とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第35話  七草粥

2013-01-08 13:31:28 | 郷土食
7日は「七草粥」をいただく日です。俳句で人日(じんじつ)と春の芽吹きを詠えて妙。

セリ(芹、ナズナ(薺、ゴギョウ(五行、ハコベラ(繁縷、ホトケノザ(仏の座、スズナ(菘、スズシロ(蘿蔔というのが江戸時代から伝わる七草粥で豊年祈願、厄祓い、健康祈願など節の内でいただく粥です。
それらの草々がいち早く芽吹くことから縁起がいいとされてきたようです。
スーパーなどでは前日から少量ずつがパックになって398円で売られていました。が、ドライパックになったものも見かけました。

スズナはカブ、スズシロは大根のことですが、あとはおよそ身近なところでは見つけにくいと思われます。あるいは草なんか生えてないところが多いのでは、と、言ってもやはり伝えたい食文化です。これは日本国中全体に伝わる共通の菜粥ですから貴重な文化だと思います。県内でも「ナズナ粥」と呼ぶところもあります。

作り方は簡単です。
土鍋に米とスズナとスズシロを入れて炊き、あとから草物を入れやさしく炊き上げます。最後に塩を少し振りできあがりです。

写真の細長いものは、ずばり大根のヒゲです。スーパーで売られてる状態だと大根の先って丸い感じですが、実際は細長い根が伸びています。
今回は何本か入手し、別茹でしたものを混ぜ込みました。「細くとも長く幸せが続きますように」という願いを込めていみました。(毎年込めてはいるのですが、?)

七草の代わりにホウレンソウなどをたっぷり入れるご家庭もあります。
私は生鮭を半切れほど入れて昆布で出汁をとりました。
おいしゅうございました。からだがあったまりました。

今朝、たまたま農家の方にお聞きしましたら「そのへんの自生してる菜草は凍っててムリ。」とおっしゃっていましたわ(笑