ものかきのまねごと!

こんにちは。あきぞうです。駄文とか絵とか、諸々貼ってきます。

■さよならのさくら。

2012年03月31日 | よろず








昨夜の事であるが…


谷中の商店街にある某とうふ屋さんのお惣菜コーナーをみると、
わたくしの好物である、厚揚げの煮物が売ってまして。

買おうかどうしようか、店先で思案中、奥から店主登場。




「おかあさん!おいしいよ。この厚揚げ。買ってってよ~。」





………。


…今までに「奥さん」と呼ばれた事は何度もあったが…


ついに…この域にまで達したのかあきぞうよ…と、
感慨(負の)にふけってしまった次第。




おかあさんどころか、旦那にすら事欠いてるというのにな…。

なんだろう…母親の闘気みたいなもんを既に纏ってるって事かね。





もういっそ、このハッタリ力を活かして役者にでもなりゃ良かった。




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そんなことはさておき、





先日、わたくしの大叔父が91さいの大往生をむかえました。



ちょっと具合が悪いと、連絡を受けてから
一週間も経たぬうちにお迎えが来てしまった。


なんだよ。
天国も年度末で〆的なものが大変なのかニャ…。






お通夜葬儀の際に、奥さんである私の大叔母が、
棺の縁に手を掛け、中の夫に向かって、


「おとうさん、大好き。ありがとう。」


その娘である私のいとこおばは、


「世界一のおとうさんです。」



と語りかけておりました。





大叔父というひとは、若い頃は絵に描いたような苦労が多く、
戦争でも最前線にかり出され、目の前の同僚が銃弾に倒れたりとか
何度かシャレにならん命の危機にも直面したらしい。

それが、大叔母と一緒になってから、運命が変わったのか…
以来、幸せにこのトシまで過ごしてきたのだった。




私としては、故人のくわしい人となりは、
さすがに分からないところが多いのですが、

こんなに近い身内からなんのよどみも無く
最期の時に愛と感謝の言葉をおくられるということは、
大叔父の生き様が、ほんとうに素晴らしいものであったのだと、



私はそれにいたく感動をおぼえ、
故人を偲ぶのものとはまた違う涙を、禁じえなかったのです。






それにね、91の大叔母、いうことなすことホントにかわいらしいのよ。

これって、旦那様に愛されていた女性ならではのかわいらしさなのよ。



91まで生きられなくてもいいので、
こういうかわいさをまとうことが…将来できたら…
本当に幸せだなと、思いますね。





豆腐屋に容姿から、ベタな勘違いをされている時点で
望み薄かもしれんが(笑)。









そんな、別れがあったこの一週間。


そうしたら、ついさっき、またひとつ別れの知らせが。




大叔父の家に20余年飼われていたねこちゃんも
おじいさんを追って旅立ってしまったとのこと。





おじいさんが寂しくないようにって、
いってくれたのかもしれないけど。


こっちが寂しくなるよ…。













今年の桜はさよならのさくら、だ。









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