korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 43 「ソウルメイト」

2015-12-22 | 松浦亜弥

4thアルバム「ダブルレインボウ」の収録曲。

アルバムの発売日は2007年10月10日。

作詞は大友民男、作曲・編曲は安岡洋一郎

 

作詞の大友民男という人については、全く情報がない。

Web検索で情報が見当たらない人は何人が居るのだが

この大友という人にについては徹底的に情報がない。

これほど何も分からないというのも珍しい。

歌詞検索をかけても、この人の仕事はこれ1曲のみである。

 

作曲・編曲は、「女 Day by Day」「真珠」の安岡洋一郎だから

手堅くまとまっている。

とはいえ、サビのメロディはいかにも苦しい。

16分音符をたたみかけるようにつなぐメロディラインは

一聴効果的にも思えるが

何度も聴いていると

ムリにそういうリズムにしなくてもいいようにも思えてくる。

いろいろ試行錯誤する時間が与えられず

余裕のないスケジュールのなかで

音楽職人としてこなした仕事という印象を受ける。

 

それにしても

大友という人が

これ1曲のみの作詞というのはいかにも不自然。

ハロプロのエース格のソロ歌手のアルバムに

そんな作詞家の使い方をするだろうか?

想像をたくましくすれば

これは、当初は

亜弥さん自身の作詞という企画ではなかったかと推察する。

そう推察する根拠は

アルバム「ダブルレインボウ」のなかで

この曲だけ歌詞のイメージが異なるように思うからである。

他の曲は

結構内省的というか、一人物思いに耽るとか

あまり他者の存在を意識しない歌詞の内容になっているのに

この曲は、最初から最後まで

親しい同性の友人のことを歌う歌詞になっている。

他の曲は

松浦亜弥という歌手について

それぞれの作詞家が連想する内容で歌詞が成り立っているのだが

その連想は、どうしても亜弥さんの生活にまでは及ばす

若い女性、そして成長したアイドル歌手の

内面を描くというイメージに止まっているのに対し

この曲だけは、亜弥さんの他者への関わりということをイメージした

異色の内容になっているわけだ。

その踏み込んだ歌詞の内容は

本人でなければ書き切れなかったのではないか?

そして、いきなり一人で歌詞を書き切るというのはハードルが高いので

誰か専門の先生がアドバイスをしながら歌詞を書き進めていき

どこかの段階で「やはりムリ」ということで

最後はその先生がまとめて

大友民男という名前を借りて発表したのではないか、と想像する。

 

そう仮定すれば

いろいろなことがその後起こって

CD「ダブルレインボウ」で見せた意欲的な歌手活動のイメージが

封印された後は

この曲を歌うことは結構辛いものがあったのではないかと想像できる(「想像」のオンパレードだがww)

実際、この曲は、ライブ等で全然歌われていない。

部分的には素晴らしい部分を含んでいるなかなかの曲だと思うのだが

なぜか亜弥さんは、「Aya the Witch」ツアー以外では

セットリストにこの曲を入れていない。

 

もはや一ファンの妄想?ではあるが

そう仮定してみれば

この曲の真価は

CD「ダブルレインボウ」での歌唱以外にはないという私の結論に

納得して頂けるのではないか。

 

作詞もするアーティスト路線に踏み切ろうとして

残念ながら途中挫折した最初の曲。

そんなわけで曲の録音スケジュールが延び延びになり

作曲のほうも辻褄合わせのような職人技になってしまった曲。

そう、それが「ソウルメイト」・・・・・

 

CD「ダブルレインボウ」から”ソウルメイト”

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