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ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

 久しぶりのセダカコブ幼虫採集 南紀・三重編

2025-08-24 19:10:31 | 日記
ちょっと気が向いたのでまた久しぶりに更新しました笑(^^)

前記事はほぼ標本の写真とエピソードだけだったので、
今回は久しぶりに「採集記」を書きます。


去年の2月中旬、春満作さんからお声をかけていただき、南紀、そして
イワワキセダカコブ分布南限といわれる三重の某山でコブ幼虫を探策することとなった。

今回は春満作さんのお知り合いで僕とはお初の
東京から来られたMさんと3人で出撃だ。


実は今回のナンキセダカのポイントは過去に2度、
イワワキセダカ南限ポイントは1度訪れているのだがナンキは2度とも惨敗、
南限イワワキに至っては詳しい場所が分からず泣く泣く撤収した苦い経験がある。


でも今回はコブ幼虫の採集名人、春満作さんがご一緒なので
もう半分採った気でいる脳天気な自分もいるのだが笑

道中、車内ではカミキリ話であれこれ、
戦歴やどこここで何が採れるなど話がおのずと盛り上がる、実に楽しい ^^


あれこれ話してるうちにナンキのポイントに到着、時間は7時半頃
早速支度して各々森の中を散策しコブ幼虫のいそうな良材を探す。



狙い目は桜、シデ、アカガシなどだがやはり菌糸が回り易いシデが最優良物件。

桜、アカガシも良いのだが、樹皮が硬くて削りにくく体力も消耗するので
どうしても敬遠しがちになってしまう・・・

まぁどうしても採りたいのなら、そんなことも言ってられないのだが・・・

1時間ほど探策してようやくシデの優良物件を見つけ、早速ナイフで削ってみると・・・


出た~! 前胸の模様を確認しコブで間違いない!

さらにもう1頭追加、近くにいたMさんも呼んで無事に幼虫をゲットされた ^^


さらに別の材で2頭追加!

各4~5頭採集したところでお昼近くになりタイムアップ、サッと昼食を済ませ
次に三重まで戻ってイワワキセダカ分布南限の某山に移動することにした。

1時間ほど走って某山に到着。


斜面を昇り降りしながら菌の程よくまわった優良物件を探していく。

しばらくしてMさんが長さ4メートルはありそうなシデの倒木を見つけられた。

早速 一緒に削らせてもらったのだが、僕のほうが先にコブの幼虫を
見つけたので、こちらはMさんにお譲りした。


ほどなくして別のコブ幼虫を見つけることができた。


更にもう1頭追加!

う~ん、それにしてもコブ幼虫を見つけたときのこの何とも言えない高揚感、何度味わってよいものだ ^^

他に4センチはありそうなデカい幼虫も出てきた、おそらくウスバカミキリか何かだろうと思い
リリースしようと思ったが、菌糸で育つか検証してみたくなったので持ち帰ることにした。

各2~3頭のコブ幼虫を採集したところでタイムアップ!


今回は南紀~イワワキ南限コブのリベンジを果たせて本当に良かった(^^)

ご一緒してくださった春満作さん、Mさん 本当にありがとうございました。



ナンキセダカコブヤハズカミキリ♂ 2024・4・28羽化


ナンキセダカコブヤハズカミキリ♂2頭目 同年 6・9羽化

ナンキ幼虫4頭のうち、2頭は☆になってしまった(+_+)

♂しか羽化しなかったので、また行こうかな ^^



イワワキセダカコブヤハズカミキリ南限産♂ 2024・5・3羽化


イワワキセダカコブヤハズカミキリ南限産♀ 同年 5・26羽化

こちらはうまくペアで羽化してくれた、嬉し~ ^^


おまけ


オオクボカミキリ

ついでに採取したアカガシ落ち枝から羽脱、3月下旬から4月上旬まで6頭ほど羽脱。



コバネカミキリ♀ 同年 5・8羽化

例のデカい幼虫はウスバカミキリではなく、コバネカミキリでした。

菌糸で育つんですね~


気が向いたらまた投稿しますね。

それでは また(^^)/








ずいぶんご無沙汰してました。

2024-05-12 00:20:05 | 日記
皆さん お元気ですか・・?

ずいぶん更新が滞ってしまいましたが、僕はなんとか生きてます笑

ちょっと私生活でいろいろありまして、しばらく虫採りに行く気にも
なれず、1年半ほどフィールドに出ていませんでしたがようやく気持ちも落ち着いて、去年から
少しずつ出撃しています。

少ない出撃数ですが、初物もそれなりに増えて満足のいく成果だったので
採れたムシを列挙していきます。



ヒゲジロホソコバネカミキリ♀
2023年7月中旬
愛知県

オダイの愛称で人気の本種、♂は7年ほど前に奈良で採集済みでしたが、
♀はその後まったく採れませんでした。

半ば♀は縁がないものと諦めていましたが、早朝からポイントに張り付いて約1時間半、
2メートルほど上にとまっていた本種♀をネットインしました。

諦めないで良かった~

やっぱりネキの♀(種類にもよりますが)は♂より大きく、存在感がありますね ^^

その後、もう一人ポイントに来られた虫屋さんとムシ話をしていたところ。
目の前に飛んできたオダイ♂を掬われ、その♂を譲ってくれました。
Sさん、楽しい時間とオダイ♂をありがとうございました ^^




スネケブカヒロコバネカミキリ
2023年7月下旬
岐阜県

スネコ、ヒロコ、ブラシとさまざまな愛称で呼ばれるカミキリ。

虫屋仲間のHさんからポイントを教えて頂いて岐阜県西部へ・・・

狙い目はカラスザンショウの花とのことで現地に着いて
とりあえず車を降りてカラスザンショウの開花状況などを見ようとしたその時!

なんと!カラスザンショウの日陰の葉の上に止まってるじゃありませんか!

慌てて車から網を取り出し掬ったのが上の写真。

いや~このカミキリとは思えぬ独特で奇抜なフォルム・・・
いいですね~

後にも先にもこの1頭だけでしたが、嬉しい初採集となりました。



オオアオカミキリ
同日・同所

本種もこれまでまったく縁のなかったカミキリの1つでしたが、
今回スネコの追加を狙ってカラスザンショウを掬っていたときにゲットしました。

大きくてグリーンメタリックなボディーがカッコイイですね ^^



ムナミゾハナカミキリ
2023年・8月上旬
長野県

最後にご紹介するのが、憧れだったムナミゾハナの♀

本種の♂は10年ほど前に採集済みですが、♀はどれほど探した
ことか、まぁ~採れませんワ泣

♂はノリウツギなどの花掬いでしばしば入りますが、
♀は花には訪れず、針葉樹の赤腐れの朽木を好むと聞いていたので、そんな朽木を
これまでどれほど見たことか・・・

今回その願いが叶い、憧れの♀とようやく出会うことができました

♂と比べると、♀はかなりボリュームがあってがイイですね 。
この♀は体長17ミリほどでした。



以上、去年の成果をざっとご紹介しましたが、また
気が向いたら更新しようかと思います。

ではそれまで皆さんごきげんよう(^_-)-☆


 2020~2021の採集成果第2部

2022-02-06 20:51:35 | 日記
皆さんどうもです(^^)/ お待たせの第2部、これまでの採集成果を一気に列挙していきます。


 
─2020・8・1─

同じ岐阜県在住のHさんから三重の某峠でケブトハナがそこそこ採れる
との情報を教えていただき、いざ出撃!

早朝5時ごろ家を出て下道をちんたら走って
現地に着いたのは7時ごろと2時間ほどの道のりなので割と近いのが嬉しい(^^)


なるほど、峠付近には大小さまざまなクサギの株があちこちに見られた。

早速、枝やら花やら掬ってみると・・・


いきなりキタ~!


ケブトハナカミキリ
2020・8・1 IN 三重

あっさり採れてしまってちょっと拍子抜け笑、
それにしてもこの茶色一色の地味具合、いいですね~(^^♪

コブ「コブヤハズカミキリ類」もそうですが、僕は
こういった地味で目立たない?カミキリに妙に魅かれるんですよね~

ずいぶん昔に三重の海沿いのクサギ枯れ枝
で割り出したきりだったので、
こうして野外で採集できたのもうれしいですね ^^)

この後、昼まであちこち掬って
計8頭のケブトハナをゲット!
とても充実した1日でした ^^



─同年・9・28─


ゴートゥートラベルを利用して相方と1泊2日の和歌山へ・・・

三重の七里御浜を回って、和歌山へ入り、
那智の滝を堪能した後、せっかくここまで来たので小一時間ほど時間をもらって
以前に那智ナンキを採集した林道へ行ってみることにした。

10分ほど登った林道脇に樹種不明の広葉樹の丸太が
置いてあったので試しに樹皮をめくってみると・・・

菌糸も適度にまわって良い朽ち具合、これいけるかも!


ゆっくり樹皮をめくっていくとすぐにサナギを発見、慎重に容器に移す。


更に幼虫も2頭追加、この後サナギをもう1頭見つけたところで
タイムアップ!

小一時間の探策で計4頭の那智ナンキを採集できたのは僕としてはちょっと出来過ぎですね(^^)



ナンキセダカコブヤハズカミキリ
同年・10・6羽化


 
これにて第2部終了~、第3部はまた近日更新します(^^)/






 新年 あけましておめでとうございます。

2022-01-03 19:40:39 | 日記
皆さんお元気ですか?僕はなんとか
生きてますよ~(^^)

いゃ~実に2年ぶりの更新になります。

このコロナ渦で僕たちの生活は一変、3密を避け
マスクは必着、特に夏場のマスクは本当にきつかったなぁ~

もうホント、真夏のマスクは熱中症
一歩手前ですからね、人のいない所で時々マスクを外して
深呼吸してましたね・・・涙

でもまぁこんなご時世ですからね、3蜜、マスクは必須ですね

僕個人はとりあえず2度のワクチン接種を済ませ、
なるべく人混みを避けて山奥などでそれなりに採集に行っているので
この2年間の成果を新年のご挨拶も兼ねて一気に列挙していきます (^^)/


ヒメビロウドカミキリ
2020・6・14 IN 静岡



交尾中のペア

ずっと気になっていたカミキリですが、この時期って
どうしても有名ポイントへ足が向いてしまうのですが、
今回はヒメビロウド1種に絞りました。


別のペア


今回は相方と一緒に行くことができて、途中、屋久島でご一緒した
Kさんも駆けつけてくださりとても充実した1日となりました(^^)



 ─ では次 ─ 




ムナコブハナカミキリ
2020・6・20 IN 兵庫


ピドニアA
同日 IN 兵庫


ピドニアB 同日 IN兵庫


ピドニアC 同日 IN 兵庫


シラユキヒメハナカミキリ 同日 IN 兵庫


ムナコブは兵庫の有名ポイントで、ピドニア類は氷ノ山で採集しました。

この日はeichanさん、ぷよんぷよん星人さんもご一緒でした。

シラユキはeichanさんに確認してもらい本種で間違いないとのこと、
他の3種は同定力のない僕にはさっぱりわかりません・・・

ピドニアは難しいですね、もっと精進せねば!


その他、カツラの大木でシコクヒメコブなんかを狙いましたが、3人ともダメでした~



長くなるのでこのへんで第1部完

第2部は近日更新

では皆さん、コロナにはくれぐれも気をつけて良い1年を(^^)/


 


新年 明けましておめでとうございます!

2020-01-13 22:25:07 | 日記
 
ご挨拶がだいぶ遅れてしまいましたが、皆さんお元気ですか?

僕の方はというと、去年の屋久島以降、9月中旬頃まではちょこちょこ
採集に出かけていたんですけどね、その後は仕事や私用などが重なって、今日まで
ま~~~たく・・・採集に行けてません!

継続は力なり・・・なんてことわざがありますが
こうも間が空くとさすがにモチベーションも下がってしまうので、
この春はウォーミングアップも兼ねてどこかへ近場でも行って
モチベーションを徐々に上げていきたいと思います^^


では去年の屋久島以降に出会った目ぼしいカミキリたち
をちょっとご紹介したいと思います^^


アカムネハナカミキリ
Macropidonia ruficollis Pic,1902
2019・7・7 長野県 川上村

ここはもうカミキリ屋さんには有名なポイントですね。

アカムネ以外にも魅力的なカミキリがたくさんいるので
時期を変えて何度か訪れてますが、アカムネだけを狙ったのは実に7年ぶりかな~

結局、見つけられたのは写真の♀個体のみでしたが、まぁ1頭でも
出会えてよかったです^^





ヒゲブトハナカミキリ
Pachypidonia bodemeyeri Pic,1934
2019・7・28 長野県 木曽町

去年、やっと出会うことができたヒゲブトハナ。

いや~ここまで長かったなぁ~

ブナ帯の広葉樹「ブナ、トチノキなど」の洞内に
棲んでいて、しかも夜行性・・・

懐中電灯片手に夜の山中に分け入って洞を覗いて回る・・・
なんて芸当はビビりの僕には怖くてとてもできません!(+_+)

幸い、ここのポイントは道路からわずか50メートルほど入った
所、ビビりの僕でもなんとか行くことができます^^



タケウチホソハナカミキリ
Strangalia takeuchii Matsushita et Tamanuki,1935
2019・7・28 愛知県 設楽町

夜中に木曽でなんとかヒゲブトをゲットして
その足で設楽町へ・・・

ここも愛知では有名なポイントでタケウチ以外にヒメヨツスジ、イガブチ、
セダカにヨコヤマヒゲナガ、ネキではオダイなんかが採れます。

この日の狙いはオダイ、ヒメヨツ、タケウチだったのですが、結局
採れたのは写真のタケウチ1頭のみ・・・。

でも今回は♀が採れ、一昨年は♂2頭だったので
これでペアになったのでまぁ良しとしましょう(^^)


ザっとご紹介しましたが、これでちょっとまたしばらく
更新をお休みいたします。

と言うのも、Windows7のサポートがいよいよ明日で終了となります。

実は僕、まだ7を使ってましてこのまま使い続けると
感染やデータの流出?などが恐いので近いうちに10の購入を考えてます。

たぶん、次の更新は初夏ぐらいかな・・・^^


では皆さん、それまでお元気で!(^^)/