■蛍の光

「ＣＭ天気予報」なんかでお馴染みだった、天野祐吉さんがお亡くなりになった…

おおおう…ショックだ…



軽妙な語り口で広告を語る体で、世の中をズバッとやるところが小気味良く…


ていうか、私の天野節との出会いは
天野さんの単行本「嘘八百！」シリーズでありました。


戦前の新聞・雑誌から選り抜いた「ヘンな広告」、
…ヘンなというか、現代の常識から考えるとだいぶん昔ってアレだったんだな…
みたいな広告を、天野さんがいいコメントを添えて紹介している本だったんだよね。

この本に学生の頃、ドはまりしたんだよねえ…

チョー影響を受け、自分でも学校の図書館に入り浸って、戦前発行の朝日新聞縮刷版や、
何故か置いてあった戦前の報知新聞の綴じてあるヤツをほっくりほっくりしたモンです。


一般紙なのに、花柳界がらみの薬品や病院紹介の広告の多いこと多いこと（笑）。
昔の日本人はハイリスクリア充だったんだなあとか思ったな。

新聞の印刷技術的に、写真を掲載するのが難しい時代だったので、
イラスト図版が主たるものだったんだけど、
これも味のある絵が多いんだよ。
ある意味贅沢なカンジだよね。



戦前のベルエポックを知るきっかけを、天野さんは私に与えてくださったのです。


謹んで、ご冥福申し上げます。

ありがとう、天野さん！












今年はやなせたかしさんも亡くなってしまったし、
そういえばそろそろ…？と思う方がどんどん逝っちゃった感があるな…。

死んではいないが、前田智徳しゃんが引退…もショックだったよ…。
怪我治して、あと一年ぐらい頑張るかと思ってたですがね…

引退セレモニーの時、帽子を取って一礼するともちゃんの頭が
若干薄くなってたのも物悲しかったなあ。
トシとったな…（人の事はいえんだろあきぞうよ！）


ともちゃんのご長男が、おとっつぁんソックリだったのはちょっと和んだが。

■もう80さいなんだ…

うむ。
相変わらずスマのホーに慣れておらんあきぞうでス。

でもま、このまんまじゃいけん！カメラ機能のひとつも使えんにゃのう…
ということで、たまたま休みだった事もあり、
10／6まで東京タワーで開催している
「生誕80周年記念・藤子F不二雄展」に行ってきましたよ。





ズガーン。さつえいれんしゅう。
よくみたら先っぽ欠けてるわ…へたっぴ。


東京タワーよりも、スカイツリーの見えるエリアでウゴウゴしている事が
圧倒的なワタクシなので、改めて老舗に来てみると新鮮（笑）。
デザインもクールよねえ。






まあ、川崎のヤツの出張版というカンジですよね。

展示会の入り口であるタワーの下のビル屋上へのぼると…






立体ドラちゃんがお出迎え。

しかもなぜ目立つ位置にこいつと居るのだ（笑）。


忠犬パー…
こいつウザいんだよなぁぁぁ！
でもこういうヤツっているよな…
ちょっとメンヘラ入ってるカンジで…





ちなみに屋上はずらりとドラえもんだらけなんだ…







ちょっと兵馬俑みたいだと思った（笑）。




展示の内容は…
まあ、川崎のミュージアムの一部引越しみたいなカンジでした。

写真撮影もちろん禁止なのでアレなんだけど。


だけど、中に開催につき色々な方々から寄せられた色紙の展示があり、
その中にあった、藤子不二雄A氏のものはやっぱし迫力というか…
なんか、にじみ出るものがあり…
絵を前にして、涙が出てきてしまってちょっと困った…


「藤子Ｆ不二雄の像」だったかな？表題が記してあり。

ちょっと若い頃風の藤本先生の上部にＦキャラがちりばめてある
構図だったです。


やっぱねえ…

このお二方のバックグラウンドにある事を想像すると、
他の方々の色紙よりも当たり前の話、段違いで神々しいんだよ…


前もここで書いたと思うが、
田舎の高岡で、ふたりで過ごしてきた漫画にかける情熱の日々は
キラキラの宝物のようだったと思うの。

将来的にふたりが有名になる礎だし！とかそういう点の価値観ではなく、
志を同じうしている友人と過ごせた濃密な時間こそが、美しく貴重なのですよ。

こういうことは、ホント、誰もが得る事の出来るものではないしね…









そろそろまた川崎の方も行きたくなってきたな～。

生田のあたりはのんびりしていていいよね。
坂のアップダウンが激しいが（笑）。


いつかこっちの方に引越したいな～。














【余　談】
寄せられた色紙の中で、のむらしんぼさんからのものがあり、
私の周りで見物していた方が結構食いついていた。

「のむらしんぼ！なつかしい～～～！
つるピカハゲ丸くんだよね！」



…えっ、のむらしんぼっていやあ、
「とどろけ！一番」じゃないのかよ…





みなさんがヤングだったようだ。