この四国遠征の話がでたのはちょうど去年の暮れだっただろうか・・・
この6月 もう一度、ナンキを採りに和歌山を訪れることをeichanさんとメールでやり取りしていたところ、eichanさんから「ナンキより6月は四国でセダカ3亜種を狙いませんか」とお誘いをいただいた。
eichanさんといえば去年、ホンドアカガネの詳しい生息地、それとツルギセダカ採集のアドバイスなどを御教示していただいた僕にとっていわば「ムシ採りの恩人」のような方である・・・。
ぜひ一度お会いしたかったのと、ナンキはとりあえず3ペアあるし、去年、ツルギは採れたもののサヌキにいたっては見事にフラレてしまったので、ぜひ四国遠征を御一緒させていただくことにした。
eichanさんには遠征に向けて、緻密な計画やスケジュールを立ててくださった。本当に感謝ですm(__)m
・
・
前日14日、仕事を終え支度する。もう3日前からほぼ必要な物はカバンとリュックに詰め込んであるので、ここは忘れ物がないか軽くチェックし22時半過ぎに岐阜を出発。
eichanさんとは15日の4時半頃に会うことになっているので、時間的には余裕があるのでここは行けるところまで下道で行くことに。
「僕の車にはETCが付いていないので、高速費を少しでも抑えるという意味で・・・まぁ、いつものことです(汗」
日付が変わり1時頃、滋賀県 栗東市から高速へ。ここからeichanさん御在住の京都に向けて西へ車を走らせる・・・。
さてさて、今回の主な目的は「セダカ原名亜種」、「サヌキセダカ」、そして通称クロナンキと呼ばれる「ツルギセダカ黒化型?」とでも言うべき漆黒のセダカ!
eichanさん 飼育&撮影
上の画像はeichanさんが幼虫から育てられ、無事に羽化したクロナンキ。
この見事に黒化したボディ、実に格調高いセダカではありませんか!
今回の最重要ターゲットがこのクロナンキ。はたして無事に出会うことができるか・・・
そしてこの四国遠征でもう1人、来られる方がいたのだが、残念ながら日程が合わず来られなかった。
本人にお会いしていないのであえて名前は伏せることにするが、僕としてはぜひお会いしてムシについていろいろお話したかった。
ホームページも開設され、僕自身どれだけ多くの事を学んだことか・・・
機会があればぜひお会いしたい次第である。
「eichanさんから後で聞いた話なんですが、なんでもナンキ採集経験者を揃えて今回の四国遠征に望みたいというなんとも粋なお考えがあったようです(^^)」
・
・
京都南インターで降りて4時半ごろ無事にeichanさんと合流。
メールでは何度かやり取りさせていただいたが、お会いするのは初めて・・・。
とても穏やかで優しい方で、お会いするまで「気難しい方だったらどうしよう」と余計なことを考えたりしたが、それはお会いしてすぐに解消された(笑
車も出していただけるということで、eichanさんの車に荷物を乗せ5時頃 四国に向けて出発!

高速を進むこと約1時間、明石海峡大橋が見えてきた。
この先の大きなパーキングエリアで朝食&お手洗い休憩・・・。

平日なので人も少なくなんとも贅沢な眺め。
軽く朝食を摂りながらeichanさんとまったりムシ話。
その後eichanさんがお手洗いに行ったので、ボーッと何気に建物の壁に目をやると・・・んん!?

あ!シロスジカミキリだ!
けっこう高い所に止まっていたが、ジャンプしたらなんとかとどいた。
シロスジカミキリは1ペア持っているので、この個体はeichanさんにお譲りした。
少し休んだ後、今日の目的地である徳島のO山に向けて出発・・・。

8時半頃、目的地近くまでやってきた。
さらに奥に進み、適当な広い場所に車を止め、探策の準備をする。

準備をされるeichanさん。 山ビル、マダニ対策は万全のようです!
僕はいたって軽装・・・
軽く林内を探策したが、まだ時間も早いのでスピニ(トゲウスバカミキリ)の材採をすることに・・・。
僕はスピニの入るソヨゴの木がよく分からないので、eichanさんに樹種の見分け方などを教えていただいた。

林縁を飛んでいた綺麗な蛾。もしかしてオキナワルリチラシ?鱗翅類は詳しくないので同定は自信なし・・・

しばらく行くとソヨゴの立ち枯れにいかにもスピニが出たと思われる脱出孔があった。
その近くにも数本のソヨゴの立ち枯れが・・・。
さっそくノコギリで切ってみることに・・・。

食痕も確認、この時期ならもしかして成虫になってる可能性があるということで、思い切ってeichanさんがナタで両断すことに。

eichanさんがナタで材を割っている最中、何か見なれないクモが落ち葉から這い出してきた。
以前、クモ屋だった僕は見なれぬクモを見るとどうしても目で追ってしまう・・・。
う~ん、これはもしかしたら本州には分布しないホウシグモの1種か?
記念に数枚撮らせてもらった。
ここでeichanさんが材を両断!
と!!!なんと!この材には幼虫がたくさん入っていたようで、幼虫4頭ほどナタでクラッシュ!
あぁ~!やっちゃったよ~・・・もったいない~・・・
今度はeichanさんに代わって僕が材の根本近くからノコギリでギコギコ・・・
切っていくうちに・・・ん!?、なんかノコギリに白い液みたいなのが付いてるゾ!?
ハッ!まさか!?・・・切り終えて断面を見てみると・・・
やってしまった・・・しかもデカい幼虫をノコギリで真っ二つに・・・
うわ~!!なんてこった! 切らなきゃよかった・・・もう二人して苦笑いするしかありませんでした(涙

ナタで割った断面はこんな感じ。中心を大きい幼虫が食い進んでいる。
この後も諦めず何度かナタで割っていくうちに、ようやくeichanさんが無事に幼虫の割り出しに成功。

eichanさんが割り出したスピニの幼虫。
かなりデカいので来年あたりで成虫になるかな?
僕も小さな幼虫も無事に割り出し、スピニの入っていそうなソヨゴの材を数本確保し材採は終了・・・。
無事に出てきてくれるかな~・・・
さてここからは本格的にセダカを探策、来た道を戻って、朝 軽く散策した林道を重点的に見ていくことに・・・。

林道脇の倒木、落ち枝などをチェックされるeichanさん。
二人であちこちの倒木、落ち枝を丹念に見ていくがセダカはなかなか見つからない・・・
半ばダメか~・・・と思ったその時、eichanさんが細めのソヨゴの材の裏にいたセダカを無事ゲットされた。

サヌキセダカコブヤハズカミキリ Parechthistatus gibber nakanei Miyake,1980
eichanさん採集
俄然 僕も火がつき、倒木などを丹念に探したが、結局見つけられないままタイムアップ。
まぁセダカを見つけられなかったのは残念だが、まだ初日だし明日がんばるサ~!
ここから今日の宿泊先である美波町にあるビジネスホテルへ・・・
ここから美波町はかなりの道のり、僕は途中で強烈な睡魔に襲われ、eichanさん1人に運転を任せて夢の中・・・
「本当にすみませんでしたm(__)m」
18時半過ぎ、無事にビジネスホテルにチェックイン。
シャワーを浴び、少し休憩した後、eichanさんと近くの居酒屋へ・・・

まずはビールで乾杯!

ここの居酒屋はなかなか落ち着いた雰囲気で焼き鳥も本当にウマかった!
いろいろなムシの事や、知り合いのムシ屋さんのお話などを聞かせていただき、とても楽しい時間だった!
「ちょっと大人?の話もしたかな~・・・内容はちょっとネ(笑」
僕はまともに歩けないくらい酔ってしまい、帰りは大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m
eichanさんが、今日 採集したスピニの幼虫を材に入れ戻すということで、お部屋にお邪魔することにした。

孔の周りをナイフで削って、スポン!うまく入ってくれました。
無事に育ちますように・・・
少しお話した後、明日も出発が早朝4時半なので早めに体を休めることに・・・
明日のターゲットはいよいよクロナンキ。雨が心配だがはたして・・・
eichanさん 1日本当にお疲れ様でした!明日またよろしくお願いします。
それでは おやすみなさい・・・ZZZ
2日目に続く・・・。
この6月 もう一度、ナンキを採りに和歌山を訪れることをeichanさんとメールでやり取りしていたところ、eichanさんから「ナンキより6月は四国でセダカ3亜種を狙いませんか」とお誘いをいただいた。
eichanさんといえば去年、ホンドアカガネの詳しい生息地、それとツルギセダカ採集のアドバイスなどを御教示していただいた僕にとっていわば「ムシ採りの恩人」のような方である・・・。
ぜひ一度お会いしたかったのと、ナンキはとりあえず3ペアあるし、去年、ツルギは採れたもののサヌキにいたっては見事にフラレてしまったので、ぜひ四国遠征を御一緒させていただくことにした。
eichanさんには遠征に向けて、緻密な計画やスケジュールを立ててくださった。本当に感謝ですm(__)m
・
・
前日14日、仕事を終え支度する。もう3日前からほぼ必要な物はカバンとリュックに詰め込んであるので、ここは忘れ物がないか軽くチェックし22時半過ぎに岐阜を出発。
eichanさんとは15日の4時半頃に会うことになっているので、時間的には余裕があるのでここは行けるところまで下道で行くことに。
「僕の車にはETCが付いていないので、高速費を少しでも抑えるという意味で・・・まぁ、いつものことです(汗」
日付が変わり1時頃、滋賀県 栗東市から高速へ。ここからeichanさん御在住の京都に向けて西へ車を走らせる・・・。
さてさて、今回の主な目的は「セダカ原名亜種」、「サヌキセダカ」、そして通称クロナンキと呼ばれる「ツルギセダカ黒化型?」とでも言うべき漆黒のセダカ!

eichanさん 飼育&撮影
上の画像はeichanさんが幼虫から育てられ、無事に羽化したクロナンキ。
この見事に黒化したボディ、実に格調高いセダカではありませんか!
今回の最重要ターゲットがこのクロナンキ。はたして無事に出会うことができるか・・・
そしてこの四国遠征でもう1人、来られる方がいたのだが、残念ながら日程が合わず来られなかった。
本人にお会いしていないのであえて名前は伏せることにするが、僕としてはぜひお会いしてムシについていろいろお話したかった。
ホームページも開設され、僕自身どれだけ多くの事を学んだことか・・・
機会があればぜひお会いしたい次第である。
「eichanさんから後で聞いた話なんですが、なんでもナンキ採集経験者を揃えて今回の四国遠征に望みたいというなんとも粋なお考えがあったようです(^^)」
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京都南インターで降りて4時半ごろ無事にeichanさんと合流。
メールでは何度かやり取りさせていただいたが、お会いするのは初めて・・・。
とても穏やかで優しい方で、お会いするまで「気難しい方だったらどうしよう」と余計なことを考えたりしたが、それはお会いしてすぐに解消された(笑
車も出していただけるということで、eichanさんの車に荷物を乗せ5時頃 四国に向けて出発!

高速を進むこと約1時間、明石海峡大橋が見えてきた。
この先の大きなパーキングエリアで朝食&お手洗い休憩・・・。

平日なので人も少なくなんとも贅沢な眺め。
軽く朝食を摂りながらeichanさんとまったりムシ話。
その後eichanさんがお手洗いに行ったので、ボーッと何気に建物の壁に目をやると・・・んん!?

あ!シロスジカミキリだ!
けっこう高い所に止まっていたが、ジャンプしたらなんとかとどいた。
シロスジカミキリは1ペア持っているので、この個体はeichanさんにお譲りした。
少し休んだ後、今日の目的地である徳島のO山に向けて出発・・・。

8時半頃、目的地近くまでやってきた。
さらに奥に進み、適当な広い場所に車を止め、探策の準備をする。

準備をされるeichanさん。 山ビル、マダニ対策は万全のようです!
僕はいたって軽装・・・
軽く林内を探策したが、まだ時間も早いのでスピニ(トゲウスバカミキリ)の材採をすることに・・・。
僕はスピニの入るソヨゴの木がよく分からないので、eichanさんに樹種の見分け方などを教えていただいた。

林縁を飛んでいた綺麗な蛾。もしかしてオキナワルリチラシ?鱗翅類は詳しくないので同定は自信なし・・・

しばらく行くとソヨゴの立ち枯れにいかにもスピニが出たと思われる脱出孔があった。
その近くにも数本のソヨゴの立ち枯れが・・・。
さっそくノコギリで切ってみることに・・・。

食痕も確認、この時期ならもしかして成虫になってる可能性があるということで、思い切ってeichanさんがナタで両断すことに。

eichanさんがナタで材を割っている最中、何か見なれないクモが落ち葉から這い出してきた。
以前、クモ屋だった僕は見なれぬクモを見るとどうしても目で追ってしまう・・・。
う~ん、これはもしかしたら本州には分布しないホウシグモの1種か?
記念に数枚撮らせてもらった。
ここでeichanさんが材を両断!
と!!!なんと!この材には幼虫がたくさん入っていたようで、幼虫4頭ほどナタでクラッシュ!
あぁ~!やっちゃったよ~・・・もったいない~・・・
今度はeichanさんに代わって僕が材の根本近くからノコギリでギコギコ・・・
切っていくうちに・・・ん!?、なんかノコギリに白い液みたいなのが付いてるゾ!?
ハッ!まさか!?・・・切り終えて断面を見てみると・・・
やってしまった・・・しかもデカい幼虫をノコギリで真っ二つに・・・
うわ~!!なんてこった! 切らなきゃよかった・・・もう二人して苦笑いするしかありませんでした(涙

ナタで割った断面はこんな感じ。中心を大きい幼虫が食い進んでいる。
この後も諦めず何度かナタで割っていくうちに、ようやくeichanさんが無事に幼虫の割り出しに成功。

eichanさんが割り出したスピニの幼虫。
かなりデカいので来年あたりで成虫になるかな?
僕も小さな幼虫も無事に割り出し、スピニの入っていそうなソヨゴの材を数本確保し材採は終了・・・。
無事に出てきてくれるかな~・・・
さてここからは本格的にセダカを探策、来た道を戻って、朝 軽く散策した林道を重点的に見ていくことに・・・。

林道脇の倒木、落ち枝などをチェックされるeichanさん。
二人であちこちの倒木、落ち枝を丹念に見ていくがセダカはなかなか見つからない・・・
半ばダメか~・・・と思ったその時、eichanさんが細めのソヨゴの材の裏にいたセダカを無事ゲットされた。

サヌキセダカコブヤハズカミキリ Parechthistatus gibber nakanei Miyake,1980
eichanさん採集
俄然 僕も火がつき、倒木などを丹念に探したが、結局見つけられないままタイムアップ。
まぁセダカを見つけられなかったのは残念だが、まだ初日だし明日がんばるサ~!
ここから今日の宿泊先である美波町にあるビジネスホテルへ・・・
ここから美波町はかなりの道のり、僕は途中で強烈な睡魔に襲われ、eichanさん1人に運転を任せて夢の中・・・
「本当にすみませんでしたm(__)m」
18時半過ぎ、無事にビジネスホテルにチェックイン。
シャワーを浴び、少し休憩した後、eichanさんと近くの居酒屋へ・・・

まずはビールで乾杯!

ここの居酒屋はなかなか落ち着いた雰囲気で焼き鳥も本当にウマかった!
いろいろなムシの事や、知り合いのムシ屋さんのお話などを聞かせていただき、とても楽しい時間だった!
「ちょっと大人?の話もしたかな~・・・内容はちょっとネ(笑」
僕はまともに歩けないくらい酔ってしまい、帰りは大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m
eichanさんが、今日 採集したスピニの幼虫を材に入れ戻すということで、お部屋にお邪魔することにした。

孔の周りをナイフで削って、スポン!うまく入ってくれました。
無事に育ちますように・・・
少しお話した後、明日も出発が早朝4時半なので早めに体を休めることに・・・
明日のターゲットはいよいよクロナンキ。雨が心配だがはたして・・・
eichanさん 1日本当にお疲れ様でした!明日またよろしくお願いします。
それでは おやすみなさい・・・ZZZ
2日目に続く・・・。