サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

スマートシティの展開方向~情報通信を利用した環境未来都市として

2013年02月24日 | 環境と情報
 スマートシティとは、情報通信技術(ICT)によるエネルギー制御(スマートグリッド)を中核とした都市づくりである。現在、進められているスマートシティは、エネルギー制御が中心でるが、その展開方向は、ICTを活かした環境貢献を多面的に展開する方向として描くことができる。    そもそも、「ICTと環境」に係る議論は、電気通信審議会等で1990年代から継続的に行われてきた。これまでの議論で . . . 本文を読む
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スマートシティの原型と発展方向

2013年02月18日 | 環境と情報
1)スマートシティのイメージ    日本のスマートシティは、分散型電源である太陽光発電の大量普及を中心に発想されている。このため、分散型の発電とそのオンサイトでの需要との調整を行うこと、つまりスマートハウスあるいはスマートビルを中心に検討されている。住宅や業務ビルで、需給調整を行うシステムが、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)あるいはBEMS(ビルエネルギーマネジメント . . . 本文を読む
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Facebook体験

2011年06月12日 | 環境と情報
Facebookを、元三井情報開発総合研究所長の佐野さんに進められたので、始めてみた。 同じSNS(Social Network Service) でも、ミクシーと比べると、顔出しである分だけ、リアルと連動とした情報交換ができることが特徴である。さらに、あいさつやチャット、メッセージ交換、友達検索等の機能がきめ細かく、使い勝手への配慮が感じられる。 これまでも、環境情報の流通や普及啓 . . . 本文を読む
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環境情報の入手先としての地方自治体

2011年05月05日 | 環境と情報
連休中は、太陽光発電の普及と地域施策に関するアンケートの分析や、荒川区で実施したエコポイントに関するアンケートの分析について、まとまった作業を行った。 2つの分析では設定したテーマは違うが、共通する着眼点がある。住民が地域の施策にどのように関与・参加し、また環境に係る情報をどのように入手しているか、それが住民の環境意識の高まりや他主体との関係づくりにどのように寄与しているかという点である。 & . . . 本文を読む
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環境情報メディア「環境展望台」

2010年06月14日 | 環境と情報
国立環境研究所の新たな環境情報サイトとして、「環境展望台」がオープンした。メインメニューは、ニュース・イベント、研究・技術、政策・法令、環境学習、環境マップ等である。 国立環境研究所がこれまで提供してきた環境情報は、研究分野の情報が中心であったことを考えると、政策・法令等に踏み込んだ意欲的な内容になっている。 研究成果の政策での活用、あるいは政策そのものを扱い環境情報のサイトを構築したことは、 . . . 本文を読む
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情報化から捉える近代環境史

2010年05月02日 | 環境と情報
「近代環境史」の講義(日本史)を、6月と7月に行う。 これまでは、明治維新以降の通史をやったあと、地域、生活、産業という切り口から環境問題の歴史を捉え返すという構成にしていた。 今年は、国際化、情報化、高齢化という一次の3化から、問題を捉え返すのはどうだろうかと考えている。 情報化に関して、見田宗介先生の「現代社会の理論~情報化・消費化社会の現在と未来~」(岩波新書、1996年)という本を読 . . . 本文を読む
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環境情報と普及啓発、環境教育、人づくり

2010年04月25日 | 環境と情報
 環境省の環境情報戦略の仕事を、ここ3年間、受託してきた。しかし、どうも歯がゆい。  私が環境情報戦略をやりたかったのは、環境情報の偏在(国や企業等に情報が偏って保持され、一般消費者・生活者に提供されていない)の問題を解消し、一般の消費者・生活者が参加・主導する社会を創っていくことが必要だと考えていたからだ。  環境情報の偏在の解消、一般消費者・生活者による環境政策の主導を目指すためには、政策 . . . 本文を読む
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「環境情報社会」は実現したのか

2009年07月20日 | 環境と情報
写真:エキナセアのライムグリーン  1990年代、高度情報化と高齢化、国際化が3化といわれた。3化を具現化することが、シンクタンクの特徴のように思っていた。  そして、PC、インターネット、携帯電話の爆発的な普及により、ユビキタス時代を迎えた。高度情報化社会の夢は、具現化できているのだろうか。  高度情報化と環境問題との関係をいち早く指摘し、「環境情報学」を進めたのは末石先生である。先生の . . . 本文を読む
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「環境情報学のすすめ」を読んで

2009年07月13日 | 環境と情報
 末石冨太郎先生の講義で、「環境情報学が必要だ」と言われたことが、ずーっと頭の片隅にあった。  しかし、それ以上の記憶がないので、先生にメールで聞いてみた。直ぐに3本の論文(講演録)を紹介してくれた。1990年前後のものである。  取り寄せて読んでみて、面白かった。私が、いろいろと経験をして、ようやく結論づけてきたようなことを、先生は20年近く前に、既に指摘している。先達者とは、このことを言う . . . 本文を読む
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環境情報戦略の策定

2009年04月06日 | 環境と情報
写真:チューリップ満開 ●情報爆発と情報の質の低下    インターネットの普及は、情報の受発信を容易にし、情報の流通量を比較的に増大させた。  総務省の「情報流通センサス」では、あらゆるメディアの情報量をワードの単位で表現している。2005年度の情報流通センサス調査結果では、10 年前(1995年度)と比較し、原発信情報量は27 倍、発信情報量は21 倍、選択可能情報量は410 倍、消費可能 . . . 本文を読む
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環境情報戦略

2008年10月04日 | 環境と情報
写真:近所の畑のマンジュシャゲ  昨年度に続き、環境省の環境情報戦略策定支援業務を受託した。プレック研究所と富士通FIPさんとの共同実施体制での受注だ。  第三次環境基本計画における重点プロジェクトとして、環境情報戦略の策定が位置づけられ、検討も4年目になる。いよいよ、今年12月には戦略案が作成され、パブリック・コメントにかけられることになる。  環境情報戦略の検討の幅は広く、どこに施策を . . . 本文を読む
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温室効果ガス「見える化」推進戦略会議

2008年09月08日 | 環境と情報
写真:スイフヨウ(朝は白く、夕方は酔っ払ったように桃色になる) 環境省の温室効果ガス「見える化」推進戦略会議を傍聴した。傍聴者は数十名程度であろうか。注目度の高さを伺わせた。 「見える化」という言葉は、コンピュータのソフトウエア開発で使われたという説があるが、近年、地球温暖化の分野でよく使われている。 しかし、地球温暖化の「見える化」と一言にいっても、様々な側面を持つ。誰に対して、何を目的 . . . 本文を読む
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インターネットを用いた環境コミュニケーションの経験

2008年08月30日 | 環境と情報
写真:フランネルフラワー(オーストラリア原産、セリ科) 「インターネットを用いて、シンポジウムをやろう」 この提案が、佐野さん(元三井情報開発・総合研究所所長)からなされたのは、1998年のことだった。 佐野さんの発案から、「杜の会」の研究成果の情報発信と意見交換を、インターネットで行うこととなった。 「杜の会」は、トヨタ自動車の社会貢献活動「環境緑化プログラム」の一環として設置されたも . . . 本文を読む
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地域ブログ・ポータルサイト

2008年04月27日 | 環境と情報
少し時間がたってしまったが、これも書いておく。 浜松市になった山村調査で、春野に泊まった。 鈴木議員が声をかけて、澤田屋旅館に集まった面々は、「はまぞう (HamaZo)」というブログポータルサイトでの知り合いらしい。このブログは、とにかく盛り上がっているようだ。秘訣は、オフ会をやることと、中野さんは言う。 中野さんは、ブログで商売繁盛を目指す方のための 『ビジネスブログ研究会』を開催してい . . . 本文を読む
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環境情報社会

2008年04月03日 | 環境と情報
 環境情報が流通する社会であることが、民主的で、サステナブルな社会をつくるうえで重要である。  環境情報が流通する、望ましい社会を、「環境情報社会」と定義しよう。「環境情報社会」とは、次のような社会である。 ①人類として、知るべきを知る社会 ・あらゆる主体が、人類の持続可能性を損なう恐れのある諸問題に関する知見を、客観科学的な慎重さをもちつつ共有する。さらに、それら問題の所在・影響、責任の帰 . . . 本文を読む
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