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武蔵野に占へ象灼きまさでにも
告らぬ君が名トに出にけり (巻14 3274 東歌)
武蔵野で占いのために鹿の肩骨を焼いたので、私が口にしたことのない君の名が占いに出てしまいました。
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この歌に関係しているのではないかといわれる鹿見塚(シシミ塚)は大正3年東上線建設のときに破壊されてしまったが、この歌の遺跡を記念する碑が川越市富士見町の浅間神社の境内に建てられている。
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「象灼き」とは鹿の肩骨を焼いてその割れ方により占いをする事で、その頃武蔵野の原野には鹿がたくさん生息していたのでこのあたりで歌ったものと思われているが定かではない。
浅間神社は古墳の上に建っていて、国道16号のすぐ脇にある。車がひっきりなしに通っていて、往時を思い出させるものはない。
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