんがナタで両断すことに。

 

 eichanさんがナタで材を割っている最中、何か見なれないクモが落ち葉から這い出してきた。

 以前、クモ屋だった僕は見なれぬクモを見るとどうしても目で追ってしまう・・・。

 う~ん、これはもしかしたら本州には分布しないホウシグモの1種か?

 記念に数枚撮らせてもらった。

 
 ここでeichanさんが材を両断!

 と!!!なんと!この材には幼虫がたくさん入っていたようで、幼虫4頭ほどナタでクラッシュ!

 あぁ~!やっちゃったよ~・・・もったいない~・・・

 今度はeichanさんに代わって僕が材の根本近くからノコギリでギコギコ・・・

 切っていくうちに・・・ん!?、なんかノコギリに白い液みたいなのが付いてるゾ!?

 ハッ!まさか!?・・・切り終えて断面を見てみると・・・

 やってしまった・・・しかもデカい幼虫をノコギリで真っ二つに・・・

 うわ~!!なんてこった! 切らなきゃよかった・・・もう二人して苦笑いするしかありませんでした(涙

 

 ナタで割った断面はこんな感じ。中心を大きい幼虫が食い進んでいる。

 この後も諦めず何度かナタで割っていくうちに、ようやくeichanさんが無事に幼虫の割り出しに成功。

 

 eichanさんが割り出したスピニの幼虫。

 かなりデカいので来年あたりで成虫になるかな?

 僕も小さな幼虫も無事に割り出し、スピニの入っていそうなソヨゴの材を数本確保し材採は終了・・・。

 無事に出てきてくれるかな~・・・


 さてここからは本格的にセダカを探策、来た道を戻って、朝 軽く散策した林道を重点的に見ていくことに・・・。

 

 林道脇の倒木、落ち枝などをチェックされるeichanさん。

 二人であちこちの倒木、落ち枝を丹念に見ていくがセダカはなかなか見つからない・・・

 半ばダメか~・・・と思ったその時、eichanさんが細めのソヨゴの材の裏にいたセダカを無事ゲットされた。

 
  サヌキセダカコブヤハズカミキリ Parechthistatus gibber nakanei Miyake,1980
                    eichanさん採集

 俄然 僕も火がつき、倒木などを丹念に探したが、結局見つけられないままタイムアップ。

 まぁセダカを見つけられなかったのは残念だが、まだ初日だし明日がんばるサ~!


 ここから今日の宿泊先である美波町にあるビジネスホテルへ・・・

 ここから美波町はかなりの道のり、僕は途中で強烈な睡魔に襲われ、eichanさん1人に運転を任せて夢の中・・・
                 「本当にすみませんでしたm(__)m」

 
 18時半過ぎ、無事にビジネスホテルにチェックイン。

 シャワーを浴び、少し休憩した後、eichanさんと近くの居酒屋へ・・・

 

 まずはビールで乾杯!

 

 ここの居酒屋はなかなか落ち着いた雰囲気で焼き鳥も本当にウマかった!

 いろいろなムシの事や、知り合いのムシ屋さんのお話などを聞かせていただき、とても楽しい時間だった!

 「ちょっと大人?の話もしたかな~・・・内容はちょっとネ(笑」

 僕はまともに歩けないくらい酔ってしまい、帰りは大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m

 eichanさんが、今日 採集したスピニの幼虫を材に入れ戻すということで、お部屋にお邪魔することにした。

 

 孔の周りをナイフで削って、スポン!うまく入ってくれました。

 無事に育ちますように・・・

 
 少しお話した後、明日も出発が早朝4時半なので早めに体を休めることに・・・

 明日のターゲットはいよいよクロナンキ。雨が心配だがはたして・・・


 eichanさん 1日本当にお疲れ様でした!明日またよろしくお願いします。

 それでは おやすみなさい・・・ZZZ


 2日目に続く・・・。



 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
                     

 



 

 

 


 

 
 

 


 



 

 

 

 

 


 

 


 


 

 
 

 

 

 


 
                   


 

 

 

 


 

 





 



 

 


5/12 「ヤマシャクヤクの妖精」を求めて・・・IN滋賀

2012-05-18 18:34:10 | 放浪記
 毎年5月になると、ふとあるムシが脳裏をよぎる・・・。

 それはヤマシャクヤクという可憐なボタン科の花に来てヤマシャクヤクの花びらや花粉を食べるというこれまた可憐なムシ・・・

 2年ほど前、滋賀県と岐阜県の県境の某山で探したことはあったが、ヤマシャクヤクの開花の時期にまだ早すぎ、すべて蕾であったのと、まだこの時はヤマシャクヤクの葉などきちんと判別できなかったので見落としもかなりあったと思う・・・。

 それからは、自分にはとうてい採れないムシと決めつけ敬遠していたように思う。

 それに、この時期というのは、長野の某所などで有名なツジウス(ツジヒゲナガコバネカミキリ)など春の花掬いと時期が重なりどうしてもそちらに目がいきがちになっていたのは正直なところ・・・(汗)

で、今回は時間が取れるのがこの土曜日だけなので(次の日曜は私用があるので)ここからほど近い某山へ「ヤマシャクヤクの妖精探し」に行くことにした。
 それに長野の花掬いはさすがに1日じゃちょっとキツイしね・・・。

この某山、去年は知り合いのムシ屋さんがヤマシャクヤクの上を飛んでいる個体を手でたたき落として採集しているので、出会える可能性は十分にある!(と思う)・・・

 はたして気まぐれな妖精は僕の目の前にその可憐が姿を見せてくれるのか・・・

では 行ってきます。


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 朝6時に家を出発、時間的には1時間ほどで着きそうなほどの近場なので急がず、ゆっくり国道を西へ走らせる。

 で、本当にほぼ7時に現地に到着。

 天気は曇りで気温は約19°・・・少し肌寒い(+_+)

 邪魔にならない場所に車を止め、軽い朝食を済ませいざ登山道へ・・・

 

 看板によれば、この道をぬけると登山道があるようだ。

 実はこな先に駐車場があった「知らなかった」・・・

 少し進んだ所に駐車場とこの山の案内板があり、その中央に登山道があった。

 ここの登山道の詳しい地図をプリントアウトしてこればよかったが、仕方ないので案内板をデジカメで撮影し、もし迷った時にそれをズームで確認することにした。
 
 それでは登山開始!

 

 最初は緩やかなジャリ道がしばらく続く。

 少しヒンヤリした空気が気持ちいい!

 初めて訪れる場所なので、周りの景色や状況などを頭に入れながらゆっくり歩いていく・・・。

 

 しばらく行くとケヤキのなかなかりっぱな木が生えていたので何かいないかチェック。

 当然、時期も時期なので何もおらず・・・

 分かっていても山中のケヤキを見るとついつい引き寄せられてしまう・・・。ムシ屋の性分かな?(*_*)

 

 歩き始めて約20分、今度はガレ場のような場所に出た。

 以前は川底?のような感じだが、ここも登山道の一部らしい・・・。

 

 大小の石で足をとられとても歩きにくかったが、登山でこんな道は初めてだったのでけっこう新鮮だった。

 

 

 こういった伐採された枝や根返りを時折チェックしていく。が、まだ気温も低く時期も早いのか何もいなかった・・・

 しばらく行くと・・・

 

 こんな洞穴が出現。左側にはこの洞穴の名称が書いてあった。

 〇〇〇〇穴。ふ~ん、そうなんだ~・・・

 ちょっと覗いてみようと思ったが、「貞子」が出てきそうで怖かったので止めておいた・・・(笑

 さらに進むと・・・

 

 樹皮の剥けた立ち枯れを発見、目を凝らしてよく見てみるとムシ影が・・・

 
     ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus Blessig,1873

 まだ気温が低いせいか、指で突いても触角を左右に広げるぐらいで動こうとしなかった。

 少しヒトオビアラゲと遊んで、さらに先を目指す・・・。

 

 ジャリのような登山道はここまで。ここから先は従来の登山道へ。

 

 登山道の下草にいたオオカメノコテントウ。普段は小さなテントウムシばかり見ているので、とても大きく見える。

 

 登山を開始して1時間半、小さな滝が見えてきた。

 ここでしばらく休憩。それにしてもヤマシャクヤクはいつ現れるんだろう・・・。

 10分ほど休憩し、先を進む。

 

 左右の斜面にヤマシャクヤクがないか注意しながら進んでいく。

 ふと左斜面をみると・・・

 

 登山を開始して1時間50分、ようやく倒木のそばにあるヤマシャクヤクを発見!

 あった~!

 一気に駆け下りて、そっと花びらを開いてみる・・・

 ここには妖精の姿はなかった・・・。

 

 ここから先はヤマシャクヤクがポツポツ見つかるように。

 さらには・・・

 

 右斜面はヤマシャクヤクの群落になっていた。

 一気に駆け登り、一つ一つ花びらを開いては「妖精」がいないか確認していく・・・。

 

 平行移動しながら丹念に見ていく。が、なかなか「妖精」は見つからない。

 

 どれだけ株を見ただろうか、もう100株以上はチェックしたと思うが、結局きまぐれ?な「妖精」は僕の前には姿を現さなかった・・・。
 もう膝と腰が何回もしゃがんだり立ったりでガクガクしている・・・

 

 ここから少し進んだ所に大きな滝があったので、ここで遅めの昼食をし、20分ほど休憩して下山することにした。

 帰りもにヤマシャクヤクを数株チェックしてみたが、やはり見つけることはできなかった・・・。

 

 2時50分、ようやく駐車場近くまで下ってきた。

 「ヤマシャクヤクの妖精」には結局 出会うことはできなかったが、この山の状況やヤマシャクヤクの開花時期など、ある程度把握できたことはある意味でよい収穫となった。


 

 またいずれここに来ることになるだろう・・・

 ここには必ず「ヤマシャクヤクの妖精」ことフタスジカタビロハナカミキリがいるのだから・・・


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 4/24 仕事帰りプチ探策・・・土場のビャクシーン!な夜

2012-05-03 00:09:54 | 放浪記
 この4/24は気温もグッと上がってなんと26°!

 これだけ気温が上がれば例の土場「日頃からお世話になっている土場ですm(__)m」でビャクシンの活動がイッキに活発になるかも!

 そう思ったらいてもたってもいられなくなり仕事帰りに行ってみることにしました。

 思えばビャクシンはこれまでキチンとした生態写真も撮っていなかったしね・・・


 帰りの渋滞にすこし巻き込まれましたが、約1時間ほどで現地に到着!

 時間は19時ちょい前・・・


 

 さっそくスギの伐採木をチェックしていく。

 

 上から下、下から上、木と木の隙間とまんべんなく見ていく・・・。

 
    ビャクシンカミキリ Semanotus bifasciatus (Motschulsky,1857) 

 探し初めて10分、いました! 

 

 1頭見つけるとあちこちで見つかるように・・・

 

 こちらは「しろおびタイプ」のカップル。ここから一気に出てきてビャクシンの運動会状態へ・・・

 数頭つまんで後は観察することにした。

 

 こちらは「ノーマルタイプ」のカップル。カップルでいると1頭でいるときよりジッとしている時間が長いので比較的撮影が楽です(^^)

 

 

 もうあちこちでナンパする者やらデートする者やらカップルにちょっかいをだす者やら・・・いろいろな光景が見られてたいへん面白かった!


 ここでこちら中部では少ないビャクシンのもう一つのタイプを探すことに・・・

 ほとんどノーマルタイプ、しろおびタイプのなか、ようやく見つけた!

 

 ブラックビャクシン!?このブラックタイプはこちらではかなり少なく、これまで♂1頭しか採集したことがなかった。
 この個体は♀なのでブラックタイプのペアがそろって良かった!

 この後、ブラックタイプの♂をさらに追加することができた・・・。う~ん、来てヨカッタ!


 ここでさらにもう1種、スギの住民を探すことに・・・

 ビャクシンがこれだけいればアイツもいるはず・・・。

 丹念に探していくと・・・

 
     スギカミキリ Semanotus japonicus (Lacordaire,1869)

 「スギちゃん いたぜぇ~ 、なぜかビャクシンが近づくとビクビクしてたぜぇ~」

 なんか今ブレイク中の某お笑い芸人のような口調になってしまいましたが・・・(笑)

 これが今年初スギとなりました。この後、小さなスギをもう1頭追加できた。

 
ここでタイムアップ。ビャクシンの生態写真も撮れたしスギカミキリも採れたし、たいへん有意義なプチ探策でした(^O^)



 本日の成果・・・


 

        ビャクシン ノーマルタイプ×2ペア

 

上から

 ビャクシン ブラックタイプ×1ペア

 ビャクシン しろおびタイプ×1ペア

 スギカミキリ×2

 あと載っていませんがビャクシン ノーマルタイプ♀×1



 

 


 

 

 

 


 

 

 

 

 


 

4/21 ヒラヤマ探策 2012 IN 岐阜

2012-04-29 22:31:25 | 放浪記
今年は去年よりずいぶんヒラヤマの発生が遅れているようで、実は4/15も某谷へヒラヤマを探しに行ったのですがヒラヤマにはカスリもせず・・・

 去年が4/17に確認できたので15日は気温も高かったのでイケルと思ったんですが・・・

「ということで、4/15の採集記は勝手ながら省略ということでm(__)m」

やはりシーズンオンは早春のカミキリ、ヒラヤマの姿を拝まなければ始まらない!


今回は大阪のムシ屋さんのIさんから連絡をいただき「一緒に春のムシでも採りにいきませんか?」とお誘いしていただいたのでヒラヤマのポイントへ御一緒することにした。

 さてさて今回は3度目の正直になるか・・・それでは行ってきます!


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 朝10時、はるばる大阪から来ていただいたIさんと無事に合流、あいさつもそこそこに車を1台にしてヒラヤマのポイントを目指す。

 約1時間ほどでポイント近くに到着、ここから先は道が凸凹でキツイので歩いてポイントを目指す。

 天気は快晴とまではいかないが気温は20°ほどとまずまずのコンディション。

 

 先を歩くIさん。 Iさんとは3年以上の付き合いとなる。

 僕より20以上年は離れているが、とても謙虚な方でいろいろなことをご教示いただいているムシ屋の大先輩だ。

 今回はわざわざ大阪から来ていただいた。

 

あのチェーンをぬけてからがポイントとなる。

 

 チェーンをぬけてわずか2分ほどでアカメガシワがポツポツ姿を現す・・・。

 

 左側が登り斜面、右側が下り斜面で画像は斜面の高さ4メートルほどの位置に生えているアカメガシワ。

 一気に斜面を駆け登りライトで照らしてみるがヒラヤマはいなかった。

 

 すぐそばにあった別の樹洞。これもヒラヤマの影はなし・・・。

 さらに林道を進みながら斜面に生えたアカメガシワをチェックしていく。

 基本的にアカメガシワは沢沿いの急斜面に生えているので降りたり戻ったりと正直しんどい!

 しかも樹洞は林道側からは見えないので1本1本見つけては降りて樹洞の有無を確認しなくてはならず、これがまたキツイ!

 

 う~ん、もうヒラヤマは発生していてもいいはずなんだけどなぁ~ この樹洞もいないなぁ~・・・

 今年も去年と同じあの御神木しか発生していないのかな?
 
 
 
 結局ヒラヤマに出会うことなく例の御神木まできてしまった・・・。

 頼むから発生しててくれよ~

 期待をこめてそっとライトで照らしてみると・・・

 

 いました!! 「ブレブレで何が写っているか分かりませんよね、すいませんm(__)m」

 そして樹洞採集の必須アイテム、タバコの煙を樹洞に吹きかけてみると・・・

 出てきました!

 
     ヒラヤマコブハナカミキリ Enoploderes bicolor Ohbayashi,1941

 

               ヒラヤマコブハナカミキリ♀

 

            こちらはなかなか体格のいい♂ 

 3度目の正直でようやく出会うことができた。

 最終的にこの御神木で、約20頭ほど確認できた。去年が40頭以上発生していたので今年はその約半分ということか・・・

 同じ樹洞では年々減っていくのだろうか・・・?

 僕は去年、十分に採集しているので2ペアだけ採集し後はIさんに採っていただいた。


 去年の発生が確認できた樹洞がこの御神木だけだったので、ここからさらに奥へ進み、他に発生木がないか探策することにした。

 さらに奥へ進むと・・・

 

 アカメガシワがまとまって生えている場所があった。

 斜面を下りて1つ1つ樹洞をライトで照らしていくと・・・

 

 いました! ようやく他の樹洞での発生が確認できた。

 もう採集する必要もないのでここは撮影のみ。

 この後、もう1ヵ所3頭いた発生木を確認しタイムアップとなった。


 今回は御神木以外の発生木を確認することができて本当に良かった。

 採集シーズンを告げるこのヒラヤマコブハナが樹洞でひっそりと世代を営む・・・この環境を大事にしていかなければ・・・。

 そう思いつつヒラヤマの谷を後にした・・・


 
  
            Iさん 本当にお疲れ様でした! また御一緒しましょう(^^)

 

 

 

 

 

 

  

4/1 今年初のウォーミングアップ、ヒラヤマ下見&材採  IN岐阜

2012-04-16 22:05:58 | 放浪記
皆さん こんにちは!(^^)

いかがお過ごしでしょうか?

ようやく僕らムシ屋の季節になりましたね!が!しかし・・・今年の春は例年になく気温が低い日が続いてますが・・・

 これだけ気温の低い日が続くとムシの発生状況も遅れ気味になることが予想されるが・・・

ここんところ出動したくてウズウズしていたので、今回は初出動ということでウォーミングアップも兼ねてまだ早い?ヒラヤマ下見と材採に行ってみることにしました・・・。

 では・・・

                         


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9時過ぎに出発し、現地近くに40分ほどで到着。

天気はどんよりしていて今にも雨が降りそうで気温もかなり低くコンディションは良くない。

まぁウチでドンヨリしてるよりコンディション悪くてもこうしてフィールドにでたほうが気分が晴れるしね~


 

 ここから先は道が悪いので徒歩でポイントへ・・・

 と!ここで雨がポツポツ降りだす。

 本降りになる前に去年ヒラヤマが多数発生していたアカメガシワの御神木を見に行ってみることにした。

 と!!ここで樹洞採集で必須アイテムの懐中電灯を忘れたことに気づく・・・

 わちゃ~やっちゃったよ!よりによってライトを忘れるとは・・・

 戻って取りにいく気力はないので、仕方なく携帯のライトとデジカメのライトを常時発光で対処することに・・・。

 

 矢印が去年ヒラヤマが40頭以上発生していたアカメガシワの御神木。

 さっそくデジカメのライトをオンにして樹洞を覗いてみる・・・

 

 デジカメのライトでもけっこう明るいんだね!で、肝心のヒラヤマは見る影もなし・・・

 まぁ下見だし時期も早いし・・・「ちょっと強がり」・・・

 ヒラヤマは早々に見切りをつけ、次は材採をすることに・・・

 ここでの材はアカメガシワの立ち枯れや倒木。狙いはトラニウス「トラフホソバネカミキリ」。

 以前も1度、アカメガシワの材採をしたことはあるが、出てくるのはほとんどニセビロウドばかりでトラニウスにいたっては1センチあるかないかのコバエみたいなのが3頭羽脱したが、やはり2センチ超えがほしいところ・・・

 来た道を戻りながらめぼしい立ち枯れ&倒木を探していく・・・。

 が、これといった良い物件がなく下まで降りてきてしまった・・・。

 仕方ないので来た林道の反対方向へ行ってみることに・・・

 

 しばらく進むとこんな倒木を発見。長さは3メートルほどあり幹の太さも15センチ以上はありそうだ。

 樹皮をめくって食痕を探すと小さなカミキリの幼虫が樹皮下から出てきた。

 

 う~ん・・・幼虫の目利きができない僕にはなんとも言えないが、なんかカミキリ亜科の幼虫じゃない気がするな~

 やっぱフトカミキリ亜科系かな・・・ビロウドかニセビロウドか・・・「トラニウスはカミキリ亜科なので」

 

 さらにめくると大き目の幼虫も出てきた。これもフト系か・・・?

 

 ベニヒラタムシも出てきた。それにしても極薄ですな~!

 ルリヒラタならデカいしキレイだから採るけどベニじゃぁネ・・・

 そういや確かヒラタムシって他のムシとか食うンだったよね!? 食うならカミキリの幼虫とか食ってるのかな?

 食うなら駆除しとかなきゃ!

 トラニウスが入っているか分からないがとりあえず50センチの長さに2本分ノコギリで切断し持ち帰ることにした。

 「入っててくれよ!トラニウス」

  

 というわけで本日の探策はこれにて終了・・・

 ヒラヤマは4月中旬ごろまた来るとしよう・・・。