クリームパンの様な手…というか、軍手を丸めた様な手((C)佐々木倫子)ですね。
ラッキースケベ
という言葉がある。
主人公が意図しないところで、
偶発的に異性のあられもない姿を目撃してしまったり、
性的なシチュエーションに陥ってしまうという、
棚からボタモチ的な幸運のことだ。
(ホントか?)
主人公が男性の場合、ラッキースケベがうれしいのは
言うまでもなく、自身が心身ともに男性として健全であるのが大前提である。
しかし、そうではない場合は…
そこから生まれる悲喜こもごもを
おもしろおかしく、且つ鋭くえぐる作品が
カレー沢薫せんせえの新刊「やわらかい。」である。
主人公である起田総司はイケメンで、いわゆる出来る男。
しかし10年連れ添った彼女に、「男性」として面白みが無いと逃げられ、
そのショックで初期EDに陥ってしまう。
タツもんがタタないと、何もタタないのが男の世界。
しかし起田は、起田がタタなくなり始めてから
その周囲のものども(主に女性が)がイキリタチ始めるようになり…!?
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相変わらず、トバすカレー沢選手。
アプリは一応入れてはあるが、
他の連載に興味が無いので課金したくなく…
単行本化を待ってた甲斐があったです。
カレー沢せんせいの作風の本流が、「クレムリン」なのか「アンモラルカスタマイズ」なのか、
わかんないこともあったんだけど、
ここまでくるとやっぱすアンカス系のゲスい方なのかなと
「やわらかい。」まで来てやっと分かった気がするよ(にぶい)。
もちろん三度の飯より下ネタが好きだと言ったら過言だけど
案外当たらずも遠からずのあきぞうだが、
クレムリンの一種独特のフォノボノさがメッチャクチャ好きな私なので、
「アンカス」や「やわらかい。」系は割と息つく暇が無い…
だけど、カオスちゃんがアラスカのオットセイにオキャンタマを恵んでもらいに行った回
(こう言葉にしてみるとひどい話だ)
は、クレムリン的なシュール感が漂って、なんか懐かしい香りがしました(笑)。
今、クレムリンが好き!って言うと、カレー沢界的には老害!!って叩かれちゃう♪
のかもしれんが、
やっぱしあの雰囲気はカレー沢先生のすばらしいセンスを感じるのだ…
クレムリンはコマ内のカメラワークが結構一定なのも、
シュールさが増幅されて、好みだったんだよね~。
最近はアングルが結構多彩で、良くも悪くも普通の漫画になってきてしまったような…
「うまく」なっちゃったっていうのかな。
いや、生意気言ってスマン。
私がカレー沢漫画に求めているのは、
同人誌で出会う様な、
「商業誌ではまずやってない笑いと作風」なのかも。
でもこれをプロの作家さんには求めるのはやっぱしアカンよな…
作品を商品にしなきゃいけんのがプロやからな~…
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そんな「やわらかい。」のついでに語るのもアレなんだが(笑)、
先日、安彦御大の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」を
映画館で観てきたぜ…!
昔から円盤を買うのが…
ものすごくおっくうなタイプなので…
トリヤイズ劇場でやるなら…
そっちで観とこうかな…と。
てなもんで、仕事帰りにおばさんひとり池袋へ。
って思ったら、映画館の中、単独のおじさんサラリーマンがいっぱい居たわ☆
…しかしおばさんはやっぱし居なかった。ぐぬう。
分からない方に説明いたしますと、
「ジ・オリジン」は、ファーストガンダムのお話を安彦さんが
あらたなエピソードも加えながら描き起こした漫画作品。
今回の映画化は、その新たな部分「キャスバルがいかにしてシャアになっていったか」に
スポットをあてていくようです。
映画は、良かったです。
絵がきれいだった~。
(こなみかん)
私は安彦さんの絵が富士鷹ジュビロ並に大好きなので(※サイバラの画力対決参照)、
それをちゃんと踏襲してくれるだけでうれしくて満足してしまうダメッこなんだ…
で、その上とってもアホなんだが…
この作品、若き日のランバ・ラルやその仲間達も出てくる訳ですよ。
ランバ・ラルやハモンさん、クランプとかがとにかくメチャメチャ良い人たちで…
猫ちゃんをおじさんが連れ戻しにいってくるよ!と
ランバ・ラルが幼いアルテイシア(セイラ)に約束するシーンで、
今後木馬で、ひどい再会をすることになるこの二人の事をブワーっと思い出してしまい、
おばさん映画館で号泣。
我ながらウザいと思う。
だけど、冒頭のルウム戦役の戦闘シーン、アレはおばさんにはついていけんかった。
CGで、方々でおこっている戦闘が比較的手軽に描けるようになった為、
画面上のどの部分が、ストーリー上で重要な動きなのかまったく分からんかった…
観ておくべきMSに赤丸くれてといてくれ!とか思った(笑)。
(おばさんなので奔放に意見してみた!)
映画の続編は今年の秋らしいです!
もちろん観に行くと思う。
おばさんは義理堅いよ☆
しかしなんだろうね、
こちらは「秋です!」って言われると
ああ、秋には観られるよね!って安心感あるけど、
エバンゲリヨンだと全然ないよね。
なんでだろう。