サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地域にみる日本の未来

2010年01月04日 | 雑感
2009年は、これまでの社会経済システムの変革を加速するチャンスであった。地方分権、行財政改革、環境市場の形成などの掛け声は大きくなったと思う。しかし、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の形成に向けた施策においては、抜本的な変革が進んだとは思えない面もあり、2010年度の国政の展開にさらに期待したい。 一方、地域における先進的な取組みは成果をあげており、そこに未来への兆しを感じることができた . . . 本文を読む
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江戸屋猫八さんの襲名記念

2009年12月01日 | 雑感
写真:メタセコイヤの紅葉 江戸屋小猫さんの四代目猫八の襲名記念公演に出かけた。 還暦の誕生日の公演には、100名のファンが集まり、動物の鳴き声芸を楽しんだ。 私が猫八さんの演芸を楽しんだのは3回目。シンクタンクの仕事の関係が縁だが、いつのまにか、マニアになってしまったようだ。 オオハクチョウとコハクチョウの泣き声、本物のスズムシと鳴き比べをする話、 ジャングルの中の鳥の求愛行動、やがては . . . 本文を読む
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東海先生を囲む会

2009年11月22日 | 雑感
 11月19日は、国際連合地域開発センター及び国際協力機構(JICA)が実施する「中央アジア地域資源を活かした内発的地域経済開発研修」の講師を務めた。ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタンの行政職員を対象にした、この研修は、今年で3回目である。    私の役割は、「地域資源の定義や活用事例」を紹介する役割で、ブルガリア、インドネシア、カンボジア等を対象にした同様の研修でも呼ば . . . 本文を読む
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着物ファッションショーと研究生活40年記念講演

2009年11月04日 | 雑感
写真:二条城  家内が着物のファッションショーに出るというので、京都に出向いた。自分でデザインをした着物で、他の出演者とは違ったよさがあった。コンクール形式であるため、特別賞くらいもらうのかと思ったら、有名作家の着物を着た人ばかりが表彰されたらしい。  次の日、大阪大学を退官された盛岡先生の記念講演に出向いた。盛岡先生の業績のボリュームに圧倒された。それとともに、身近な地域づくり、循環複合体 . . . 本文を読む
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「高速道路の無料化」は理解できない?

2009年09月06日 | 雑感
写真:スイフヨウ(今年の一番花) 今回の選挙、私は久しぶりに投票を回避した。 政権交代への世論の期待も大きいなか、天邪鬼ということもあるが、民主党の政策でどうしても理解できないことがあったからだ。 それは、「高速道路の無料化」である。民主党のマニュフェストが出てから、ずっと気になっていたので、人に会うたびに話題にしていた。 ある環境関連雑誌が、この件を問い合わせ、渋滞緩和で二酸化炭素排出 . . . 本文を読む
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「環境情報科学」編集委員会

2009年08月30日 | 雑感
写真:クルクマ 環境情報科学会は、環境関連の学会では老舗で、環境科学会、環境経済・政策研究学会、環境社会学会等ともに、環境という名前を冠した比較的大きな学会である。 私は、同学会の機関紙である「環境情報科学」の編集委員会の委員を、2002年より担当している。 同誌は年4回発行されて、毎回特集テーマを設定し、特集テーマに関連する原稿を10本ほど依頼する。その特集のテーマや原稿構成を企画するの . . . 本文を読む
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エコフロント最終会?

2009年05月09日 | 雑感
写真:某里山の境界木 エコフロントという交流会が解散することになった。 エコフロントは、環境に関する異能集団として、インテージの森さんと 三井情報開発時代の私が、知識経営研究所の鈴木さん、エイワットの 柴田さん、リサイクルワンの本田さんに呼びかけて設立した アライアンス・ネットワークであった。 しかし、森さんや私は、事業変革のために組織変革を好む各社の 経営者に振り回される格好となり、環境 . . . 本文を読む
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ノットワーキング

2009年03月08日 | 雑感
3月に入り、さすがにばたばたする。交流の場への参加や大学関連の研究もなかなかできるずにいる。 そうした中、広域的な環境施策についての有識者ヒアリングを進めている。これが結構おもしろい(仕事の成果が活用されるかどうかは別ですが。 立教大学の萩原なつ子先生からは、「ノットワーキング」という言葉を教えてもらった。 ノットとは結び目、ノットワーキングとは結び目を活かした柔軟な活動のこと。社会関係資本 . . . 本文を読む
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持続可能性とは

2009年02月22日 | 雑感
プレック研究所で、持続可能社会・環境研究センターを担当しているが、持続可能性というテーマそのものを扱った委託の仕事は多くない。国立環境研究所の持続可能性に係る指標開発の支援業務ぐらいだ。 「持続可能性」の定義や考え方を、一度きちんと整理しておかねばと思いつつ、目先の仕事にかまけがち。ここで、少しだけ整理しておく。 ●持続可能性の定義 クーマーの定義(1979年) ・持続可能な社会とは、その . . . 本文を読む
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環境文化都市・飯田の地域環境力

2009年01月11日 | 雑感
写真:飯田市役所前の動物園のカモシカ ■はじめに ・環境省の地域環境力を測る指標開発の調査で、長野県飯田市をたずねた。市役所環境課、商工会議所、多摩川精機、NPO法人おひさま進歩を訪問し、各々の立場から、飯田市内の地域環境力の具体的状況について、認識や意見をいただく趣旨である。 ・詳細の分析は、いただいた資料を読んだり、情報を整理してからとするが、概括的には次のような結果が得られた。 ■地 . . . 本文を読む
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持続可能な地域づくり ~これまでの仕事とこれからの仕事

2009年01月01日 | 雑感
写真:植えたばかりのビオラ 振り返ってみると、1990年代の半ばから、「持続可能な地域づくり」をテーマにした仕事をしている。 ◆里地からの変革 最初の頃の仕事は、「持続可能な地域づくり」の具体像を共有するため、事例調査やモデルプランづくり、原則や理念の整理等が行うものが多かった。「里地からの変革」という書籍を作成する元となった研究会では、宮崎県綾町、山形県長井市、高知県中村市等を先進事例と . . . 本文を読む
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仕事納め ~阪大環境工学同窓生を訪ねまわる

2008年12月27日 | 雑感
写真:仕事納めの日にみた富士山 滋賀県立大学の近藤隆二郎先生へのヒアリングのため、彦根駅を降りた。彦根城は、子供のころに、近所同士での旅行だったか、来た思い出がある。天守閣の中は、急な階段で登りにくい。攻められたときに登りにくくするためだという説明を受けたような気がする(たぶん)。 最近では、「ひこにゃん」というキャラクターが有名になっている。侍のかぶとをかぶった白い猫が漫画チックにデザイン . . . 本文を読む
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事業型環境NPOの支援

2008年12月20日 | 雑感
写真:「明日の神話」岡本太郎作 環境省の地域環境力の調査の一環として、福井県池田町で地元学を実践する伊藤洋子先生へのヒアリングを行った。伊藤先生は、東海大学大学院を兼務されており、そこで私と同じ学生に教えている方だった。写真の岡本太郎は、ヒアリングを行うために渋谷に出かけた時のもの。 先週は、環境省の省エネ照明に関する委員会、国立環境研究所での持続可能性に関する指標開発のためのワークショップ、 . . . 本文を読む
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国内行脚

2008年11月30日 | 雑感
写真:東海大学の近道商店街から望む丹沢山系 年度末が近づくにつれ、2週間に1度くらい、泊まりの出張に出かけるペース。今後は、毎週でかける場合もある。 先週は、仙台に泊まりででかけた。環境省の地域環境力に関する指標開発のための現地ヒアリング調査のためだ。仙台市から委託を受けている低炭素都市に関する基礎調査の打ち合わせも行った。 地域環境力の調査では、仙台市民が水や緑、廃棄物といった地域環境へ . . . 本文を読む
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近畿地域と中央アジア

2008年11月22日 | 雑感
昨日は、近畿地方環境事務所の仕事で、ひょうご環境創造協会の小林さんにヒアリング。小林さんは、近畿地方環境事務所が開設されたときのパーティに参加したことがあるとのこと。苦言をはっきりと呈しながらも、期待を込めた意見をいただけた。都道府県間、あるいは市町村間、都道府県の地球温暖化防止センターの連携にせよ、当事者同士だけでは上手く行かない場合も多く、裏方として調整、仕込み役を果たす役割が重要という意見で . . . 本文を読む
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