保育園から借りた絵本。
はらぺこあおむしぽいタイトルだけど、男の子とこの青い虫の友情?冒険?なんて思ったら
怖い。おばけの本とかとは全く違う怖さ。
<完全にはネタバレしない範囲であらすじ>
このあおむし。初めは男の子の麦わら帽子をかじってて出会います。
なんでもどんどんたべて、どんどん大きくなるあおむし。
おかしも、おもちゃも食べちゃうからママとパパには捨てきなさいと言われたけど、男の子はあおむしと一緒にいたいから町中のゴミを集めたり工夫をします。
だけど町中が綺麗になった次の朝、男の子が目を覚ますと‥。
何が怖いって、普段は友達で、ごめんね〜なんてぐすぐす泣いてあやまるあおむしが、お腹がすくと止まらないとこ。それが繰り返されるとこ。DVや依存症や中毒を思わせる。
工場を食べて村の人たちに感謝された時は、お?と思ったけど、おい!!
あおむしの無邪気というか無垢な感じがまたね。悪意はなく、男の子への友情の気持ちがあるけど相手の気持ちは多分汲み取れないし想像できない。そして、ひどいよう!ばか!ばか!しか言えない男の子の悲しさ。
ラストも、子ども的には一見ハッピーエンドかもだけど、むしゃむしゃ食べてあれは無いはずだから、バッドエンドだと思うんだけど。
きわめつけは、裏表紙。
星食べてて、絵の可愛らしい感じにぞわってした。
普通に優しい本や、赤ちゃん向け本の中に混ざってたんだけど、ええー。