翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

陽気なギャングの日常と襲撃

2006-06-03 00:29:17 | 文化人
明日、というか日付をまたいだので、今日は独協医大で遠征です。ので、さすがに早く寝ないといけないので、ちゃちゃっとレビューを。

伊坂幸太郎の長編サスペンス、『陽気なギャングの日常と襲撃』を読みました。

で、これは現在映画館で公開中の陽気なギャングが地球を回すという作品の一応続編です。でも、続編といっても主人公が同じ4人であること以外は続編らしくないのでこれだけでも読める。でも作者が前作も読んでね、と巻末に書いているので、前作を読んでからこれを読むことを強く推奨しますw。

主人公は4人
人間嘘発見器こと成瀬。冷静なリーダーで、区役所に勤務。
演説の天才、響野はちょっとずれている喫茶店のマスター。
正確無比な体内時計を持つ雪子は派遣社員。運転担当です。
スリの天才、久遠はやんちゃな青年。ただし人間よりも動物のほうが大事。

のいつものメンバーです。

で、この4人は銀行強盗なんですね。前作は、銀行強盗が成功→逃走中に事故に合う→金の入った車ごと別の強盗に盗まれる→その強盗を追うというストーリーでした。
今回は、銀行強盗が成功?→強盗中の銀行で社長令嬢誘拐事件が発生→社長令嬢救出大作戦となります。前回は、いろんな意味で雪子が大活躍でしたが、今回は久遠が八面六臂の大活躍です。

毎回のごとく、テンポよく、リズム感があり、なんと言っても言葉遣いが軽妙で気持ちいい。言葉のセンスが本当にいい作家だと思います。4人のキャラそして、サイドストーリーに登場するそれぞれも立っていて、何処から読んでも面白い。838円の価値は十分にありますね。

ただし、全体的に内容が薄い。というのも第一章は本来4人別々の短編で連載していたもので、それを長編にするために大改稿されたものです。ただ、この点、長編全体としてすっごくインパクトのある感じではなくなりました。

伊坂らしいと言えば伊坂らしいのですが、そろそろ『オーデュボンの祈り』級の練りに練った長編小説が読みたいです。

つーことで、遠征頑張ろう!!
試合がなくて暇な時は、W杯の予想をしまくろう!!

にしてもこのテンプレかわいくないっすか?

あっ、俺は伊織でもいつきでもなく、泉派です。押して押して押しまくれ!!今度、誰かの家でDVD大会実現をぜひ。

ワンツーチー大多すぎ。カクニもたれています。

チュートリってやっぱ4回目のプリントだけあればいんじゃね?

サワダ頼む…

じゃ、寝ます