サステイナビリティ・コミュニケーション・ネットワークでは、2004年10月に「CSRの本質と現状」という活動報告を作成している。
このなかで、「果たしてCSRとは最近になって急に出てきたものなのだろうか」という問題意識から、江戸時代の商人道から振り返り、CSRの源流を探っている。この資料から、社会貢献活動に係る内容を拾ってみる。
例えば、近江商人の成功の教えに「三方よし―売りてよし、買いてよし、世間よし」というものがあることを紹介している。
これは、企業の自己利益の追求だけではなく、顧客や社会の利益実現と同時に、企業利益が成り立つことを示す、見事な教えであろう。
また、江戸時代の多くの商人が「社会との共生」を家訓にしていたようだ。次のような例がある。
・公益を先にし、私利を後にすべし(神野家 家法)
・徳義は本なり、財は末なり、本末を忘るる勿れ(茂木家 家憲)
・先義後利(大文字屋 下村彦左衛門)
長く続いた江戸時代にも景気の波があり、元禄バブルという高度経済成長期もあり、その崩壊もあった。その崩壊後の成熟期に、上述の商人の家訓等がつくられたとされる。
バブル経済とその崩壊を経て、低成長時代、縮小時代を迎えつつある現在、江戸時代の先人に学ぶことは多い。
このなかで、「果たしてCSRとは最近になって急に出てきたものなのだろうか」という問題意識から、江戸時代の商人道から振り返り、CSRの源流を探っている。この資料から、社会貢献活動に係る内容を拾ってみる。
例えば、近江商人の成功の教えに「三方よし―売りてよし、買いてよし、世間よし」というものがあることを紹介している。
これは、企業の自己利益の追求だけではなく、顧客や社会の利益実現と同時に、企業利益が成り立つことを示す、見事な教えであろう。
また、江戸時代の多くの商人が「社会との共生」を家訓にしていたようだ。次のような例がある。
・公益を先にし、私利を後にすべし(神野家 家法)
・徳義は本なり、財は末なり、本末を忘るる勿れ(茂木家 家憲)
・先義後利(大文字屋 下村彦左衛門)
長く続いた江戸時代にも景気の波があり、元禄バブルという高度経済成長期もあり、その崩壊もあった。その崩壊後の成熟期に、上述の商人の家訓等がつくられたとされる。
バブル経済とその崩壊を経て、低成長時代、縮小時代を迎えつつある現在、江戸時代の先人に学ぶことは多い。