21枚目のシングル「チョコレート魂」のカップリング曲。
2009年2月11日リリース。
作詞は三浦徳子、作曲は山沢大洋、編曲は武藤星児。
作詞の三浦徳子は
松田聖子のデビュー以降のシングルヒット曲について
そのすべての作詞を担当したことで
圧倒的な知名度を持つ作詞家である。
「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色」「チェリーブラッサム」「夏の扉」と
これだけ書いただけでも十分な実績だ言えるが
さらに「CAT'S EYE」(杏里)、「嵐の素顔」(工藤静香)、
「モニカ」(吉川晃司)、「お嫁サンバ」(郷ひろみ)、「夏色のナンシー」(早見優)などの
ヒット曲の作詞も手掛けたことで
作詞の世界での大御所的存在となった。
作曲の山沢大洋は現在50代と思われる音楽ディレクター兼作曲家(東京生まれ)。
近藤房之助のマネージャーとなり、日本中を飛び回ったという経歴から
多分「渚のオールスターズ」「BBクイーンズ」時代の近藤のスタッフだったのだろう。
その時代に業界での知名度を上げ、レコード会社のディレクターとなり
SMAPのアルバム「BIRDMAN~SMAP 013」などをプロデュースする。
2004年に独立し、木村カエラ、SMAP、神話(シンファ)、時給800円などの
アーティストを担当。
誰もが知っている大ヒット曲のプロデュース・作曲というのはないものの
それでも
彼のプロデュースによるSMAP「友だちへ~Say What You Will~」は
オリコン第1位を獲得(2005年2月)。
「世界に一つだけの花」の次のシングル曲だけに
誰もが嫌がった仕事だろうが、無事オリコン1位となってその責を果たした。
また、韓国の人気グループである神話のアルバム「inspiration#1」を
プロデュースしたが(作曲も担当)
その後、韓国でも、それに数曲を追加したアルバムが発売され
日本語楽曲中心のアルバムとしては、韓国音楽チャート史上初の1位を獲得している
(韓国での発売年は不明。日本では2006年発売)。
作曲家として最大のヒットは
木村カエラのメジャーデビューからの最初の2曲で
デビュー曲「Level 42」がオリコン14位、2曲目の「happiness!!!」がオリコン11位を
記録している。
特に「happiness!!」は
「チョコレート魂」「ガツン」と曲調が似ているところが興味深いので
あえてここにご紹介。
木村カエラ「happiness!!!」
編曲の武藤星児は、1970年生まれのアレンジャーで
現在AKBグループの楽曲のアレンジを担当していることから
テレビの音楽番組を聴けば、必ず目にする名前である
(もっともアレンジャーまでチェックする人は少ないと思うが・・)。
彼がアレンジした曲を挙げると
「GIVE ME FIVE!」「さよならクロール」「恋するフォーチュンクッキー」
「心のプラカード」(以上AKB48のシングル曲。すべてオリコン1位&ミリオンセラー以上)、
「オキドキ」「チョコの奴隷」「青春の水しぶき」(以上SKE48のシングル曲。
すべてオリコン1位)、「純情U-19」「高嶺の林檎」「Don't look back!」「ドリアン少年」
(以上NMB48のシングル曲。すべてオリコン1位)、
「スキ!スキ!スキップ!」(HKT48のデビューシングル。オリコン1位)
ということで、他にも木村カエラのシングル曲の編曲などの仕事もあるのだが
どうしてもAKBグループでの実績が目についてしまうことになる。
さて、以上、スタッフ紹介の文章が長くなったが
松田聖子を成功させた三浦徳子、木村カエラを成功させた山沢大洋、
AKBグループで成功を収めている武藤星児という
豪華な顔ぶれで作られた松浦亜弥21枚目のシングル曲
「チョコレート魂」(カップリング「ガツン」)は
オリコン初登場19位、わずか5000枚足らずという散々な結果に終わった。
詳しくは「チョコレート魂」のところで書く予定だが
ファンだからという立場を離れて考えたとしても
「チョコレート魂」も「ガツン」も
それほどヒドい結果になるべくしてなった残念な曲とは思えない。
2009年というリリース年から言えば
あまりにもパターン化したアイドル系路線の曲と言えなくもないが
たとえば、もっと未知な部分の多いこれからのアイドルが(当時で言えば、真野恵里菜とか)
この曲を歌えば、もっと違った結果が出たかもしれない佳曲だと思われる。
その点で言えば
22歳の、世間からはもう「トウがたったアイドル」と思われていた”あやや”が
歌ってヒットする状況ではなかったはずで
残念な企画としか言いようがない。
「ね~え?」の次あたりに企画してほしかった曲だった、と個人的には思う。
(そもそも2009年なんてつい最近のリアルタイムなはずなのに、あややがこれを歌っていた記憶が
全くない。自分にとっては、亜弥さんファンになって初めて知った曲である)
何よりも問題なのは
すでにアーティスト路線に方向転換していた亜弥さん本人が
こういう歌を歌うことに大きな抵抗があったはずで
その心理面のノリの悪さが
PVなどにストレートに出てしまっている点だろう。
詳細は「チョコレート魂」の項に譲るが
そのせいもあって「チョコレート魂」「ガツン」ともに
亜弥さんの歌いっぷりは素っ気ない。
曲の決めどころはきちんとおさえて歌ってあり
上手いことは上手いのだが。
もっと楽しそうに歌えていいはずなのだが
そのへんは、よく言えば職人的であり、悪く言えば単なるワガママのようにも聴こえる。
今のところ、ライブでも歌った形跡が見つけられず
聴くことのできる音源はyoutubeでのこの映像しかない。
(ふくちゃんさんにはまたまた感謝するほかないです)
松浦亜弥 ガツン
ご苦労だとは思いますがこの先も期待しています。
ところで、お知らせしたいことがあります。
ユーチューブのメッセージで送信をしますので、ご確認ください。
もし受信されないようでしたらご連絡ください。
よろしくお願いします。
(内容も了解しました)
本当はyoutube上で返信できたら良かったのですが
まだyoutubeの使い方がよく分かっていないので
また研究しておきます。
とにかく、ありがとうございました。