翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

ゲドってどうなのよ

2006-07-31 01:14:01 | 文化人
怒涛の一日プログラムを消化し、最後にはゲド戦記を見てきました。

まずはじめに断っておきますが、パイレーツ2よりは全然面白いですw。

ストーリー:世界の均衡が崩れはじめ自然も人も龍もおかしくなり始めた時代。魔法使いのゲドはその原因を探る旅をしていた。そして旅の途中に主人公アレンと出会う。そして立ち寄った町でアレンとゲドは少女テルーに出会う。そしてクモやウサギが出てきて…。


感想:一言であらわせば、「どうなのよ?」って感じでしょうか。数式で表すならば、(もののけ姫×2/3+千と千尋×1/3)×0・75=ゲド戦記。

まず、テーマが不明確でかつ分かりにくく、さらに共感もできない。そのテーマはよく語られることであり、目新しさも無い。つまり色んな作品(ジブリだけではなく、多ジャンルの色んな作品)で語られることを静かなリズムで語られても果たしてみるべきだったか?と言われれば疑問です。

映像的に、古い。インパクトも無い。だから映画館で観なきゃならない作品ではない。これはDVDで観ても映画館と全く遜色が無いでしょう。色も、なーんか古い。全体的にのっぺり。間違いなく色の使い方でモノノケに完敗です。

でね、キャラが立っていない。アレンの冒頭のシーンが結局最後までよく分からず。ゲドの強さも分からず。テルーにいたっては何者?感があり、テナーって恋をしていたのか分からず。クモの性別を間違えていたし(パンフレット見てわかった)、ウサギはナウシカの手下にしか見えない。で、他のキャラ誰いたっけ?みたいな。つーか、龍って何だったの?

さらに最悪なのが、上記ストーリーで書いたこの作品を見るのにストーリー的にもっとも重要な『世界の均衡が崩れた原因』が、わたくしわからんかったとです。パンフレットを見て、「えぇっそうだったの?」となりましたw。

つまり、このゲド戦記は原作のゲド戦記の第3巻をイロイロ味付けした結果であって、原作を読んでいない人には辛くね?って感じです。で、原作を読んでいない俺は「どうなのよ?」って言いたくなったわけです。

おっと、酷評をしすぎたか…。

いい面で見れば…、テジマアオイの歌がよかった。全くの感動系なので比べるべきかどうか分かりませんがつまりは耳をすませばのカントリーロードに匹敵するくらい。

あと、ジブリ作品らしく、パンフレットがぼちぼちいい。

ってことだけですねw。

総評:5.9点。映画館で観るべきだとは思わない。ちなみにDVD化されても観るべきだとは薦められない。これを観る暇があるならば、もののけ姫やナウシカ、ラピュタ・カリオストロなどを観るべきだと薦めます。


今日は、イロイロ買いました。ふぅ~。では。

うただと自殺

2006-06-16 00:50:15 | 文化人
今日昼間に買った宇多田の新しいアルバムULTRA BLUEをずっと聞いてました。

とりあえず、結構『This Is Love』好きなんですが、歌詞意味わかんねーっす。
逆に『日曜の朝』が俺の気持ちを代弁しすぎていてヒキマス。
『Keep Trying』やっぱいいですね。国家公務員にたぶんならない俺ですし。
他にもコメントしたいとこですが、まだ聞き込んでいないものでこんなところで。


あと今日どうしても書きたいことがありまして。
それは本日『自殺対策基本法』が衆議院本会議で可決・成立したことです。
俺は無信教なので宗教的観点からの自殺禁止などを唱える気はサラサラないのですが、やっぱ自殺はイケネーヨと思うのであります。
で、対策基本法が現状において自殺防止に抑止力となるものではないのは明らかですが、一応対応していこうという土台が出来上がったのはいいことだと思います。

人生で2度、自殺ギリギリまで飛び込んだ俺ですからわかりますが、たぶん自殺する時、積極的に死のうなんて思わないんですね。つーか、俺はそうでした。もう、なんかいやになっちゃってというのも越えて普通に死ぬのが一番楽だなと逃げたくなるのです。全てが疲れすぎるんですね。
で、そんな人のそういう行為を止めるには、たとえ法でどんなカタチをくくっても止められるわけがない。そして唯一止められるのは、ヒトとヒトのつながりだろうなぁと思うわけで。

だから対策基本法が成立したなんてことすら知らないこのblogを読んでいる800人以上のほとんどの皆さんには自殺なんて関係ない話でしょうが、まぁ一応今日成立したってことで自分の周りのヒトにちょっと目を向けてやってくださいな、と言いたいのです。で、やばそうだなと思うヒトがいたらちょっと声かけてやってくださいなと思うわけで。その一言で誰かのそれを止めることができたりするんだよって言いたかったわけです。

なんかエラソーですいません。ただ、俺はサッカーばっか見ているだけのヒトではないのででしゃばってみました。じゃ、イングランド戦を応援します。

陽気なギャングの日常と襲撃

2006-06-03 00:29:17 | 文化人
明日、というか日付をまたいだので、今日は独協医大で遠征です。ので、さすがに早く寝ないといけないので、ちゃちゃっとレビューを。

伊坂幸太郎の長編サスペンス、『陽気なギャングの日常と襲撃』を読みました。

で、これは現在映画館で公開中の陽気なギャングが地球を回すという作品の一応続編です。でも、続編といっても主人公が同じ4人であること以外は続編らしくないのでこれだけでも読める。でも作者が前作も読んでね、と巻末に書いているので、前作を読んでからこれを読むことを強く推奨しますw。

主人公は4人
人間嘘発見器こと成瀬。冷静なリーダーで、区役所に勤務。
演説の天才、響野はちょっとずれている喫茶店のマスター。
正確無比な体内時計を持つ雪子は派遣社員。運転担当です。
スリの天才、久遠はやんちゃな青年。ただし人間よりも動物のほうが大事。

のいつものメンバーです。

で、この4人は銀行強盗なんですね。前作は、銀行強盗が成功→逃走中に事故に合う→金の入った車ごと別の強盗に盗まれる→その強盗を追うというストーリーでした。
今回は、銀行強盗が成功?→強盗中の銀行で社長令嬢誘拐事件が発生→社長令嬢救出大作戦となります。前回は、いろんな意味で雪子が大活躍でしたが、今回は久遠が八面六臂の大活躍です。

毎回のごとく、テンポよく、リズム感があり、なんと言っても言葉遣いが軽妙で気持ちいい。言葉のセンスが本当にいい作家だと思います。4人のキャラそして、サイドストーリーに登場するそれぞれも立っていて、何処から読んでも面白い。838円の価値は十分にありますね。

ただし、全体的に内容が薄い。というのも第一章は本来4人別々の短編で連載していたもので、それを長編にするために大改稿されたものです。ただ、この点、長編全体としてすっごくインパクトのある感じではなくなりました。

伊坂らしいと言えば伊坂らしいのですが、そろそろ『オーデュボンの祈り』級の練りに練った長編小説が読みたいです。

つーことで、遠征頑張ろう!!
試合がなくて暇な時は、W杯の予想をしまくろう!!

にしてもこのテンプレかわいくないっすか?

あっ、俺は伊織でもいつきでもなく、泉派です。押して押して押しまくれ!!今度、誰かの家でDVD大会実現をぜひ。

ワンツーチー大多すぎ。カクニもたれています。

チュートリってやっぱ4回目のプリントだけあればいんじゃね?

サワダ頼む…

じゃ、寝ます

ダ・ヴィンチコード観てきたよ

2006-05-30 00:58:30 | 文化人
昨日、ダ・ヴインチコード観てきました。この作品、沢山の人が観ていると思うから感想記も軽く緊張しますね。

まず、俺のスタンスは、前にも軽く書きましたが、原作本を読んでいて、かつ世界史が好きな人。そして一緒に観に行った隣人がプロテスタントな人です。

ストーリー:ルーブル美術館で、ダ・ヴインチの傑作『ウィトルウィウス的人体図』に似せられた惨殺死体が見つかった。調べてみると、それは被害者自身がそのようにしたことが分かった。そして、死体のそばにはダイイングメッセージが。その中には2人の名前、フランス警察暗号解読係のソフィーとハーバード大教授で記号学者のラングドン、があった。そして被害者は、ソフィーの祖父。つまりこれはソフィーとラングドンに被害者から託された何らかのメッセージなのだ。
このメッセージを追っていく二人には、各方面から妨害の魔の手が忍び寄る。そして長い旅の果てに最終的にたどり着くのは、世界史を根底から覆す人類史上最大の隠蔽工作だったのだ!!!!


感想。まぁ、悪くないでしょう。監督がロン・ハワードで、原作が信じられないほど売れている本、そして主演にトム・ハンクスがいて、巨額の制作費が投入されていれば、はずれは作れないよね。つまり、枠内に上品に収まった作品と言える。原作をフルに映画化するのではなく、適度にはしょり、テンポ良く演出することに主眼をおいている。1つのキーから次のキーへどんどんつながり続け、美しく結論が導かれていく。この点が出兄のいう『コナン的展開』なんでしょうか。

ただし、映画なのか?って気になる。映画が芸術作品であるならば、この作品は間違いなく映画ではない。変な言い方だが、原作本をしっかり読め、かつ世界史に結構通じている俺と、前提的な知識を沢山持つ隣人の二人だからこそ観れた映画である。これを原作本などの予備知識なしで観れば、まったくこの映画が投げかけている超・重大なテーマの重さに気づくことのないまま長大なエンドロールを迎えるのであろう。

それに、会話が美しくない。映画の始めの方にでてくるラングドンの出版記念講演みたいなものの間に出てくるジョークは面白かったのだが、それ以外にまったく面白いジョークが出てこない。会話1つ1つが含みをもつセリフすぎて、映像のテンポについて行けてない。

特徴的なのが、『最後の晩餐』の解説シーン。はっきりいってあの館でのシーンをみて映画だと思う人はいないだろう。確かに原作本では当然味わえないディスプレーを駆使した説明画像ではあるが、この最後の晩餐の陰に隠れているとラングドンとリーが主張する事実は、この映画の根幹であり、人類史上において非常に非常に重要な意味をもつと考えられること。なのに、あんなにはやく味わいがなく過ぎ去ってしまったらつまらなすぎるだろう。つーか、説明がはしょってあるのに長すぎるのだよ。

個人的には、ロンドンでのシーンがたまらなく面白かった。特に、ウエストミンスターは完全に同じ物、つまりニュートンの墓などを観ているわけだから大興奮だった。テンプルストリートとかも歩いたしね。そうそうラングドンがニュートン埋葬時を想像するCGシーンは素敵だった。

最後のルーブルの映像も含蓄があって素敵だった。が、アレの意味をしっかり理解できた人が果たして何%いるのだろう?

総合評価。5.99点。話題性の観点から映画館に足を運んでもよろしいのでは?そして無駄だったと何人もがつぶやくと思いますがw。CGが美しく、ストーリー展開は追いやすいのでまぁまぁでしょう。ただし、GOAL!の方がシンプルで分かりやすいそしてクライマックスが何なのかわかるという意味で評価が上。
つまり、めちゃめちゃ予算をかけた不思議発見じゃね?くらいなもんです。

気になるのが、オチが人類史上でもっとも重大な事実なのか?って話。俺の感覚では14世紀まで世界の中心はメッカであったと考えているので、あの当時のフランスを中心とした欧州各国の偉さを強調されてもねぇ。

それに、友人に日本五家をしょって立つ人間がいる俺としては、まさか世界史上のスーパーリーダーたりえる可能性がある人にSPもつけないわけにはいかないのじゃん?ってね。影武者とか必要じゃん?みたいな。

あんだけ重要な人物が、パリの町中で交通事故にあったらどうするんだろう?みたいなw。


あー、だるだる書きましたが、結局一番印象に残ったのは、映画館を出て、目の前に宮様がいらっしゃったことです。久しぶりにお会いし、お話も少しですが出来て嬉しかった。今度、男子飲み実現したいなぁとつくづく思ったわけです。まぁ、その程度の映画ですよw。

GOAL!観てきたよ

2006-05-28 01:50:52 | 文化人
部活後、イロイロあってダレてました
で、コーサラからメールが来ました。「先輩、GOAL見に行く話どうなりました?」って。

いや、完全に忘れてたw。

ってことで焦って何人かにメールを送りメンバーを集めようとするも結局、暇人3人で見に行くことになりました。

つまり、コーサラ・カマチョン・俺。うーん、昨日とかぶりまくってないかw?

えーっと、この女子二人は、この二日間に限って言えば、間違いなく隣人よりも3倍くらい長い間俺の相手をしてくれてます。寂しがり屋の先輩はとても嬉しいですw。

で、以下は映画の話。

ストーリー:主人公はアメリカの名もなきチームでプレーをしていた。そして、ニューカッスルユナイテッドの元伝説の選手の目に止まり、イギリスに来いと誘われる。なんだかんだあってイギリスにいってトライアルを受ける。慣れないぬかるみ、異文化との接触、そしてチームメイトとの確執などありますがそれらを克服していく主人公。そして遂に…。

総合評価は7.2点。今年観た映画では最高
ただし、サッカーが大好きだ&イギリスに3ヶ月前に行っている&OASIS最高!!な俺が評価したからこういう評価です。ギリギリした感じはなく、全くブラックな感じがしない。結局全員いい奴だ。そして何と言ってもストーリー展開が王道すぎるなどなど映画として評価すればもっと低くなるでしょうが、こういう模範的映画に関してそういうグダグダしたことは言わないのが大人です。エヘッ。

サッカー好きには小ネタが満載。出てきた選手では、やはり柱アラン・シアラーや、なぜかせりふの多いベッカム、はにかみラウール、そしてホホエミジダンですかね。よーく観ると現イングランド代表監督エリクソンが出ていたりもしています。で、主人公はジダンの必殺技マルセイユルーレットをさくっとやっていたり、ロナウジーニョのエラシコとかも出来るみたいですw。

音楽的には、OASIS好きにはたまらない!!海岸でのCast No Shadowで俺が震え、ピッチでのMorning Gloryでコーサラが震えたそうです。そして、クレジットの時の新曲も素敵でした。UKロック最高ですちゃ

ありがちだけど秀作で高評価。そして、主人公のかっこよさが光るGOAL!ぜひご覧アレ。


ほんとうはもっともっとグダグダ書きたいのですが、F1界最大の祭り、モナコグランプリ予選が始まったのでさらばなのじゃ

終末のフール

2006-05-03 20:55:41 | 文化人
今朝から徐々に熱が下がり始め、セキ・ダルさ・頭痛などなどはなくならないものの、小説はなんとか読めるようになりました

で、読んでいたのは昨年以来はまりにはまっている伊坂幸太郎の『終末のフール』なわけです。

で、これは『死神の精度』と同じく俺の嫌いな短編集なわけです。


でも、面白かった(。→∀←。)


もう少しで伊坂は直木賞受賞候補作にあがり続けて受賞失敗最多数の作家になるわけですがw、いい加減これで受賞してほしいと思うくらいのできでした

舞台設定は、隕石が8年後に地球に落ちてくることが確定しちゃって政府などが手を打つもことごとく失敗しちゃった世界の話。そして、殺人・暴動・強姦などなどで荒れに荒れた5年間が過ぎたころ、なぜか世界は平和な小康状態を保ちはじめた頃の人々の話。

なんで平和になったかというと、殺人や事件、事故そして何よりも自殺で多くの人間が死んでしまったからです。だからこの終末まで3年の世界で生き残っているのは、めちゃめちゃ強いこころがあった人間か、周りの人間が死んでいくのを見てみぬ振りして隠れていた人間か、自殺する勇気もなかった人間だと説明されています。俺明らかに、真ん中のタイプの人間ですね

っていってもそんなに怖い話じゃないからね
この作品で描かれているのは、生き残った人々が、どうして終末まで生き残るのか、そしてどうやって終末を迎えたいのかという前向きで力強い話だから

そして、俺の読み方ではメインテーマが『許し』で、裏テーマが人間の脆さとみせかけた『人間の強さ』です。

終末のフールは、音信不通だった離れ離れの娘と父の再会の話。果たして和解は成り立つのか?
太陽のシールは、終末を迎える世界で子供を生むか生まないかの話。優柔不断な主人公は決断できるのか?
篭城のビールは、どうしても復讐を果たしたい兄弟が篭城する話。復讐されるほうにも理由がある切ない話。
冬眠のガールは、彼氏をつくったことのない女の子が彼氏を作る話。いろんな人にアドバイスを受けて生きていく。
鋼鉄のウールは、こんな世界で純粋に強くなりたいキックボクサーの話。でもメインテーマは『家族』なんだな。
天体のヨールは、自殺しようとして失敗した男が旧友に会いに行く話。思い出、愛情と、後悔と、友情が織り交ぜになった寂しさ。
演劇のオールは、役者になり損ねた女の子が、孫娘・姉・恋人・母親・飼い主役を演じていく話。演技は本物を越えられるのか?
深海のポールは、レンタルビデオ店店長の死生観とか家族感の話。総集編的な意味合いが強いかな。

一番感動したのは、太陽のシール。優柔不断な主人公とそれを見守る妻の優しさがすごく素敵だった。ネタばれになるから言えないけど、オチも素敵なり。

一番俺に近いなぁと思ったのは、天体のヨールの主人公。俺も同じ理由で生き残ろうと思うし、同じ理由で死のうと思う。世界の価値は相対的なもんだなとつくづく思う。

一番泣いたのは、深海のポールの最後の場面。主人公が櫓に登る途中で考えることをたぶん俺も考えるだろうなぁと。怖いけど、上を、先を目指したいものです

一番面白く伊坂らしかったのは、演劇のオール。伊坂ワールド的な、発散状態からの鮮やかな収束、そしてオチ。んなことありえねぇーなんて言わずに読めれば最高なはず。

とまぁ、はずれなしのナイス短編集。どれもこれも許しにつながる優しさを内包し、気持ちがいい作品ばかりでした。あぁすっきりした。


と言っても、薬飲むために飯を食べる→本を読む→寝るを一日中繰り返し、なんだかんだで18時間くらい寝ている今日なわけで、一日48時間あってもたぶん足りないというほどの俺ですから、もったいなくて仕方ない…。明日もっと復調していることを願うばかりです。では

親の金で観るのだ

2006-05-01 02:11:03 | 文化人
実家なので、レンタルビデオなどは、親と行けば、ただになるのです。

で、「妖怪大戦争」を観ました。この映画は












ギャグですw。






つーか、いつもの永田式採点法すら出てきませんw。完全に、あふぉです
唯一、壺にはまる要素は、出演者あて。すっごく面白い特殊メイクなので。残念ながら京極夏彦がわからなかった…。俺はクドカンではなかろうかと思っていた人が京極夏彦でした。あっ、宮部みゆきはなんとなくわかりました。(水木しげるとアラマタヒロシも完敗でしたw。)

以上!







と言いたい所ですがw、すでにこの映画を観た人のために一応ウンチクらしき解説をひとつだけ。ちなみにパンフレットなどを持っていないので、全く嘘かもしれないので気をつけてください。また真偽などを知っている人は教えてください。

オチなんですが、俺の知っている限りでは、たぶん出典が小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの超短作の小説ではないでしょうか。かつて法月リンタロウの本で、その小泉八雲が書いた小説を読んだことがあり、そこでこの手のオチの原典がソレだと読んだ記憶があるのです。

で、実はこれ非常に、人間味溢れるオチですね。悲哀だと意味合いが強すぎるので、ひらがなの『あいろにー』という感じでしょうか。実は、人間性を捨てようとする人間が、人間の枠を超えられないという話でした。
まだ見ていない人は、そんなことをイメージしながら是非見てください。たぶん、現在日本中で最も無意味に2時間つぶせる最高のツールではないでしょうかw。

えーっと、高橋真唯いいですね。メヂカラ強っ。結構、はまりました。ただし、神気君のほうが顔が好みです

映画批評×2

2006-03-12 22:13:40 | 文化人
blogの記事を先送り先送りでなんとか生き抜く永田議員です、こんばんは爆。

ということで映画批評先送りはいよいよ本数がたまり進退窮まった感があり、かつこの稚拙な偏った批評を参考に見る映画を決めようとする物好きが自分の周りにケッコウいることに気づき始め、つーことは見たらできる限り早く書かなきゃならないのではないかと思い至りまして、ついに『ナルニア国物語』と今日見た『イーオン・フラックス』についての批評を書かせていただきやす。

まず、ナルニアについて。
ストーリー:第二次世界大戦下のイギリス。戦禍を逃れるため、4人の兄弟姉妹が『教授』の家に疎開します。そして教授はなんとなーく変人で、家には骨董品がたくさんあります。んで、4人でかくれんぼをしている時に、一番下の妹ルーシーが衣装ダンスの中に隠れようとします。奥へ奥へ進むとそこには、なんと100年間氷の魔女によって冬が続くようになってしまった『ナルニア国』がありました!そして、このナルニア国の古くからの言い伝えでは『アダムの二人の息子とイヴの二人の娘が世界を救う』みたいなことになっているんですね。となると、彼ら4兄弟が実はナルニアの救世主で、この国に春をもたらす存在だった!?つまり氷の魔女と戦わなきゃならないのか!?んで、裏切りと和解、信念と邪悪がおりなすスペクタクルファンタジーざんすっ!

とまぁ、こんなところでしょうか。皆さんご存知、このblogの作者は性格がヒネクレテオリかつ整合性ということを映画評価の重要なポイントとするような男ですので、本来はファンタジーにもっとも不向きな人間!であることを念頭において以下を読み進めてください。

まず、映画を見る前からの疑問として「超大作シリーズの第一作なんだろ?じゃぁつまんねぇだろう」という先入観がありました。というのも近年のシリーズもの俺も大好きな某SF第一作はレーシング映画だったり、某魔法ファンタジーではラスボスが逃げたり、某ファンタジー3部作では旅の途中で話が終わったりという散々な事態でありましたが、少なくともこの映画に関してはしっかりストーリーが完結していますのでご安心ください。俺は原作も知らず、映画館の予告をみただけの知識でこれを見て十分楽しめました。

次に「誰のための映画か?」ということを同行の親友が口にしていたのでそれについて。はっきり言って、原作を知らない二十歳を過ぎた大人がこれを見に行って感動した!という事態となるのは非常に稀有でしょう。つまり、俺たちよりももっと下の年齢向けの映画であると俺は思いたいw。またドラクエやテイルズや聖剣がファンタジーだと思っている俺みたいな人にとっては、動物がしゃべる以外どこがファンタジーなんだ?と言いたくもなります。魔法なんか数個しか出てこないし…。しかも攻撃魔法はゼロだし…。

そして、映像について。確かに、画としてはけっこう素敵です。雪の降る森の中のただ一本の街燈や。登場するヒトではないキャラクター達には非常に魅力もあります。が、某指輪よりは戦闘シーンで格段に劣るという事実も否めません。よって好き嫌いが分かれるでしょう。ちなみに、俺は妹ルーシーに激しく萌えの要素を感じそうになりましたw。ハーマイオニー萌ぇ~と一度でも言った事のある殿方?にはぜひオススメ致しますw。

結論:総合評価6.3点。見ても見なくてもいいと言うレベルではあるが駄作ではないという保障付きです。少なくとも『氷の女王』『ビーバー』『不死鳥』に関しては折り紙つきです。また『姉妹』という意味でそっち系の方にはたまらないでしょう。しかし、全ては『ファンタジーを好意的に見られるか?』という資質にかかわっているように思います。『サンタクロース』には失望が隠せませんw。


次にイーオン・フラックス。

ストーリー:近未来。人類はウイルスによってほぼ絶滅。そのウイルスに対するワクチンによりかろうじて生き残った人類は、最後の都市ブレーニャ:完全に外界と隔離されたクリーンな世界でのみ生きている。しかし、その都市はワクチンを開発したグッドチャイルド家により圧制がしかれた不自由と、いきなり人が失踪するという不自然さとを併せ持つ。その都市に反政府組織モニカンがあり、主人公イーオン・フラックスはそのモニカン最強?と言われる暗殺者である。ついにある日、妹を亡くしたイーオンに、グッドチャイルドのラスボス;トレバーを暗殺せよという指令が下される。
ってあたりが、全体の3分の1のストーリーで、
このミッション中にイーオンが見つける驚愕の事実とは?
がのこり3分の2のストーリー。

これだけでわかるように、前半からテンポよく話は進んでいき、かつ俺の大好きなSFちっくなアイテムや世界観が続々と登場します。イーオンを演じるシャーリーズ・セロンもぶちぎれたクールな女を見事に演じ、俺の心を奪います。それはまるでアップルシードの主人公デュナンのようでした。これ以上に言い表せない絶賛ととってくださいw。

中盤、イーオンが悩むあたりから話は猥雑化、縮小化したように思います。前半のイーオンは無機質な殺人マシーンであったのに、後半は人間らしい感情をとり戻したがるというこの心理変化の過程がSFである必要性を失わせます。例えば、前半は口笛に反応し動く指輪の破片→プラスチック爆弾というような心躍るSF武器が出てきましたが、中盤以降は一言であらわせば『ドンパチ』となり現代兵器と変わらない…。SFじゃない…。また、イーオンが動く動機に関しても前半は妹の死への復讐であり、最後は全人類を不自由から救うというスーパー大儀名分となるのでそこも焦点がぼけた感があります。また、この物語の核心:イーオンの知る驚愕の事実に関しても、ネタは俺は予想どうりでした…。このblog中にもそれを非常に強く連想させるヒントを仕組んでおいたので、SF好きならオチを上映中に読みきりましょう。

結論:総合評価6.8点。全ては前半40分につきます。ここだけで話が終われば7.8点くらいをあげようと思いますw。が全体としては、『シャーリーズ・セロン』『SF』『オチ』という3つでは上質の普通の作品。しかし、ぜひ見なさいとはいえないが、映画館で見て損はないと断言もできます。
理由はナルニアに比べ、前半のぐいぐい感。近未来が舞台なので衣装や武器など。で非常に大きく水をあけており、かつやはりシャーリーズ・セロンのクールさは天下一品の輝きを持ちます。
もっとも惜しむべくは、作品の早期にラスボスが非常に非常に簡単にわかってしまうこと、かつどんでん返しが全く起きないこと。また、そのラスボスが俺の大好きな映画ベスト3に入るであろう『トレインス・ポッティング』で、すんばらしい演技をしたあの人なのにその力を引き出せなかったということに尽きます。
以上、個人的に非常に思い入れの強い理由で1点という大幅減点をくらったイーオン・フラックスでした。

スキー合宿前、気分はわっしょいわっしょい祭りじゃの俺でした。とか言いつつ、今夜はF1祭りじゃ~。では。

間違いました

2006-03-03 22:57:26 | 文化人
またまた、賢しき文化人よりのメール。昨日、機内で観た日本未公開の…と書いたザ・インター・プリターに関して、
「ザ・インター・プリターは、日本公開されているよ。去年の5月に。全国公開じゃなかったし、結構すぐに上映が終わったから見逃しても仕方ないんさ。」と。

申し訳ありません。完全に俺の『無知』ゆえに起きた事故でございます。
俺、ニコール・キッドマン好きとかいいながら全く知らなかったっす。

っていうか、読者の目は厳しい…。更新をやめたため、読者数がなんと12分の1になった!ことにもショックですが、こう更新していきなりダイレクトにツッコマれるのもショックというか、自分の足りなさを知りますわ。今後もこういうふうに言われるの楽しいのでガンガンよろしくお願いします。あぁ、『俺の頭の中の世界』に関してもツッコミOKなんでどうぞ。

じわじわ疲れ気味

2006-02-18 02:48:26 | 文化人
今日は、朝までトリノ→昼目覚める→学校(オリエンテーション)→ダーツ3人組→部活→飯→ミリオンダラーベイビーを見る→旅行の準備。

ダーツは不調。今日は全般的にいつもの俺の第一コース、19・17・16を狙う作戦は捨て、第二コース20から18を狙うコースも捨て、冒険であるブル狙いうまく散らばってくれを採用してみる。それが全然不発で11と6に流れてしまうのね。んで練習としてダブルリングを集中狙いも試みるも玉砕。途中からいつもどおりにやってみるも復調せずそのまま終了。おかげで罰ゲームカキ氷みたいなやつ一気飲みをし、激頭痛に見舞われ、トイレで吐くという愚な感じでした。

ミリオンダラーベイビー、やっと見ました。遅いって言わないの。

一言であらわすなら深いですね。親子のすれ違う愛と恋人としての愛が補完し合い、傷つけあうみたいな感じ?ボクシングとしての面白さよりも憂いをおびた表情、とくにクリン・トイーストウッドとモーガン・フリーマンの皺に惹かれました。

劇中気になったのは、『デンジャー』です。彼が、非常に物語を引き締める。主人公のクシュラのまっすぐさと、デンジャーの無垢の比較がこの物語を見る上での裏テーマなんじゃないかなと思ったり。

非常によくまとまっていて、オフビートなのに力強く、そして魅せる作品。得点は7.3点。減点となったのは、映像が突き抜けていないこと、そしてラスト。ラストに関してはネタばれとなるので書けません。演出としては物語の後半とくに病院のシーン以降で逆光が多用され、それはイーストウッドをはじめとする各キャラたちの苦悩なんだろうけど、それがいかにもストレートすぎる。理解のない母親などが登場するシーンでもっと深い映像ができたんじゃないかな。つまり、この逆光は伝統的にアカデミー賞受賞作品によく見られ、いかにもコンテスト向き過ぎ。たとえば20年後、この作品を見てはたして2005年に公開された作品であるとわかる人はいないでしょう。もっとオンファッションの映像美も見てみたかったです。

ってえらそうに書くけど、最後半がまるごとイリンだったので気分がすっきりしなかったってのが大きいです。もし俺がイリンをうけていないなら、この作品は7.9点くらいの実力があると思われます。

今は軽く荷造り。文庫本・パスポート・エア枕・耳かき以外何にも思いつかなくて苦笑です。寒いんだろうなぁ…。では。

ウドウド

2006-02-10 00:49:08 | 文化人
昨日も映画に引き続き、ミュンヘンを母と見てきました。
母は何を言ってんのけ?というほど、サスペンスのストーリーを追えない人なのですが、今回のはしっかり暗喩まで理解していました。ゆえに、ミュンヘン事件さえ知っていれば誰でも見れる映画です。週末にどうぞ。

と、ここまで書きましたが、今日はほぼ徹夜で、このようなテーマ的に重い映画もしっかり見て、ロングドライビングもして、バイトもちゃんと行って、やっとこさ今家にたどり着いたばかりなので、何も言わず寝させてください。うとうと通り越してウドウドくらいな感じです。

後日、プルーフオブマイライフとミュンヘンの批評は書きますから。
平日暇になったら本家サイトも更新するつもりですから。
ブログのコメントにもレスつけますから。

つーか、テスト各種発表されているようですが俺は受かってんのかな?
それによって今月の予定は一変するんですが。

にしても、世の中のバレンタイン旋風ってのはここまですごいのか?と思うほど、大騒ぎですね。普通にチョコレート買いたいのにどうも売り場に近づけないチキンな俺はもう活動限界。S2機関が欲しいです。…停止。

高低のベスト

2006-02-08 01:15:03 | 文化人
部活を終えて、実家に帰ってきました。帰り道に車で聞くCDをツタヤで借りようとするも、森に教わったやつがレンタル中だったので、まだ買っていなかったTHE HIGH-LOWSの最後のベストアルバムFLASHを買ってきました。

なぜだかわからない電撃解散してしまったハイロウズ。大好きなバンドでした。ブルーハーツ時代にも好きな曲は多いですが、ハイロウズ時代もやっぱ充実していたなぁと軽く涙しながら大声で歌いながら帰ってきました。

ダウンタウンの松本がこのCDのCMをやっていましたね。そのCMでは、ハイロウズで一番好きな曲は?という質問に松本が悩みながら選ぶというものでした。

だからハイロウズで俺が一番好きな曲はなんだろうなぁなんて思いながら選んでみました。

第1位、#16:日曜日よりの使者。いきなりハイロウズっぽくない曲かよって突っ込まれそうですがw、この曲の知名度とバンドに関する貢献度を考えればやっぱこれははずせないかなぁと。知らない人への説明としては、ホンダのCMのしゃらら~らという曲ですよ。なんとなく陽気に、気楽に口ずさめる、すっきりとした曲です。あ、ちなみにこのCDに入っている音源ははじめて聞いたものでした。

第2位、#7:千年メダル。ハイロウズは愛なんて歌わず、恋を歌うべきだ!という信念のもと作ったとかなんとか昔聞いたことがあります。そうまさにこれは恋の歌。俺もこんな恋をしながら千年好きな人のために生きたいなぁと思いますわ。しみじみと深い愛より、こうやってスカッと明るい恋のほうが、少なくとも俺にとっては大切なものです。

第3位、#3:胸がドキドキ。ブルーハーツ時代の『夢』とともに夢に関して歌った名曲。これは中学のとき仲良かった友達が、浪人時代に俺へささげるって言って歌ってくれました。彼も浪人生のクセにw。あの時、聴いたときに「大人になってわからないまま」というのに違和感を覚えました。今になって気づくのは、大人になってわからないまま:信じているのは胸のドキドキだけ、なんて生き方は俺にはできないなぁと。やっぱ俺、チキンですねw。だから今夜の俺は、せめて胸のドキドキだけは忘れないように生きていきたいって思いました。

他にも、サンダー・ロードや相談天国、荒野はるかになども力作だと思います。また、上記には書いていないけど『青春』も有名な曲だし、いい曲だと思います。

ただ、解散するバンドのベストアルバムに特有の、いかにもコンセプトのない寄せ集めのアルバム感はぬぐえないですね。だからもしこのblogを読んでハイロウズを聞こうかなぁという人はロブスターかフリップフロップを聞いてみてはどうですか?と薦めるしだいであります。

ホントはお勧めするブルーハーツの名曲も書いてみたんですが長すぎるためカットしました。ネタがなくなったとき書こうw。

では、今夜はここら辺で。

飛行計画

2006-02-06 00:35:07 | 文化人
フライトプランって書くと異様なアクセス数増加が見込まれるのでそれを避けるこのタイトル。アクセス数はあまり伸ばしたくないアマノジャクな管理人です

みなさん俺が『辛口』だと言いますが、俺的には正直に言っているだけであえて辛口にシフトしているわけではないんですよ。少なくとも一生懸命その映画のいいところも見ているつもりです。少なくとも映画中に寝るようなことはしないし、メールを打つなんて愚行を犯すつもりもありません

だから今回のこのフライトプランに関しては優しく擁護します

ストーリーは、ジョディ・フォスターが飛行機に乗っていたとさ。離陸後、眠くなっちゃって軽く居眠りしちゃったとさ。目を覚ますと、隣にいたはずの娘がいなくなったとさ。でも、今は飛行中の飛行機の中。つまりは巨大な密室。だけども探しても探しても娘は出てこないよ。本当に娘は乗っていたのかな?乗っていたならなぜいなくなったのかな?乗っていないなら、ジョディ・フォスターの言っていることはなんなのかな?

ってなかんじですか。こんな語調になってしまうのは、非常にネタばれの可能性が高いからです。だってこんなショート・ストーリーでさえも、娘はいたのか?いなかったのか?全てはそこにある映画です。

以上のようにストーリーはある意味シンプル。だけどこの映画を面白くさせていく要因は、円熟味を増したジョディ・フォスターのその演技にあります。素晴しい演技、つまり主人公である母親の娘がいない切迫感が機内を緊張に巻き込み、そしてその緊張感が乗客全てを疑心の海に引き込む。疑心は機内での亀裂と対立を生み、そして飛行機に危機が訪れる。

どうよ、こう書くとちょっと面白いかなぁと思うでしょ


ここからはリアルな心情ね。評価ポイントは5.8点w。俺たちは5人で見に行ったんだけど、2人は携帯の時間が気になり、1人は軽くいびきをかき、俺ともう1人のみが真剣に観ていたというレベルの映画。

まず、サスペンスとしては容疑者となるべき対象が少なすぎる。映画を見に行く前に俺を引き込ませたキャッチコピーは、425人乗客全てが容疑者!というものなのに、実際の容疑者はまぁ5人。この中でさらに合理的に考えると、3人に絞られる。出番の多さを考えて、さらに1人削られる。となると残りの犯人はどちらか?あるいはどちらも。あるいはどちらも犯人でもない。のいずれか。んで、最も妥当なものを選ぶと正解になる。ちないに、真犯人の犯行がばれた瞬間というサスペンスの最も面白いシーンで、いつもどおりの顔をした真犯人を今後一生俺は酷評するだろうということを覚悟した瞬間でした。

さらに犯人の動機もありがちすぎ。んで、その動機のわりにはフライトプランに穴がありすぎ。仕込みをそこまでしておいて、なぜそこは運任せなんだ!というツッコミが映画後に最初に出た。これはもっともな感想だったと思う。

この映画全体にかけているのは必然性。全てが必然的に行われているのか?を考えると動機から全てがあやしくなる。必然的に考えて、あれはなぜやったのか?じゃぁあれいらないんじゃないの?ってかじゃそもそもフライトプランは別になくてもいいんじゃね?みたいなw。

って、いつのまにか、辛口じゃんw。感想としてはつまらなくはないから、DVDで見ることをお勧めするよというものですね。

ヒンギス昨日はあんなに強かったのに、今日はぼこされてしまって残念。少なくともテニス女子はロシア勢が強すぎますわ。俺は今日まででぃめんてぃえわだと思っていましたが、でめんちぇわなのね。ちょっと間抜けです。明日はスーパーボウルの放映がありますよ。

では、勉強に戻ります

死神

2006-01-31 23:16:35 | 文化人
ってもブリーチの話でも、デスノートの話でもなく、伊坂幸太郎の『死神の精度』を友達から借りて読みました。帯のキャッチコピーは 『俺が仕事をするといつも降るんだ――クールでちょっとズレている死神が出会った6つの物語。』です。

ストーリーとしては、死神が情報部から指示された対象に7日間くっついてその人がほんとに死ぬべきかどうかを調べる話。この場合の死は、自殺や病死など以外の不慮の死です。よっぽどのことがない限り、調査は『可』と返答し、その人は調査開始8日目に死にます。んで、それを見届けるのも死神の仕事。

この作品の主人公、死神の千葉さんは、天然でかっちょいい死神です。あまり言葉を知らないので、受け答えが微妙にずれているんですね。死神の調査対象とのやりとりが超おもしろい。そのやりとりの中で伊坂独特のテンポから飛び出るはっとさせられる一言が胸を打つ作品です。

短編集なので、オチも想像しやすく、時間的にも1話を20分あれば読み切ってしまえるので軽い暇つぶしにはもってこいでした。個人的には最後の死神対老婆がおすすめです。


このあと、俺が思う死について30分くらい書きましたが全部削除しました。今日は、いや今日も疲れていて、どうも気分がダウナーです。最近、心の中でつっかえていることがあってどうも駄目ですね。その問題を考えるとどんどん落ちていく。全部が嫌になって、何もかもほっといていたくなります。

って、ぐぢぐぢ言ってもしょうがないから、さっぱり気分を変えて明日のテスト勉強をします。では。

今夜は研究会

2006-01-30 23:30:12 | 文化人
やっと病理の最後が終わりこれで3年ユニットは全部終了。あとは、雑魚キャラが3匹ほどいますがまぁ楽勝との予測の元、本日は学年の奴ら数人と打ち上げをこれから行うんです。

んで、何をするかというと、某SFアニメ全26話(映画版は除く)を一日で観る会です。たぶん12時間後には、使途がくるぅ~とか言いながら全員我が家でぶっ倒れていることでしょう。

話は変わって書評をささっと。

昨日、テスト勉強しながらハマーンから誕生日プレゼントとしてもらった、佐藤正午の『Y』を読みました。

帯には、時代を超える究極の恋愛長編!とあり、その下には、本の雑誌2001年ベスト1位とどうどうと主張しています。よくこういう本を他人にあげられるなぁと感心しましたw。

まずね、究極の恋愛長編なんて、ケッと言いながら全く読まないヒトなので、ゲテモノ食い的な気分で読み始めました。んで、2章読むと確かに時代を超えるんですね。だけどこれがSF的には古典的過ぎて興ざめ。最後まで読んでもやはりある有名なSFホラー小説からのアイデア転用でした。どうもレンアイが浮き足立ってしまった感じでした。

本の解説によると、あえてこの有名なネタを恋愛小説にすることで主人公の『恋愛』の重みを増した的なことが書いてありましたが、俺はどうかなぁと思う設定でした。
つーのはね、俺は主人公に共感できないと全然物語を楽しめないヒトなんですね。一応、俺はどんな本だって全力で感情移入しようとはするんですよ。それが逃亡犯なり、革命家なり、大量殺人者なり、いつもは俺の思考とは関係ない方々であってもね。でもね、一度感情移入できたとしても、現実世界で俺の思考のロジスティックスにのってないと段々「それはないっしょ…」と突っ込み始めちゃうんですね。
今回は、主人公の行動がそんなふうな突っ込みにまみれてしまいました。

確かに、ある人に恋をして時代を超えたくなるほどの強い想いとなって過去に飛んじゃったという状況が100万歩譲ってあるとしましょう。でも、その過去の若い自分が同じヒトを好きになるとは思えないんですよね。過去に戻って新しい自分になったとしたら、またその生活の中で出会うほかの誰かを俺は好きになるような気がします。

って、かっこつけて書いたけど、俺にも過去に戻ってやり直したい恋愛があります。それをあの瞬間に戻ってやり直すことができるならぜひともやらせてくださいって神様に頼むかもしれないなぁとも思ったのも事実。そんなあま~い夢を見たい人はこの本を読んでもいいかもしれませんね。


で、今日の教訓は、テスト終わった日の部屋を片付けるには30分以上必要である、ということですね。ではNERV本部に行ってきます。