ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

2/27 福井県 某所・・・ 久しぶりの材採取

2011-02-28 21:12:49 | 放浪記
フゥ~ ここのところ土曜日も休みがなく日曜日もなかなかヒマがまくモンモンとしていたが、ようやく1日ヒマができた!
 
 今回はいつもお世話になっているカミキリ屋のHさんを誘って材採取に行くことにした・・・
 最初は岐阜県北西部へトラフホソバネの材を取りに行く予定をしていたが、ここは自宅から40~50分ほどで行ける場所にありいつでも行ける?ということで急遽 場所を変更、Hさんが(ニッポンモモブトコバネの材取りに行こう)ということになり福井県まで行くことにした・・・

 Hさんの話によると去年の冬に福井のほうへシロスジドウボソの成虫割り出しへ行った時にホソバタブ?の大木を偶然見つけその大木の折れて林床に転がってる太めの枝を持ち帰ったところ、ニッポンモモブトコバネが30頭ほど出たということらしい。
 今回そのポイントを案内してもらうことにした・・・


 ここは岐阜県西部の山間部を走る国道、岐阜県と福井県をつなぐ最短距離?(勝手にそう思っているだけ)の国道で車の数えるほどしか走ってなく、信号もほとんどなく快適な道だがまだかなり雪が残っていて、道路の温度掲示板は3℃とかなり寒い!
 
 でも雪化粧した山々はとても綺麗だった・・・



 少し車から降りてしばし景色を満喫・・・


 約2時間半ほどでポイントに到着、時間はまだ午前11時過ぎ、時間はたっぷりある。


  海はいいなぁ~広いし・・・
しかしここはさきほどの岐阜県の山間部とはうって変わって温かい、いや暑いくらい!
 道の温度掲示板は17℃をさしていた。さすがにいきなり温度差が14℃もあると体がおかしくなりそう。実は僕、暑さにはかなり弱い・・・


 早速ポイントのホソバタブ?を教えてもらい山の斜面をかけ登る。
これは立派なホソバタブの大木、下からに見上げてみる・・・




 う~ん、なんだか吸い込まれそう・・・

 

 木のかなり上部の太い枝が途中から折れていたので、林床に目をやると・・・

 

 太めの枝が数本転がっている、ちょっと古いかな~

 

 かなり軟らかいな~ 材にはあまり詳しくないけどあまり古くてボソボソなのはよくないんじゃ・・・

 もっとよさげな枝が落ちてないか周りを見渡してみると・・・

 

 お!さっきのよりちょっ新しそうな枝が・・・長さは2メートルほどあるので衣装ケースに入るように60センチほどでノコギリで切ってみると・・・

 

 真ん中のでかい食痕の右上に小さな食痕が4つほど・・・
これがニッポンモモブトコバネの幼虫の食痕かどうか分からないが、期待をこめて残りの枝を同じ長さに切って計3本持ち帰ることにした。
  
今回の材採取で思ったのは、材採取は本当に奥が深く、また1つの材から数種類のカミキリがでることもよくあるので新しい発見もあり成虫採集と同じくらい面白い!
 実際 Hさんのホソバタブ?からはニッポンモモブトコバネ以外にコバネカミキリ、セミスジコブヒゲカミキリ、フタオビミドリトラカミキリが羽脱したそう・・・
 うまく入っていれば今年の5月にはニッポンモモブトコバネが出てくるとHさんは言っていた・・・

              5月まで待ちましょ!




 これは近くのウメの新鮮な剪定枝から割り出した幼虫。
  Hさんに見せたところ、シロスジドウボソで間違いないとのことなのでこれも持ち帰って飼育してみることにした・・・
 はたして無事に成虫になるかな・・・?