daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

電王戦第2局、負け

2014-03-23 17:35:36 | 日記・雑談
残念、無念の一言です。

途中は佐藤紳哉さんのほうがはっきり優勢でした。
そのまま勝ち切ってほしい内容の将棋でしたが、夕休前後でミスが出てしまいました。
人間にとって本当に大事なのはミスが出た後のことですが、紳哉さんはうまく持ちこたえ、その結果として見応えのある熱戦になりました。
私は担当理事、運営の立場ですから、本当は気持ちを押さえて冷静でいなくてはいけないのですが、昨日の最後の場面は観ていて苦しくなってしまいました。


子どものときからずっと、自分が勝ちたい、強くなりたい一心で将棋に取り組んできて、他人が将棋を指すのを応援する、ということはほとんどなかったように思います。
たまたまだと思いますが30を過ぎたあたりから、そういうことがすこしづつ増えてきました。
そうすることの楽しさ、嬉しさ、喜び、その逆に苦しさ、悲しさ、つらさ、いろんな感情を持ち、受け止められるようになってきました。
そうして感じたことは、感情移入するほどに応援してくれる将棋ファンの、ありがたみ、でした。
応援するというのも、それはそれでなかなかに大変なことなのだと思うからです。

注目されるということは、それだけ肩にいろんなものを背負って戦うということです。
昨年最後の日、船江君のときにも言いましたが、注目される舞台で指せるのは、棋士としてうらやましいこと。
半面ひとりの人間としては、よくその舞台に立ったなあという気持ちもあります。
次の豊島君にも、いろんなものを肩に背負って、いろんな気持ちを胸に抱えて、頑張って戦ってほしいと思います。


話は変わりますが、今日は研修会で、またカロリーナが降級の危機をしのいだとの報告にホッと一息。
なかなか勝てないで苦戦しているみたいですが、勝負強さだけは発揮しているようです。
結局のところもっと強くならないとプロでは通用しないので、目先の白黒だけでなく、しっかり力をつけてもらいたいと願っています。

明日は女流名人の表彰式、その後月例報告会、役員会、書道部。
日常に戻って、長い一日になりそうです。