ずいぶんお待たせしました~m(__)m
ようやく書けました(^^)
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今から5年前、eichanさんと
初めてご一緒した遠征先が四国であった・・・。
思えば、eichanさんと僕のサクセスストーリーならぬ
カミキリストーリは四国が原点と言っても過言ではない・・・(ちょっとオーバー笑
現在、中国地方や四国地方のコブを精力的に
調査されているeichanさんにお声をかけていただき、これはまたとないチャンスなので
なんとか会社に有給休暇をもらって、5年の月日を経て四国遠征3日間の
コブ探策にご一緒させていただくことにした。
今回の計画は前回土砂降りの雨で泣く泣く断念した
U山の通称「クロナンキ」と呼ばれるコブ(実は僕はこの呼び名はあまり好きではないのだが)、
そしてeichanさん仮称?のクロツルギと呼ばれるコブの探策である。
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早朝4時頃、eichanさん在住の京都の
自宅に到着、そこから車1台にして一路 四国へ・・・
先ずは最初の探策地、四国南東部のU山に10時頃に到着。
それにしてもここまで国道で来たのだが、
eichanさんが言われるように、本当に険しく道幅も狭く国道ならぬ酷道であった(汗
早速準備をして探策開始。
写真左側が林内入口となる。
先行されるeichanさん。
実に秋晴れの良い天気で採集日和と言いたいところだが
コブ探策には曇りか小雨のほうがいいかも・・・
見渡してみると、先の台風で枯葉はほとんど飛ばされてしまい
、叩く場所はほとんど無い。
これはなかなか厳しい探策になりそうだ。
奥に進みながら、台風で折れて落ちている葉付き枝などを丁寧に
見ていく。
が、どれも折れたばかりの葉が青い新鮮な落ち枝ばかり。
成虫採集は厳しそうなので、早々に幼虫採集に切り替える。
徘徊性の虫にとって、急斜面がキツイのは人と一緒、
窪地を探して斜面を登っていくとベストな場所を見つけた。
落ち枝を探していると、程よく朽ちたシデ材を発見!

Photo by eichanさん
コブ幼虫がいたシデ材
かなり小さな幼虫だけど、大事に育てるからね~(^_^)
1頭はクラッシュしてしまった(T_T)が、計3頭出したところで
eichanさんにバトンタッチ、eichanさんも3頭を出したところで終了、
さらに良材を探して林内を徘徊したが結局コブ幼虫が入っていた材はこの周りのシデ材だけであった。

Photo&採集 by eichanさん
最後の悪あがきで、尾根筋を探索中、echanさんがカラカラの
カエデ落ち枝から今日初の成虫を落とされた!

Photo & 採集 by eichanさん
おぉ~これが通称クロナンキと呼ばれるコブなのか!
左右の触角が欠損しているが、越冬個体?
でも体はあまりスレてないようだし、出てきて早々他の個体とケンカでもしたのかな?
結局、成虫が採れたのはeichaさんが採集されたこの1頭だけとなった。
次にeichanさんが仮称クロツルギと呼ぶコブを
求めて移動することに・・・。
が、ポイント近くまで来た時のこと、
1台の車が下りてきて、なんと!先の台風で通行止めとのこと・・・
あぁ~ここまで来たのに・・・残念!(T_T)
こちらが以前にeichanさんが採集されたという仮称クロツルギ。
う~ん、確かに黒い!実物が見たかったなぁ~
また来年以降チャレンジすることにしよう。
本日の探策はこれにて終了~
今日はベふ峡で宿泊、宿はややバンガローチックであったが、
料理は最高に美味かった!^^
就寝ZZZ
-2日目ー
2日目はeichanさんが以前にコブ幼虫を採集したという
某山へ・・・
朝7時半頃、宿を出発。
実はここからポイントまで徳島側から行ければ目と鼻の先という
近さなのだが、徳島側は通れないので高知側から迂回して向かう。
が、この移動距離がハンパじゃなかった!
しばらく国道を走って、こんな細い道を延々と進んでいくのだが
この道がとんでもなかった!
この道、ほぼ全行程が対向車すれ違い不可、退避場も少なく、しかも
ポイントまでの距離が約50キロという長さ!
しかもこの狭さでトラックも通るので、
対向車が来たときはいちいち車から降りてはeichanさんをなんとかすれ違える場所まで
誘導するという作業を繰り返す。
四国の山間部はムシ屋にとって国道は「酷道」、県道は「険道」なのである。
そして、やっとポイントに着いたのが13時を過ぎていた。
なんかトンネルを撮ってみた。
向こう側が高知県、こちら側が徳島県である。
このトンネルを眺めていたら、なんか吸い込まれそうな不思議な感覚になった。
天気は昨日と打って変わって雨模様。
外に出てみると、吐く息が白くなるほど気温も低い。
この状況での探策はちょっと億劫になるが、ここまで来た以上、
やらねばならぬ!
早速、準備して探策開始!
先行されるeichanさん。
この道を30分ほど進んだ先に自然林があるらしい。
eichanさんの話ではここのポイントを境に南東側がクロナンキ、北西側がクロツルギとのことだが・・・
この一帯のエリアはクロツルギ~クロナンキ移行地帯というのがeichanさんの見解である。
しばらくしてようやく自然林が見えてきた。
樹相はブナを中心にカエデ、モミ、シデなどが点在するいかにも
コブがいそうな雰囲気。
雨が徐々に強くなっていく中、枯葉を探して林内を探策。
で、わずか5分程で、eichanさんが成虫を落とされた!

徳島産クロツルギ―クロナンキ移行型個体?
Photo&採集 by eichanさん
う~ん・・・確かに体色ややは黒い感じだが、上翅先端の突起が見られず、
ちょっとソボセダカの♀みたいな体型に見えるのだが、全体的にはツルギっぽい雰囲気。・・・

Photo by eichanさん
こんなシキミにひっかかったシデ枯葉付き枝から落ちたのだそう。
追加を求めて林内の枯葉をひたすら叩いていくが、eichanさんも僕も
この後まったくコブは落ちず・・・。
成虫は諦めて材採に切り換えるが強雨と低温の中、
徐々に戦意消失していく。
さらにeichanさんはシデ材で大きなコブ幼虫もゲット!
幼虫も採れない僕は、ほぼ諦めモードだったが、
eichanさんから「必ず1頭は採って帰ろう!」と励まされ、最後?の力を
振り絞って幼虫を探す・・・。
寒さで悴む手にムチ打ってなんとかコブ幼虫を採ることができた。
1センチもない小さな幼虫だけど、大きく育てるからね!^^
これにて終了~

Photo by eichanさん
体が芯から冷えてしまい、帰り道がかなりキツかった(+_+)
この日は宿泊先は奈半利の素泊まりホテル、コンビニで買い出しして、
それぞれの部屋へ・・・
明日は成虫採れるかなぁ~・・・そんなことを
想いながら就寝・・・zzz
―3日目―
3日目はeichanさんが目星を付けていたK山へ・・・
eichanさんもまだ未訪ということなのだが、
どんな山なのだろうか・・・
ダートを延々と進んでいくと、赤いゲートがあり、
そこから先は歩いていく。
しばらく歩いて行くが、右は断崖絶壁、左は谷底という
景観が続いていく。
時折、このような場所を見ていくが、あまりの急斜面で登ることも下りることも
ままならず2時間ちょいであえなく探策終了~
きっと上部にはコブがいるんだろうが、この急斜面ではどうにも・・・
あぁ~ドラエもんのタケコプターかどこでもドアがあったらなぁ~・・・と
アホなことをマジで考えてしまった(苦笑
K山を後にし、最後の探策地、Tの滝へ・・・
ここもクロナンキが採れているらしいが、どこを叩いていいのか
見当がつかず、小一時間ほどで探策終了~
最後に滝の記念撮影して、四国遠征は幕を閉じたのであった。
個人的意見として、今回の四国遠征のコブ成虫採集は
かなり難しい印象であった。
秋に限らず、夏にも訪れて倒木回りもそのうちしたい
と思う。
eichanさん 3日間本当にお疲れ様でした!m(__)m
今回も貴重な体験ができました、本当にありがとうございました!
また四国に行きましょうね!(^^)

2017・11・17 蛹化確認
U山産のコブがこんな時期に蛹化しました。
しかも極小で体長12ミリほど・・・
もっと大きくしたかったのに~!(泣
羽化しましたらまたご報告します(^^)/