今年の元旦に淡路で採取したソヨゴ材から待ちに待った
スピニ(トゲウスバカミキリ)が出てきてくれました!(^^)
スピニ(トゲウスバカミキリ)が出てきてくれました!(^^)

トゲウスバカミキリ
Spinimegopis nipponica nipponica (Matsushita, 1934)
2016・7・1羽脱
体長約35ミリとまずまずのサイズ。
以前に四国産のスピニが出たけど、本当に小さかったからなぁ~(24ミリほど)

前胸4角のトゲとタダウスバ(ウスバカミキリ)に比べて
体色が薄く全体的に黄褐色なのが特徴。
体色が薄く全体的に黄褐色なのが特徴。
この個体は♂なので、次は♀が出てきてくれると嬉しんだけどな~・・・
で、スピニが出てきてくれた次の日、今年はどうしてもギガンティア(オニホソコバネカミキリ)
♂が採りたかったので(♀は採集済み)関西の有名ポイントに2年ぶりに行くことにした。
♂が採りたかったので(♀は採集済み)関西の有名ポイントに2年ぶりに行くことにした。
と、その前に・・・
どうせ関西方面にいくなら・・・ということで
ここ最近、大阪で発生が確認された外来種アロミア・ブンギ「クロジャコウカミキリ」を狙うべく
早朝に大阪へ・・・
ここ最近、大阪で発生が確認された外来種アロミア・ブンギ「クロジャコウカミキリ」を狙うべく
早朝に大阪へ・・・
今回は先週見事にブンギをゲットされたechanさんと大阪のブンギポイントで合流、
eichanさんがゲットされた有料公園は9時から開園なので、それまでもう一か所のポイントヘ・・・

Pohto by eichanさん


クロジャコウカミキリ
Aromia bungii

eichanさんがゲットされた有料公園は9時から開園なので、それまでもう一か所のポイントヘ・・・
ただこのポイント、住宅街のど真ん中にあり桜の数も十数本、
10分もあれば回れてしまう。
10分もあれば回れてしまう。

Pohto by eichanさん
誰かが切ったと思われる桜の太い枝の切り口。
それにしてもこの太い食痕、こりゃ枯れるわな~
ブンギを見つけられないまま、何周しただろうか・・・


クロジャコウカミキリ
Aromia bungii
何度も見たはずなのに、いきなりいた!
飛んできたとは考えにくいので、羽脱した直後かもしれない。
グロスの効いた黒いボディに、鮮やかな赤い前胸
なんとも異国情緒なカミキリである。
なんとも異国情緒なカミキリである。
そして強烈なジャコウ臭、なぜか服にまで匂いが付いてしまった。
結局、この1頭だけしか見つけられず、時間もきたので
次に有料公園内へ・・・
次に有料公園内へ・・・
公園内はさらに桜が少なく、アっという間に回れてしまった。
見つけられないまま、一番奥の最後の桜に望みかけてを見てみると・・・

いた~~!
先ほどの個体より小振りだが長い触角が見事な♂だ!
もう採った気になっていたがこの後、悪夢が!
一通り撮影して、さぁゲット!と手を出した瞬間、
ヤツは落下し空中で翅を広げ、飛び去ってしまった・・・
ヤツは落下し空中で翅を広げ、飛び去ってしまった・・・
あぁ~ブンギ何処へ~!(T_T)/~~~
撮影優先で採り逃がすとは正に愚の骨頂である・・・
eichanさんからも「も~何やってるの!ドンくさ~」と言葉をいただいたのであった(涙
傷心のままブンギポイントを後にし、ギガンポイントへ・・・
が、現地に来ていたムシ屋さんの話では今日は誰もギガンを
見ていないとの話であった。
見ていないとの話であった。
どうも今年はギガンの発生のピークが6月20前後と
異常に早く、7月上旬はすでに終了モードといった雰囲気であった。
異常に早く、7月上旬はすでに終了モードといった雰囲気であった。
結局1時間ほど探策して終了~・・・
ギガン♂はまた来年の課題ということで・・・
eichanさん お疲れ様でしたm(__)m
ブンギポイントを案内していただき本当にありがとうございました!(^^)
とあるカミキリを真剣に探し始めて5年の
月日が流れてしまった。
月日が流れてしまった。
カミキリを始めた頃、そのカミキリの存在を知った僕は
自分にこんな格調高いムシが採れるはずがない・・・と初めはまともに探しもしなかった・・・
自分にこんな格調高いムシが採れるはずがない・・・と初めはまともに探しもしなかった・・・
が、しかし時が経つにつれそのカミキリへの憧れは
日に日に強くなっていった。
日に日に強くなっていった。
それから5年間、長野、岐阜の針葉樹の亜高山帯に出向き
時に藪漕ぎし、時に足を滑らせ無数のすり傷を作りながら必死に針葉樹立ち枯れを
見て回ったがそのカミキリにはかすりさえもしなかった。・・・
時に藪漕ぎし、時に足を滑らせ無数のすり傷を作りながら必死に針葉樹立ち枯れを
見て回ったがそのカミキリにはかすりさえもしなかった。・・・
そのカミキリとはズバリ「アラメハナカミキリ」。
この5年間でアラメについて自分なりにいろいろ調べてみたが
、発生は6月頃で、早いと5月下旬から出ているようだ。
、発生は6月頃で、早いと5月下旬から出ているようだ。
これまで7月中旬以降が良いと勝手に思い込んで
いたためピークを毎年逃していたらしい。
いたためピークを毎年逃していたらしい。
それに梅雨の真っただ中で、土日に運よく晴れとなるのも
なかなかないのだが、この日1日だけ晴れマークで次の日曜は雨という予報!
なかなかないのだが、この日1日だけ晴れマークで次の日曜は雨という予報!
これはまたとないチャンス!、ということで今年は去年より2週早く
針葉樹の亜高山帯へ行くことにした。
針葉樹の亜高山帯へ行くことにした。
今回、ご一緒してくれるのは、若手虫屋さんのT君。
関西出身のT君にとってもアラメハナは憧れなのだそう^^
関西出身のT君にとってもアラメハナは憧れなのだそう^^
針葉樹立ち枯れ回りは昼からが勝負ということで、
午前中はもう1つの課題であるシナノラギ「シナノエゾハイイロハナカミキリ」を狙うことにした。
午前中はもう1つの課題であるシナノラギ「シナノエゾハイイロハナカミキリ」を狙うことにした。
標高をグーンと上げて・・・
「秘密のポイントのため、景観や建物の写真などは控えさせていただきます
ご了承くださいませm(__)m」
ご了承くださいませm(__)m」

道路脇にトウヒ?と思われる長さ60センチほどの丸太が転がっていたので
試しに樹皮をめくってみると・・・
試しに樹皮をめくってみると・・・

そこにはラギウム系の幼虫が高密度で樹皮下を食っていた。
シナノラギかそれともタダラギ「ハイイロハナカミキリ」か、どちらに化ける
のか分からないが数頭持ち帰って飼育することにした。
のか分からないが数頭持ち帰って飼育することにした。
と、その時!T君が自分のズボンに偶然に止まっていた
シナノラギを早々にゲット!
シナノラギを早々にゲット!
こんなことあるんだ!
その後、T君のおかげで僕もシナノラギを手にすることができた。

シナノエゾハイイロハナkミkリ
Rhagium heyrovskyi hayakawai Takakuwa,1984
約10年ぶりの再会。
タダラギより一回り大きく、体色もタダラギが黒っぽいのに対し
ピンクがかった灰褐色でどちらかというとニセラギ「ニセハイイロハナ」に近い感じ。
ピンクがかった灰褐色でどちらかというとニセラギ「ニセハイイロハナ」に近い感じ。

さらに奥へ行ってみると大きなトウヒと思われる伐採僕を発見。

ここにも数頭のラギウム系の幼虫を確認。この写真の幼虫を持ち帰ることにした。
さて!時間も昼を過ぎた頃、いよいよ今回の大本命を探すことにしよう。
事前情報や良さげなポイントを3か所に絞り、先ず第1ポイントへ・・・
そして笹薮をかき分け、大きな針葉樹立ち枯れの前に来た瞬間であった・・・
T君がいきなり「いたっ!」と大きな声を上げた。
次の瞬間、僕の目の前をチョコマカ動き回るムシ影が!


アラメハナカミキリ
Sachalinobia rugipennis koltzei Heyden,1887
いてくれて本当に・・・ありがとう・・・
5年間、探し続けた憧れのアラメをようやく手にすることができた!
それにしてもこの黒鉄色のボディに上翅に刻まれた無数のシワ、それと1対の黄色の帯状紋、
まさに自然が作り出した造形美、実に素晴らしい・・・。
まさに自然が作り出した造形美、実に素晴らしい・・・。
T君はこの時、産卵中と思われるアラメの♀をゲットしていた。
次に第2ポイントへ・・・
ここでさらに♂を3頭追加することができた。
まだ♀を採っていない僕は最後の望みをかけて第3ポイントへ・・・
針葉樹の立ち枯れを1つ1つ丁寧に見ていくと・・・


アラメハナカミキリ♀

そこには産卵場所を探してゆっくり歩くアラメハナの大きな♀がいた・・・

アラメハナカミキリ♀
♂と比べて、二回り以上デカい!この♀は体長が22ミリもあった。
がしかし、この後T君はさらにデカい♀をゲットしていた。25ミリ近く
あるんじゃないだろうか!?
あるんじゃないだろうか!?
上には上がいるものである。
最終的にT君と2人で計12頭ものアラメを採ることができ
正に夢のような1日であった。
正に夢のような1日であった。
今回のアラメ採集にあたり、ポイントやアドバイスを下さったM.Tさんに感謝いたします。
ありがとうございましたm(__)m
ありがとうございましたm(__)m
T君 お疲れ様でした! また 行こうね~(^^)
「放浪記」を執筆中に何気に菌糸カップを見てみると・・・
待望の岐阜県産セダカが羽化しました!\(^o^)/
なので、こちらを先にアップします、ご了承くださいませm(__)m

岐阜県産セダカコブヤハズカミキリ♂
2016.6.22羽化


岐阜県は分布からして「イワワキ」になるのかな?
ちっこい♂(14ミリほど)ですが、長い触角がカッコいいですね~!
そしてその2日後・・・
本日早朝に2頭目の菌糸カップを見てみたら・・・

2頭目羽化~!
まる1日経って・・・

岐阜県産セダカコブヤハズカミキリ♀
2016.6.24羽化
♀出たー!
ペアで出てくれてありがとう・・・うぅ(涙

♀は♂に比べて丸っこくてカワイイですね^^
以上、岐阜県産セダカ飼育無事完了のご報告でした。
「放浪記」は今週末までにアップしますね!(^^)
Windows7にようやく戻しました(^^)
いや~Windows7を無理にバージョンアップしたので
いろいろ不具合が生じて使いにくいことこのうえなかったですね。
いろいろ不具合が生じて使いにくいことこのうえなかったですね。
でも、そのおかげで使いやすくはなりましたが
2008年~2015年の写真などのデータが全て消えてしまいました(T_T)
2008年~2015年の写真などのデータが全て消えてしまいました(T_T)
USBに入れたハズなんだけどな~トホホ・・・
今記事ではGWの遠征先の記事を書くつもりでしたが
前記事に続き、羽脱状況など先に近況をご報告したいと思いますので、ご了承くださいませm(__)m
前記事に続き、羽脱状況など先に近況をご報告したいと思いますので、ご了承くださいませm(__)m
今年3月に岐阜県某所でセダカ幼虫探索で同じ材から出てきた例の脚のある
幼虫が菌糸カップ飼育で無事に成虫になりました。
幼虫が菌糸カップ飼育で無事に成虫になりました。

これが・・・
↓
↓

これになりました

ハナカミキリ系の幼虫だろうと予想はしていましたが
まさか最普通種のヨツスジハナに化けるとは・・・(涙
まさか最普通種のヨツスジハナに化けるとは・・・(涙
記念撮影だけして、野に放してあげました。

続いてはこちらのサナギ。
何のサナギだと思いますか?
何のサナギだと思いますか?
今年4月初めに近場の河川敷でとある枯れ蔓を4本ほど採取し
倉庫に置いてたのですが、そのまま放置してしまい蔓の乾燥と倉庫内の高温で
もう駄目だろうと思い試しに蔓を割ってみるといきなりサナギが出てきました!
倉庫に置いてたのですが、そのまま放置してしまい蔓の乾燥と倉庫内の高温で
もう駄目だろうと思い試しに蔓を割ってみるといきなりサナギが出てきました!
慎重に濡れたテッシュに包んで容器に入れ、
約2時間後に再度様子を見てみると・・・
約2時間後に再度様子を見てみると・・・

なんと羽化していました!
まだ半透明の上翅にはその和名の由来である白いスポットが確認できます。
その正体がこちら・・・

カノコサビカミキリ
Apomecyna naevia naevia Bates,1873
体長8ミリほどのかわいいカミキリです^_^
小っこいカミキリですが、触角と脚はけっこう太いですね。
名前の由来は上翅の模様からカノコ「鹿の子」と書くそうです。

枯れ蔓内のカノコサビのサナギ。
ホストはカラスウリ枯れ蔓。直径3ミリほどの枯れ蔓にサナギがキレイに収まっております。
最終的に計12頭のカノコサビが出てくれました。
最後は・・・

岐阜県産セダカの幼虫が待望の蛹化!\(^o^)/
ちょっとセダカ幼虫か自信がなかったですが、幼虫の目利きは間違ってなかった(これで安心・・・

その3日後、2頭目も無事に蛹化!
2頭ともカップの底で蛹化したので、外からでも変化がよく観察できます。
1頭目2016.6.8蛹化
2頭目2016.6.11蛹化
2頭目2016.6.11蛹化
早く羽化しないかな~(^^)
次はちゃんと放浪記をアップしますんで、お楽しみに!(^O^)/
皆さん、GWはいかが過ごされましたか(^_^)
沖縄の新種のネキを狙いにたくさんの方が行かれた
ことでしょう。
ことでしょう。
離島産のネキは島ごとに種類が違っていて
どれも魅力的な種類ばかりですよね~
どれも魅力的な種類ばかりですよね~
いつか行ってみたいですが、まだ本州産ネキのほうが2種ほど
課題が残っているので、こちらを制覇してからからかな・・・
課題が残っているので、こちらを制覇してからからかな・・・
僕の方は沖縄までとはいきませんが、このGWは
これまでで最も遠い所へ採集に行きましたのでこちらは近いうちにアップしますね!
これまでで最も遠い所へ採集に行きましたのでこちらは近いうちにアップしますね!
それと今記事では前記事で触れていたセダカ幼虫の菌糸パック飼育の紹介
を予定していまいたが、こちらもまたそのうちに紹介するとして、今回はこれまでの
羽脱状況、その他をご報告したいと思います。
を予定していまいたが、こちらもまたそのうちに紹介するとして、今回はこれまでの
羽脱状況、その他をご報告したいと思います。
先ずは・・・

トガリバアカネトラカミキリ
Anaglyptus niponensis Bates,1884
2016・4・7 羽脱
これは2年前の秋口に、山梨のオオトラ探策の帰り道に
マダラゴマフ狙いで採取した樹種不明材から出てきました。
マダラゴマフ狙いで採取した樹種不明材から出てきました。
実はブログにはアップしませんでしたが、去年6月、この
材からキボシカミキリが3頭羽脱しました。
材からキボシカミキリが3頭羽脱しました。
キボシといえば、イチジクやクワのイメージが
強かっただけに、3頭も出てきたのには驚きましたね!
強かっただけに、3頭も出てきたのには驚きましたね!

出てきたのはこの材なんですけどね・・・
で、未だに樹種が分かりません(汗


Glaphyra takeuchii takeuchii (Ohbayashi,1937)
2016・4・14~16ミミズバイより羽脱
去年に続き、今年も10頭ほど羽脱してくれました。
ただ材が乾燥気味なせいか、去年より小振りの個体が多かったですね。
そして一番驚いたのが・・・

カンボウトラカミキリ
Rhabdoclytus acutivittis acutivittis (Kraatz,1879)
2016・4・23羽脱
このカンボウ君、何から出てきたかというと、なんとソヨゴ!
淡路島のソヨゴ材からまさかカンボウが出てくるとは全くの想定外でした。
でも出てきたのはこの1頭のみ・・・
ソヨゴもホストになるのか、それともたまたま産卵しただけなのか?
過去に御岳麓のトイレの壁に止まっている個体を1度だけ採集
したことがありますが、その個体はかなり白っぽかったですが、
この個体は金色の微毛が美しいですね!
したことがありますが、その個体はかなり白っぽかったですが、
この個体は金色の微毛が美しいですね!
羽脱直後はこんな色なのかな・・・
で、最後の「その他」はこちら・・・

アカネキスジトラカミキリ
Cyrtoclytus monticallisus Komiya,1980
今年も4月初めに関西方面へ恒例?のアカネキスジ探策
に行ってきました。
に行ってきました。
今回はとんでもなく巨大な個体と出会いました。
左の個体は約13ミリ、右の個体はなんと18ミリ!
これまでアカネキスジのMAXが13~14ミリだと
思ってただけに、この個体を見たときはある意味ショックでしたね・・・。
思ってただけに、この個体を見たときはある意味ショックでしたね・・・。
とにかくデカイです!
以上、羽脱状況とその他のご報告でした(^^)/
個人的な話ですが、3か月ほど前に、PCをWindows7からWindows10に
パージョンアップしたのですが、徐々に不具合が生じ、
今は新たにデジカメの写真も取り込めない
状況になってしまいました。
ネットはいきなり繋がらなくなるし(+_+)
パージョンアップしたのですが、徐々に不具合が生じ、
今は新たにデジカメの写真も取り込めない
状況になってしまいました。
ネットはいきなり繋がらなくなるし(+_+)
これを改善するには、元のWindows7に戻す必要があり
、ちょっと時間がかかりそうです(汗
、ちょっと時間がかかりそうです(汗
Windows7に戻りましたら、GWの遠征をアップしますね ^^