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ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

2013 ・ 11 ・ 24 アカネキスジトラ  リベンジ IN 京都

2014-05-02 22:26:38 | 放浪記

 さぁ!シーズンオンですね!(^^)


 このGWに遠征を計画されている方も多いと思いますが、
前半は雨が多いようですが、後半からはしばらく晴れ続きで
 長野のツジウスなどの有名産地では、絶好の花掬い日和で、多くのムシ屋
さんでにぎわうことでしょう(^_^)

 僕も一足先にこの有名産地に行ってきました。

 そして材採もかなり出撃しております。

 その成果はまた順次アップしていきますね。

 
 さて、去年最後の記事がようやく書けました・・・(汗

 ここのところなかなか記事が書けず、記事の更新にずいぶん間が空いていますが、
少しずつでも必ず更新していきますので、どうぞ皆様、ちょくちょく覗いてやってくださいませm(__)m


 え~・・・では本編をどうぞ

                      ・

                      ・

 今年はこの山に何度通っただろうか・・・

 4月、5月と最低でも二度は行ってるなぁ・・・

 材もそれなりに取ってはいるが、この山らしいムシ(アカネキスジ、ムネアカメダカなど)は1つも
出なかった・・・(涙

 相性が悪いのか、それとも探し方が悪いのか・・・

 コブも終わって、時期もそろそろ冬に移り変わり、材中で羽化しそのまま越冬する
アカネキスジトラを割り出すのは雪が降り積もる前のいましかない!

 予定では来年(2014)に行くことにしていたが、雪が積もる前の今なら十分リベンジできそうなので
今年の締めくくりとしてY山へ行くことにしました。

 今回は事前のやり取りで、今年4月、5月にY山でそれぞれ御一緒したカミキリ屋の大先輩eichanさん、
そして愛知は名古屋の凄腕ムシ屋のM.Kさん、そして僕と3人がY山に集うこととなりました。


                        ・
                        ・

 現地集合時間は翌日の9時、ドナルドダックの目覚まし時計を早朝5時にセット!

 明日はアカネキスジに出会えることを夢みつつ就寝・・・ZZZ

 途中、ふと目が覚め、時計を見ると、深夜の3時過ぎ・・・

 まだ2時間ほど寝られるな、ではおやすみ・・・ZZZ

 寝ていると娘が「今日 ムシ採り行くんじゃないのぉ~?」

 と呼ぶ声が・・・

 眠い目をこすって時計を見てみると、深夜の3時過ぎ・・・

 まだこんな時間じゃん、もうちょっと寝よ・・・

 って・・・んん!? たしかさっきも3時過ぎだったような・・・

 あれ???

 慌てて娘に時間を確認すると・・・なんと7時を回っているじゃあーりませんか!! ギャー!

 

 ドナルドよ、なにもこんな大事な時に電池切れにならんでも・・・(涙

 当然、電池交換しなかった僕が悪いのですが・・・

 ヤバい ヤバい!! 急がないと!

 慌てて準備をし、eichanさんたちに遅れると一報を入れ 車を京都に走らせた!

 片道約3時間半・・・あぁ~最悪!

 そして現地近くに着いたのは10時半を回っていた・・・

 急いで登山道を登っていくと、上の方から大きな笑い声が・・・

 あの声はM.Tさん!

 そしてようやくお二人と無事に合流・・・。

 お二人に深々とお詫びをしたが、お二人とも大幅に遅刻した僕に嫌な顔一つせず、
そればかりか、材中のアカネキスジを1つ採っといてくださった。

 ありがとうございます!m(__)m

 

 中心の孔にアカネキスジの顔がチラチラ見え隠れしている。

 僕が到着する前にお二人は数頭をすでに割り出していた。

 

 さて!ここからは自力採集しなきゃ!

 斜面に生えているエゾエノキを確認し、その下に落ちているエゾエノキの落ち枝を割っていくという基本これのくり返し。



 落ち枝を確認されるeichanさん(手前)とM・Tさん。

 

 eichanさんが割り出したアカネキスジトラカミキリ。

落ち枝を割っているとこの時期でも高確率で幼虫が出てくることから、どうやらアカネキスジ
は成虫までに2年を有するようだ。

 それと、eichanさんたちが成虫を割り出した落ち枝はほぼ樹皮が付いていないことから
やや古い材が良いのかもしれない。

 樹皮の付いた落ち枝は幼虫ばかりだった。

 この後、お二人はポツポツ アカネキスジを割り出していくが、僕はまったく当たりなし!(*_*)

もはやゆうちょ?に写真を撮る余裕もなくなってしまった!

 焦って、材を割れど探せど見つけられず、大幅に遅刻して探策時間を削ってしまったのも
祟ってタイムアップ!

 あぁ~この山の神は我をお見捨てになったのか~!・・・撃沈(T_T)(T_T)(T_T)

 最後の悪あがきで幼虫の入った材を少し確保して下山することに・・・

 下山途中、僕が「お二人ばかり採ってズルいよ~」とダダをこねていたら
M.Tさんが「しょうがないなぁ~」って感じでアカネキスジを1頭 分けてくれました・・・

 結局、自力採集できず、結果的に2頭もアカネキスジを頂いてしまった・・・

 本当に心優しいお二人に感謝!m(__)m


 この後、とあるカミキリの材の状況などを見て回り、それぞれ帰路についた・・・。

 「このカミキリは調査中のため、現段階では名前を伏せさせていただきます、ご了承くださいませm(__)m」


 
    アカネキスジトラカミキリCyrtoclytus monticallisus Komiya,1980

 頂いたアカネキスジトラカミキリ。

 自力採集ではないので、あまり偉そうなことは言えないが、
う~ん、やはりトラカミキリの仲間は良い!

 キスジトラカミキリとアカネトラカミキリを足して2で割ったような独特な雰囲気のあるトラカミキリだ。

 しかも分布がほぼ中国地方限定となれば、そりゃ採集心をくすぐりますわな!



 eichanさん、M.Tさん、今回は大幅に遅刻をしてしまい本当に申し訳ありませんでした!m(__)m

 これに懲りず、また御一緒してください。

 本当にお疲れ様でした! そしてアカネキスジを2頭も頂いてありがとうございました!


 来年はリベンジのリベンジ?するぞ!!



 次はようやく今年の記事をアップします。

 材採などそれなりに出撃しているので、材からの羽脱状況など順次アップしていきますね!


                     

                       皆様 良いG.Wを!(^O^)


 


 
 

 



 

 




 

6/23 クマノミズキの花掬い& 吹上げ IN 関西

2013-07-15 20:38:24 | 放浪記

 ある情報が僕の耳に入ってきた・・・

 それは今から2週間ほど前、とある有名なムシ屋さんがこれまたとある場所の、
クリの花でこれまたとあるレア?なカミキリを採集したという・・・。

 そして同じ岐阜のムシ屋であるHさんが1週間ほど前に同じ場所に行き、
クリの花&吹上げでそのレア?なカミキリをそこそこ採集したというのだ!

 そのことを聞いて、さっそくHさんちに行き、そのカミキリを見せてもらうと・・・

 おぉ~!これは確かに岐阜には分布していないし、他に採れたという話も聞かないしけっこうレアかも・・・

 それにしてもええカミキリやな~!

 ということでHさん案内のもと、そのカミキリを求めて関西方面に行ってきました。


                     ・
                     ・

 前日21時、現地に向けて出発、夜中に現地に着いて夜行性のムシを探策しようというワケです・・・。

 で、日付が変わって1時ごろ現地に到着。

 山道は真っ暗でとても探策する気にはなれないが、とりあえずHさんが前回来た時に、アオスジカミキリを採ったと
いうネムノキの衰弱木へ案内してもらうことに・・・

 「チキンな僕は真っ暗な山道でとても写真をとる余裕がなく、夜間画像はなしということでm(__)m」

 するとアオスジカミキリがペタペタとネムノキに数頭張り付いていた。

 ここで♂1頭と♀2頭を採集・・・。

  
     アオスジカミキリ Xystrocera globosa (Olivier,1795)

 5年ほど前、自販機の灯火で1頭採ったきりなので、ペアで採れて良かった!(^^)

  この後、闇夜にビビリながら、辺りをビーティングするも、落ちてくるのは、
ヒメナガサビやシロオビゴマフなど、これといっためぼしいものは採れず、
 仕方ないので車に戻って仮眠することに・・・ZZZ

                      ・
                      ・

 そして7時頃起床し、今回の目的であるレア?なカミキリが採れたというポイントへ移動することにした・・・

 ここは小さな池がありちょっとした吹上げになっていて、周りはクマノミズキがちょうど満開で実に素晴らしいポイント!

 まだ時間が早いので、辺りを探策することにした。

 

 草地にネムノキの伐採木があったので、もしかしたら・・・

 あっ、いた!

 

 小さなアオスジカミキリだが、♂だったのでこれで2ペアゲット!(^_^)

 

 あとはこれといったムシは採れず・・・

 

 ここでのクリの花はすでに終わってるし、今日はクマノミズキか吹上に賭けるしかないな・・・

 時間も9時を回り、これまで曇りだった天気も晴れ間が見えてきた!

 気温も上がって良い感じ!

 では本命を探すとしますか!

 

 とにかく届く範囲の株は掬いまくります!

 ただここはクマノミズキが多すぎて的が絞れません!(*_*)

 それでもとにかく掬いまくります!

 休んでは掬い、休んでは掬いのくり返し・・・

 しかし入るのは、ハチやアブ、小さなコメツキやゾウムシばかり・・・

 2時間以上掬ったが結局 本命のカミキリは入らず・・・

 フゥ~!もう発生が終わっちゃったのかな~?

 休憩&軽く昼食をすませ、次は吹上げに的を絞ります。



 池の回りは広範囲に開けていて吹上には絶好のポイント!

 網を持ってスタンバイOKです!

 とにかく飛んでいるムシは手当たり次第ネットインしていく。

 しばらくすると、黄色いムシが高速で目の前を横切ったので、素早く網を振るも空振り、
しかしそのムシは旋回してまたこちらに向かってきたので、今度はタイミングを合わせて
 無事にネットイン!

 中を覗いてみると・・・

 エッ!?

 

 それはやや小振りなトラニウスだった・・・。

 ここにもいるんだ~!

 材ではそこそこ出たが、まさか狙っていない時に採れるとは・・・

 貴重な関西ラベルだね、こりゃ!

 それにしても本命は飛んできませんね~

 やっぱりもう時期が終わったのかな~?

 諦めかけたその時・・・

 ここでHさんにようやく当りが!

 Hさん...  「おーい、入ったぞ~!」

 ロットン... 「マジですか!?」

 おお~!これぞまさしく!

 Hさんは今回は♂狙いのようで、この♀はなんと僕に譲ってくれました!

 「Hさんは前回は♀ばかりで♂はほとんど採れなかったらしい」

 

 
     クロサワヒメコバネカミキリ Epania septemtrionalis Hayashi,1950

 おぉ~! このブラックなボディがなんともカッコいい!

 そしてコンパクトにまとまった艶のあるコバネがまた強烈な個性を引き出しております!

 カミキリ屋の採集意欲をくすぐる実にいいカミキリだ!

 この個体は約11ミリで、ツジウス「ツジヒゲナガコバネカミキリ」の大型個体とほぼ同じぐらいの大きさか・・・。

 
 次は自力採集しなきゃ~!

 しかし意に反して、入るのはホタルカミキリ、アブ、小さなコメツキばかり・・・

 たまに近くのクマノミズキを掬ってみるも不発・・・

 この後、Hさんにまた当たりが!

 今度も♀の個体だった。

 結局15時ごろまでねばったが、僕のネットにクロサワヒメコバネが入ることはなかった・・・

 今回は1頭頂いたので、ボウズは免れたがやはりこのカミキリは自力採集せねばなるまい!

 来年は自力&♂採るぞ!

 そう心に誓って帰路についた・・・



 今回 御一緒したHさん、いろいろお世話になり本当にありがとうございました!m(__)m

 

 



 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5/5 ヤマシャクヤクの妖精探し 2013 IN 京都

2013-05-21 22:24:02 | 放浪記

 全国カミキリファンの皆さん こんばんは!(^^)

 GWはいかがお過ごしだったでしょうか?

 GW、そして5月は夏本場を迎える前の1つの山ですよね。

 僕はこの5月になると頭をよぎるのは二つ・・・。

 1つは長野県のツジウスなどの有名産地の花掬い、もう1つがヤマシャクヤクの妖精探し・・・。

 2年前、この長野の有名産地を2度訪れビギナーズラックで良い結果を残すことができました。

 あれからはこの有名産地は訪れていませんが・・・


 それはもう一つの課題であるヤマシャクヤクの妖精こと「フタスジカタビロハナカミキリ」。

 愛称「キマル」と呼ばれるハナカミキリでは大型美麗種で、ヤマシャクヤクに佇むその可憐な姿を
ぜひカメラに収めてみたいというのが僕のカミキリを初めてからの夢でもあります・・・。

 去年は長野の花掬いは諦めて、滋賀のR山へキマル探策へ出かけましたが、ものの見事にフラレました(+_+)

 そしてこの5月、去年 四国、そして岐阜のH高原で花掬い、キジマ探策を御一緒させていただいた
カミキリ屋の大先輩eichanさんともう1度 滋賀のR山へキマル探しに行くことになりました!

 が、ここのところ気温も低いこともあり、彦根方面はヤマシャクヤクの開花にはちょっと早いだろうと
いうことで、急遽、京都のY山に変更になりました!

 この山、まだキマルの記録はないようですが、eichanさんの話では北斜面にヤマシャクヤクの群落が
あるとのこと・・・

 実はこの山、先日 アカネキスジ探策でも訪れた場所。

 ムシ屋たるもの新産地開拓精神も大事なことだと思うので、今回はキマル新産地開拓も兼ねて、
京都のR山へ2度目の出撃となりました!

 では いざ京都へ!


                       ・
                       ・
 
  夜中の3時過ぎに自宅を出発、4時ごろeichanさんに頼まれた目覚ましがわりのモーニングコールを携帯にいれる。

 もうすでに起きておられましたが、以前に遅刻されたそうで、その防止ということで(^_^)
 
 まぁそんな時もあります、僕もありましたから・・・(笑

 

 6時半頃、現地近くまでやってきた。

 ちょっとガスがかかって曇り空だが、天気は今日は良くなるとのこと。

 そして7時ちょい前に現地近くの待ち合わせの神社で無事にeichanさんと合流。

 今回もeichanさんからいろいろムシの話を聞かせていただけるのでこちらも楽しみだ。

 と、ここで家族に無事に着いた連絡をいれる。

 僕の場合、この一報いれるかいれないかが今後の採集活動に大きく左右すると言っても過言ではない。

 出たきり音沙汰なしは今後の家族(嫁)の理解を得にくくなるため必ず一報を入れるようにしている。

 皆さんも遠征に行かれた時はちょくちょく家族に連絡を入れると、今後の活動にあるていど
理解してもらえるかも(^^)

 ここの神社、ニレ科御三家?が揃っているということで、ケヤキ、エノキ、ムクノキの樹皮や葉の違い
などをeichanさんから教えていただいた。

 ケヤキはまだ分かるが、ムクノキの違いがいまいち分からなかったので樹皮の違いなどを
しっかり頭にたたき込む。

 そして7時半過ぎ、支度を整えいざ登山へ!

 eichanさんがGPSを持ってこられたので、位置を確認しながら登っていく・・・。

 

 先行されるeichanさん。

 天気も良くなり、今日は楽しい登山になりそうだ!

 

 それにしても足がすくむほどの急斜面。 落ちたらケガじゃすまないなぁ~(汗

 

 その急斜面に生えていたタラノキ。

 一瞬「ネジロでもいるかな?」っと思ったが斜面がキツイので止めておいた(笑

 

 7時45分過ぎ、ピークに到着。

 ここで現在位置を確認し、先へ進む・・・。


 

 しばらく進むと、鉄塔のある開けた場所に出たのでここで少し休憩することに・・・。

 

 奥様にモーニングコールをされるeichanさん。

 どんな時も家族のことは心の片隅に置いておくのは大事ですよね!(^^)

 

途中、エゾエノキがまとまって生えている一角があり、落ち枝もそこそこあったが、
これは下山時にということで先に進む・・・。
 
 しばらく行くと、eichanさんが何かおかしいことに気付く。

 どうやら道をそれてしまったようだ。

 ここでeichanさんがGPSと地図で位置確認をされている時・・・

 何気にボーッとeichanさんの足元を見ていた時の事、eichanさんの右足の裾に何やら小さな
ツブみたいなのが動いているのが目に止まった。

 と、一瞬で状況を把握、マダニだ!

 なんとeichanさんの左足にはマダニが5~6頭 付いているではないですか!

 ということは・・・僕の足にも・・・

 ギエェ~!こっちもいっぱい付いてるよ!!

 慌てて掃って事なきおえたが、こりゃ足元に十分注意しなきゃ!

 最近はマダニで命を落とす人もでてるし、ゆうちょに景色なんか見てられないよ~!

 足元にメチャ注意しながら目的地を目指すことに・・・。

 しばらく行くと、高山植物がポツポツ見られるようになった・・・。

 ヒトリシズカぐらいしか分からない僕に、ここでeichanさんに名前を教えていただく。

 
                    イカリソウ
 名前のとおり、イカリそっくりの可愛らしい花だ。

 
                  イワカガミ
 なんでイワカガミっていうのかちょっと度忘れしてしまったが、これも薄ピンクの可愛い花だった。

 それにしてもeichanさんは樹木のみならず草花にも精通しておられる。

 僕の勉強不足を痛感させられた。もっと精進せねば!

 

 そしてブナが現れる。

 こんな標高の低い山でもブナが生えるんだね・・・

 
                    PHOTO BY eichanさん

 ブナを撮影しているところをeichanさんに撮られていました。

 ブナはいいなぁ~、不思議と威厳を感じます!

 

 途中でサルナシが多く生えているエリアがあったので、もしかしたらムネモンがいるかも!
といことで2人でサルナシを折ったり、削ったりしたが出がらしばかりで結局見つけられなかった。

 ちょっと時期がおそかったかな・・・(+_+)

 

 そして登り始めて約1時間半、ようやく目的地に到着。

 が、辺りをみてもヤマシャクヤクが見当たらない・・・。

 eichanさんの話では、このポイントで間違いないとのことだが・・・

 eichanさんが何気に急斜面を見下ろしてみると・・・

 「あった!」

 が、それは急斜面の遥か下に咲いていた。

 エッ!?もしかしてここを降りるの!?

 プチ高所恐怖症の僕はちょっと躊躇したがせっかくここまできたので、慎重にeichanさんの後をついていくことに・・・

 なんとか下まで降りて見渡してみると株は20ほどで開花しているのは約半分。

 
                PHOTO BY eichanさん

 太陽の光に朝露がキラキラしていて実に美しい!

 

 丹念に1株ずつ見ていくが結局 僕らの前に「ヤマシャクヤクの妖精」はその可憐な姿を見せてはくれなかった・・・

 ちょっと日陰がなく直射日光が終始当たっているのがよくなかったようだ・・・

 キマルは拝めなかったが、この山のヤマシャクヤクのポイントや状況をある程度 把握できたのは良かった。

 そして下山して途中 見つけたエゾエノキのポイントへ・・・

 
               PHOTO BY eichanさん

 下山途中、景色がよかったので1枚パシャ!している図・・・

 途中、軽く昼食をすませ、エゾエノキポイントへ・・・

 落ち枝はけっこうあり、高確率でアカネキスジと思われる羽脱孔も見られる。

 これはもしかしたら・・・

 2人で夢中で枝をポキポキ、ナタでトントンしていると・・・

 何本目だろうか、食痕の奥に黒い物体が!

 なかなかうまく取り出せないので、eichanさんに割ってもらうことに。

 eichanさんが「これ 当りかも」と言われたので、もしかしてキタか!?

 が、ちょっと様子がおかしい・・・

 
                PHOTO BY eichanさん

 それはすでに材中で☆となったアカネキスジだった・・・(T_T)

 とりあえずここには高密度でいることが分かったので、来年は必ずゲットするゾ!

 さらに下って、ウワミズザクラ、カエデの花を掬ってみる。

 eichanさんはヒガナガコバネ系をそこそこ採られていたが、僕が掬っためぼしいムシは・・・

 
      コジマヒゲナガカミキリ Glaphyra kojimai (Matsushita,1939) 
 
 
     セスジヒメハナカミキリ Pidonia(Cryptopidonia) amentata amentata (Bates,1884)

 あとはヒナルリ、ミヤマルリハナ、キバネニセハムシぐらいかな・・・

 そろそろ時間も16時近くになっていたので本日の採集はここで終了~

  

 帰り際、エゾエノキの枝にいたオオムラサキ?ゴマダラチョウ?たぶんどちらかの幼虫。

 僕には識別できません・・・(汗


 今回も「ヤマシャクヤクの妖精」には出会えなかったが、去年のH高原以来 久しぶりにeichanさんと
お会いすることができ、マダニの恐怖と戦いながらも実に楽しい採集行となった。

 eichanさん 本当にお疲れ様でした! そして今回も多くの事を御教示くださり本当にありがとうございました!

 また御一緒できる日を楽しみにしております。


 

                       帰りの夕日がキレイだね~~


                         THE  END


 

 
   

 

 
 

 

 

 

 
 
  

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

  

 


 

 

 

 


 4/21 材割り修行 IN 京都

2013-04-30 21:26:41 | 放浪記
 材割り・・・

 僕はこれまで「材割り」というのをほとんどしたことがなかった・・・。

 材割りとは冬期にすでに材中で成虫に成っているものや、狙いのムシのシーズン直前の羽脱間近の成虫を材をナタなどで 割って採る採集方法だが、いまいち材の選定に自信がなく、材も細枝から太い枝、さらに落ち枝と選定の幅も広く、もっぱらこれまで「材採」に頼ってきた感はあったが・・・

 材もすでに衣装ケース8箱になり、これ以上は管理が難しいので、今回は修行も兼ねて「材割り」に挑戦することにした・・・。

 冬期に材中ですでに成虫でそれなりに得難くて・・・ということで、
今回は思い切って京都のY山へ行くことにした。

 聞くと岐阜や名古屋のムシ屋さんも割とこの山に材採や材割りに行っているとのこと・・・。


 今回のターゲットは近畿、中国地方限定のアカネキスジトラカミキリ

 それともう1種ムネアカメダカカミキリ

 はたして無事にこの2種に出会うことはできるのか・・・

 では 行ってきます!

                              ・
                              ・
早朝5時頃、岐阜を出発。

 近道をするため、国道303から徳山ダムを通ってイッキに福井県へ・・・

 

 今日はあいにくの雨・・・なぜか遠征は雨が多い気がするな~、こりゃ完全に雨男だね・・・(涙

 そこから国道27をひた西へ車を走らせる!

 そして舞鶴へ・・・

 今回の京都遠征は名古屋のM.Tさんも来られるということで現地で合流することに・・・

 約3時間ちょいで現地に到着。

 そして無事にM.Tさんとも合流・・・。

 

 現地はこんな感じ。

 雨は相変わらず降ったり止んだりをくりかえしている。

 それよりも気温が低い!寒い!

 この時の気温は確か7度くらいだったかな(+_+)

 さっそく支度をしてアカネキスジトラとムネアカメダカのホストであるエゾエノキの落ち枝などを探策。

 

 落ち枝を見つけては、折ったり、ナタで両断のくり返し。

 

 良い落ち枝を探して斜面も探してみる。

 それにしても寒い! ナタを持つ手もだんだん感覚がなくなってきた・・・。

 

 枝を折ったら出てきたカミキリ「種不明」のサナギ。

 アカネキスジとはちょっと違うような・・・ 何に化けるんだろ?

 
        キンケトラカミキリClytus auripilis Bates,1884

 エゾエノキと思って必死に割っていたらキンケトラが出てきました。

 どうやらケヤキの落ち枝だったようです・・・(汗

 

 そしてようやくアカネキスジと思われる食痕があったので、ナタで割ってみたが・・・

 どうやら出がらしのようだ。

 昼過ぎまで粘ったが、やがて雨も本降りになってきたので泣く泣く終了~

 

 最後の悪あがきで、この鳥居の奥のエノキの倒木で枯れ枝や落ち枝を取れるだけ取って現地を後にした・・・。

 結局 アカネキスジもムネアカネダカもその姿を拝むことはできなかった・・・。

 もう~雨のバカ!(T_T) 「雨のせいではありません。腕が未熟なだけです(笑」

 

 とりあえずエノキ材はこれだけ確保。 何かいいの出てくれるかな~

 

 これは誰かが切ったと思われる太めのエノキ材。

 食痕がけっこうあったのでこれも持ち帰ることに。 ヤノトラでも出ないかな? 出てくれればウレシイけどね・・・

 結局 材が増えちゃったよ!(+_+)


 今回は雨&低温で思うように探策できなかったので、また時間ができたらゆっくり探策することにしよう・・・


 現地でお世話になったN.Tさん 本当にお疲れ様でした!m(__)m

 
 そしてエゾエノキの識別やポイントなどのアドバイスをしていただいたeichanさん 本当にありがとうございました!m(__)m
       

 

 

 

 
 

 

9/23 マヤサンコブ探策記 PART3 IN 岐阜

2012-11-04 13:48:53 | 放浪記
さて、これまで滋賀、三重と順調?にマヤサンと出会うことができた。

この勢いに乗ってマヤサン最後の探策地は地元岐阜で探すことにした・・・。

場所は滋賀、岐阜の県境にある伊吹山から東へ10キロほど離れたI山。

距離も近く、自宅から50分ほどだろうか・・・。

本当は岐阜では数少ないセダカなんかを狙いたいところだが、こちらはもう少し
情報収集と経験を積んでからということで・・・

それでは行ってみましょう!

                          ・
                          ・

 10時頃、家を出発。まぁ場所も近いのでサッと行ってサッと採って帰ろう!

 まぁ うまく採れればの話ですけどネ・・・(汗

 現地に着いたのは10時40分ごろ。意外と早く着きました。

 現地に着くと他県ナンバーの車が1台となんか見たことのある車がもう1台・・・。

 するとついこないだアサカミキリをいただいたSさんだった。

 状況を聞いてみるとすでにマヤサン9頭を採集し帰り支度をしているとのこと。

 あらら!これは出遅れたか!?

 しばらくすると上からビーティングネットをもったムシ屋さんらしき方が下りてきた・・・。

 聞いてみると先ほどの他県ナンバーの方で、マヤサンを狙いに来られたそうだがマヤサンはダメだったとのこと・・・

 こりゃSさんに今日の分のマヤサンを採られちゃったかな・・・

 Sさんにまだ足を踏み入れてないような場所を聞いて、さらに奥の林道へ行ってみることにした。

 

 林道の左斜面のシダや木にひっかかった枯葉がねらい目だが、すでに叩かれている可能性があるので
スルーして奥に進んでいく。

 

 歩くこと30分ほど、ようやく見つけたのがこんな青葉と枯葉は入り混じった場所。

 下にもそこそこ枯葉がひっかかっていていかにもという感じ!

 ネットを地面スレスレに差し込んで軽くトン!トトン! すると・・・

 

 やった! 落ちた! この辺りはまだ叩かれてないようだ。

 やや小振りの♀の個体だが、これで、滋賀、三重、そして地元岐阜県産のマヤサンを順調?にゲットできた!

 僕としては出来すぎだね、こりゃ・・・

 さらに追加を狙うべく、今度は右側の枯草に何気に目をやると・・・

 

 ちょっと分かりづらいですが矢印のところにチョコンとくっついていました。

 

 ちょっとピンボケm(__)mになってしまいましたが今度はなかなか立派な♂の個体。

 1ペア採れればもう十分! 後はめぼしい所を軽く探策しながら戻るとしよう・・・

 

 この後、運よくもう1頭♂追加し帰路についた・・・。 

 

 自宅にて撮影。

 滋賀、三重のマヤサンは触角が一様に黒に近い茶色なのに対し、岐阜県産のマヤサンは触角がダンダラになっています。

 

 こちらは♀の個体。

 ♀もダンダラになっています。

 う~ん・・・滋賀、三重と比べて、岐阜県産はダンダラ傾向が強くなるのか・・・

 しかし3頭だけじゃなんとも言えず、来年はもう少し範囲を広げて探策してみようかな。

 ということで、とりあえず滋賀、三重、岐阜の三県のマヤサン探策はこれにて終了ということで(^^)