幸せって、なんだろう

飼い猫「ちゃび」をなくしてから暫く、幸福感がありませんでした。
何をしても心はどこか虚ろ。もうこの先、楽しいことなどないだろうと思っていました。
何かをしたいとか、どこかへ行きたいとか、何かを買いたいとか、何かを食べたいとか。暫くそういう気持ちから遠ざかっていました。
最近やっと、そんな状態から抜けだせたような気がします。

幸せとはなんでしょうか。
人によって答えは違うと思います。
宝くじに当たる、豪華客船に乗って世界一周する、毎日美味美食に舌鼓を打つ、豪邸に住む、何不自由なく暮らす。
そんな大層なことでなくても、美味しいものを食べる、温かいお風呂に入る、好きな仕事や趣味に打ち込む。

私の人生が平々凡々だからかもしれませんが、私にとって幸せとは、日々の暮らしの中にある、心があたたかくなる瞬間です。
休日、陽だまりの中にいる飼い猫「さく」を見ると、こころが温かいもので満たされるのを感じます。
お休みの日、陽が当たるリビングでにゃーと過ごす時間。
ああ、これって幸せだよね。ちゃびしゃんとこうやって過ごしたよね。

子どもの頃の遠い思い出。
子どもたちと4人で暮らした日々。
「ちゃび」と暮らした時間。

施設に入所している父が言いました。
拉麺が食べたい。家に帰って、みょうがを収穫したい。
もうどちらも叶いません。

その時は当たり前だと思っていたけれど、過ぎ去ってみると取り戻せない、きらきらしていた時間。それが幸せなのだと思うようになりました。

いつか私の体の自由がきかなくなったら、思うように動けた日々、そして文句を言いながらも働いた日々を懐かしく思うのではないでしょうか。
そう思うと、いつもと変わりない日々も大切にしなくてはと思います。

迷子でした

コロナ禍のこの3年間、私はずっと迷子だったように思います。

下の娘が出ていき、夫とふたりきりになりました。
高齢の両親に感染させないため2年半ほど故郷に帰れず、音信不通に近い状態が続きました。
飼い猫「ちゃび」が腎臓を悪くし、ついで癌を発症、介護の末、喪いました。
仕事関係で心が折れることが何度もありました。

何かをしたいとか、何かを買いたいとか、何かを食べたいとか。そう思うことが殆どなくなりました。
何かを食べても大して美味しいと思えなくなりました。
故郷も家族も遠く感じ、ひとりぼっちでいるような気がしていました。
幸福感を覚えることがなくなりました。
（幸せって何だろう）、よくそんなことを思いました。

先日、母親に会ってきました。
母親は現在施設に入所しています。
顔面に腫瘍ができています。そのせいで容貌が変わっていました。
写真で見た時は驚きましたが、会ってみてなんとも愛おしいと思いました。

母親に残された時間は恐らくそう長くはありません。
私がどのような思いを抱こうとも、いずれ別れが訪れるでしょう。
母親の人生は母親のものです。たとえ家族であっても、代わりに生きることはできません。
それと同様に、私の人生も私のものです。他の誰も結果を引き受けることはできません。引き受けるのは私自身です。

母親に会ってから、私の中で何かが変わりました。

哀しみに気持ちが沈んだまま毎日を送るのか。
今の状態を何かの、誰かのせいにしながら日々を送るのか。
それとも、日々小さな楽しみを見つけながら毎日を笑って過ごすのか。

どう過ごしても時間は同じように過ぎていきます。どう過ごすかは自分しだいです。

「いつか」ではなく、「今」をだいじにすること。
「今」をだいじにしなかったら、「いつか」はないということ。
そんなあたりまえのことに、やっと気づきました。

人は皆それぞれ、置かれている状況は異なります。
それでも自分の機嫌は自分で取っていくしかないのだと思います。

人との別れ

スタジオプログラム有料化に伴い、無料で受けられる太極拳が残り2回となりました。
約束があったのを断ってレッスンに出席してきました。

S先生。もう10年以上教えていただきました。
昼間の枠はかろうじて1コマ残るようですが、仕事のため私は出られません。
S先生。私が定年退職になるまであと3年待ってくださいね。
有休が取れたら、S先生に会いにレッスンに出ますね。
今日は先生とツーショット写真を撮りました。

レッスンで一緒だったTさん。帰り際に見かけたので、久しぶりに声をかけました。
私はTさんと話をするのが好きでした。

いつぞやの太極拳で私が、今日は二日酔いなんですと言ったら、Tさんが、あらいいじゃない、と言ったことがありました。

二日酔いがいいんですか？

そうよ、だって飲めるってことでしょ。
人はいつか飲めなくなる時が来るのよ。それまで飲んだらいいのよ。
悪いことも一杯するのよ。

この人は一体どんな人なんだろう、と思ったものでした。

今日はTさんとこれまでの思い出話をしました。
Tさんは私の手を取って、あなたと話しができてよかったわ、と言いました。
道で会ったらきっときっと、声をかけてね。気づかなかったら追いかけてでも声をかけてね。
私は泣きそうになるのをこらえました。

卒業や転勤、退職。出会いと別れ。
全く会えなくなるわけではないけど、行けばその人がいる、ということはもうない。
同じメンバーが集まることもない。

久しぶりの別れ、寂しさ。

豆腐メンタル

私のメンタルは豆腐です。
ガラスのハートより弱いです。
何かあるとぐずぐずとへたります。

仕事場では多分、そんなふうには微塵も思われていません。
むしろ気が強いと思われていると思います。

でもね。違うんですよ。
人見知りするし、気が弱いし、ストレスに弱いし、打たれ弱い。
心配事があるとすぐに食欲がなくなる。

「退職後、猫と島に住む」なんで無理です。
係累がいない所にひとりで移住なんか絶対できませんて。誓ってもいい。

今回にゃーのことで色々思い、考えました。
私には感謝の念が足りないのです。
いつだって自分の力でやってきたと思っている。
なのに一旦何かあると、くずおれてしまう。

今回、にゃーの件では夫に感謝しています。
彼はメンタルが強い人でブレません。

U、ありがとう。

ひたすら眠くてやる気がないということ。

実は2週間ばかり低迷していました。

なーんにもする気になれない。仕事は言うに及ばず、三線さえ弾きたくない。週末どこにも行きたくない。とにかく寝ても寝ても眠い。ひたすら眠い。でも体はどこも悪くない。

（眠いなら寝ればいいじゃん）と毎日早寝していましたが、2週間経過する頃になって（さすがにこれはおかしいのではないか）と思うようになりました。

睡眠は足りている。つい最近まで三線の練習が面白くてたまらず、毎日睡眠時間6hだったのが、夜だけで7.5hは確保している。行きの電車で寝る。昼休み食後に寝る。帰りの電車で寝る。夜また7.5h寝る。なのに眠い。まぶたが重い。頭がぼーっとする。なーんにもやる気になれない。通勤電車で聴く音楽は蟲師だけ。他は聴く気になれない。蟲師の空虚さに心が寄り添っていく。これ、まずくね？

このまま冬眠するのだろうか？（熊じゃあるまいし）
心療内科に行こうか？（薬をもらってアドレナリン出したい）　
更年期障害再発か？（ホルモン補充療法してるのに）　
それとも風邪？（風邪を思わせる症状なんか何もないけど）

（とりあえずできるところから）と遅ればせながらブライトライトを使いだし、「気」に効くツボにお灸をしだして暫く。するすると症状改善。通常に戻りつつあります。

一体何がいけなかったのか自分でもよくわかりません。陽光が足りなかったのかもしれませんし、他の要因かもしれません。結果よければ全てよし。しかしここまで低迷するとは思ってみませんでした。ほんのちょっとしたことでバランスを崩してしまうということがあるのだと思いました。

グリコCM

下の娘がツイートしていました。グリコのCM。

http://www.glico.co.jp/corp_promotion/cm.html

最初はクスクス笑って、やがて笑顔になり、最後には泣けました。

気持ちがささくれている人、疲れている人にも。

今度、グリコ、買おう。

置かれた場所で咲きなさい

2013/12/6朝日新聞、「人生の贈りもの」　ノートルダム清心学園理事長　渡辺和子さん。

『誰にでも、人生にぽっかり穴があいてしまうことがあります。病気、仕事、家庭生活でも。けれど、穴のおかげで見えるようになるものもあると思うのです』

『聖書には、神はその人の力に余る試練は与えないという言葉があります。つらい立場に置かれたとき、置かれた場所を嘆くばかりではなく、そこで人生を咲かせるために、心の持ち方を変えることはできないか。もちろん、誰にでも咲けない日はあります。そんな日は、静かに根を下へ下へとおろすのです。いつか咲く花が、小さくても自分らしい花になるように』

『老いるということも「置かれた場所」の一つです。今まで持てた荷物が持てなくなり、体の部品もうまく働かなくなる。でも嘆くより、発想の転換です。今日ほど若い日は、この先の自分にはもうないのだから、自分が一番若い今日という日を、笑顔をたやさず前向きに過ごす。そんな気持ちで生きていきたいと思っています』。

ストレスと胃と食欲

仕事の気苦労で食が細くなり、超過していた体重があっという間に戻りました。現在理想体重を割っています。同僚も体重が落ちたと言っていました。

ダイエットに最適～！　　　
なわけない。

こういう痩せ方は不健康です。だいたい状況が元に戻ったらリバウンドがすごい。

（私は小心者だなぁ）とつくづく思います。難しい状況に置かれると、胃が縮み上がって食欲がなくなってしまいます。（まぁ何か食べるか）、と口まで持って行って何とか食べるという感じです。

それでも今回、胃が痛くなるようなことはありません。ストレスから一旦開放されると、胃がユルッと伸び、量は少ないのですがまた食べられるようになるのです。以前は胃がシクシクしたものでした。

私はこの点で、自分の胃に感謝しています。ありがとう、私の体。

ヨガは呼吸法で体と心を整えますが、その効果が出ているのかも知れないと、（勝手に）思っています。（頑張っているんだもの、誉めてあげなくちゃね）

こういう時、当たり前のことが有難く思えるということも実感しました。家に帰れること。家族と何気ない会話ができること。ベッドに横になれること。飼い猫を抱っこして、その温かみを感じられること。

もう暫くこの状況が続きそうですが、何とか頑張って乗り越えていかなくちゃ。土日は体を動かして、体と心をほぐしてきます。

今ちょっと、きつい。

ストレスで久しぶりに参っています。

ヨガで気持ちの切り替えができるようにはなってきましたが、それも程度が軽いうち。今回は強い緊張状態に長時間さらされたため、かなり気持ち的に影響を受けました。
少し寝て気分は回復したものの、今度は別のトラブル。打ちのめされてしまいました。

ほんとうにストレスに弱い私。こんな時は逃げだしたくなります。でも明日も続く。暫く続く。

こんなふうにブログに書き留めるのは、一歩ひいて自分を見つめようと思うから。
状況と感情の波にどっぷりはまってしまうと、あれもこれも不安に思えてきて、実際に背負っている荷重を増幅させてしまいます。負の増幅装置。

こんな時はあえて思考停止。余計なことを考えても仕方ありません。頭から追い払います。そして本や新聞を読んだり、誰かと話をして気持ちを切り替えます。また大変な状況にある人の本を読んだりします。（これに比べれば、私の今の状況なんて大したことない）と思えてきます。

と、自分に言い聞かせて。



とりあえず今日を生き、
明日もまた
今日を生きよう



なだいなださんの書名らしいです。今の私にしっくり来る言葉。ん、何となく大したことないと思えてきた。

それにしても胃って、正直。きゅーっと縮こまって、食欲がなくなったり、ほっとするとお腹がすいたり。

いわゆる、モチベーションというもの

先日、久しぶりに『やる気ゼロ』という日がありました。

いやぁ、どんなに逆さにふっても「やる気のやの字」も出てこない。時計を見て、（昼までまだ1時間半ある）だとか、（業務終了まであと45分ある）だとか、そんなことばかり思っていました。

少し前までやたらに忙しかったのに、ふっと仕事に谷間ができたこと、案件の先行きがどうなるか判らないこと、自分に自信がなくなったこと。原因はこれらだと思います。大きな案件をこなした後に気が抜けてしまうことはありましたが、今回のようなことはめったにありません。年齢も関係あるのかもしれません。

（こんな時は長居は無用だ）と定時で上がり、服を買い、美容院で髪を切ってきました。美容師のお兄さんがいい感じだったので、「実は今日は．．．」と話すと、「どうしちゃったんですかぁ？でもそんな日もありますよねぇ」。

やる気がなくなった時、お兄さんは飲んだり食べたりするそうです。「ちゃびりさんは」？と訊かれて、「これまでは仕事が忙しくなって、また自然と仕事に向かわざるを得なくなってました」と答えました。実際翌日はやたらにバタバタして、（やる気がない）などと言っている場合ではありませんでした。

若いうちは何でも新鮮で楽しいし、気力も体力もあります。でもこの年になると息切れがしてきます。モチベーションを維持するのは、なかなか難しいことです。