オドラデクの心配事

日常にゆるやかに乱入する舞踏家の由無し事

最後の客人

2008年08月11日 | 道路劇場の記録
稽古場からの風景が、ここ2、3日で一変してしまった。
稽古場の広いガラス戸越しに緑の森が広がっているのだが、
この風景の南側にある森が、不動産業者の手に渡り、
あっという間に林が伐採されてしまったのだ。

当初の情報では、稽古場からの森の風景が半分以上欠けて
しまうと危惧していたのだが、幸い真ん中の雑木林の部分は、
地権者が別で、売り渡さなかったようで助かった。

そして、この南側の森の伐採により、逆に見通しが良くなり、
なんと建設当初から諦めていた八甲田山が堂々とした容姿を現したのだ。
さらに野菜畑の連なりや、遠くに田んぼの緑が広がり、
視野が遠くまで大きく広がった。
伐採した後は宅地化されるのだろうが、余程のビルが建たない限り
八甲田の容姿はそのまま温存されることになる。
今年のねぶた祭りに遊びに来た方々が以前の稽古場からの風景を
眺めた最後の客人となった・・。