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サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

三方よし

2008年03月13日 | 環境と経済・ビジネス
 サステイナビリティ・コミュニケーション・ネットワークでは、2004年10月に「CSRの本質と現状」という活動報告を作成している。

 このなかで、「果たしてCSRとは最近になって急に出てきたものなのだろうか」という問題意識から、江戸時代の商人道から振り返り、CSRの源流を探っている。この資料から、社会貢献活動に係る内容を拾ってみる。

 例えば、近江商人の成功の教えに「三方よし―売りてよし、買いてよし、世間よし」というものがあることを紹介している。

 これは、企業の自己利益の追求だけではなく、顧客や社会の利益実現と同時に、企業利益が成り立つことを示す、見事な教えであろう。

 また、江戸時代の多くの商人が「社会との共生」を家訓にしていたようだ。次のような例がある。

 ・公益を先にし、私利を後にすべし(神野家 家法)

 ・徳義は本なり、財は末なり、本末を忘るる勿れ(茂木家 家憲)

 ・先義後利(大文字屋 下村彦左衛門)

 長く続いた江戸時代にも景気の波があり、元禄バブルという高度経済成長期もあり、その崩壊もあった。その崩壊後の成熟期に、上述の商人の家訓等がつくられたとされる。

 バブル経済とその崩壊を経て、低成長時代、縮小時代を迎えつつある現在、江戸時代の先人に学ぶことは多い。

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