筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻10-2104  桔梗(ききょう)  秋9月

2023年09月03日 | 21.万葉の花

桔梗(ききょう)を詠んだ歌

万葉の時代は、「朝顔(あさがほ)と呼ばれています。
万葉集に登場する「朝顔(あさがほ)」は、私たちが良く知っているあのヒルガオ科のあさがおとは違います。当時は、朝に咲くきれいな花を「朝顔(あさがほ)」と呼んだようです。桔梗(ききょう)、木槿(むくげ)などとされています

万葉集/巻10-2104  作者/不明

朝顔は  朝露負(お)ひて  咲くといへど
                      夕影にこそ   咲きまさりけれ


【意味】朝顔の花は朝露を  浴びて咲くというけれど
    夕日の光の中でこそ  いっそうきれいに咲くのだな

 ※「夕影」夕暮れ時の薄暗い日の光。
 ※「けれ」詠嘆。気づきの〈けり〉。〈こそ〉の結びの已然形。

【写真は、Canvaのフリー写真素材を使用】


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。

 


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