korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 22 「可能性の道」

2015-08-29 | 松浦亜弥

3rdアルバム「×3 」収録の曲。

アルバムの発売日は2004年1月1日。

作詞・作曲はつんく♂、編曲は河野伸(河野伸については「I know」の記事を参照ください)。

 

この曲は、2005年発売の「ベスト1」にも収録され

2011年発売の「10TH ANNIVERSARY BEST」にも収録されたことからも分かるように

歌手・松浦亜弥にとって大切な意味をもつ曲である。

ツアーでも、2004年「私と私とあなた」「松クリスタル」、2006年「進化ノ季節」、

2008年「Aya the Witch」などのDVDで聴くことができ、

それも、大抵の場合、ライブの最後を締めくくる大事な曲として扱われている。

 

ところが、ファン限定のマニアックライブに関していえば

この曲はほとんど歌われていない。

2013年の「マニアックライブVol.5」での歌唱が

唯一見られる映像だが

これは随分とテキトーな、以前とは全く違う歌い方で済ませているように見え

「私と私とあなた」の頃の熱唱とのギャップに驚かされる。

STBライブとか、コットンクラブなどでも

この曲の映像を見たことがない(実際に歌ったかどうかは別として)。

ある時期から、亜弥さんにとって重要な曲ではなくなったのだろうか。

 

曲について言えば、非常に音程のとりにくい曲で

いきなり半音ずつ下がっていくAメロとか

もはや声楽というより器楽の旋律に近いサビなど

つんく♂の技巧が随所に光る佳曲となっている。

亜弥さんのような音程のしっかりした歌手でないと

歌いこなせないわけだが

それだけに、ぜひ亜弥さんの歌声で聴きたい曲であり

他のアイドルのカバーなど想定外な曲にもなっている。

 

それ以上に特徴的なのは

当時の亜弥さんの心の動きを見抜いたような

「信じて歩こう
 そう 自分の道 自分で探して
 好きな道行こう
 まだ見ぬ 可能性の道」

という歌詞だろう。

脱アイドルを目指していろいろと模索していく時期に

こういう歌詞に出会ったとしたら

それこそ大勢のファンの前で

「私の本当の気持ちが書いてある歌詞なので皆聴いて!」と

叫びたくなったに違いない。

 

そしてアルバム「ダブルレインボウ」あたりで

その可能性を見つけた亜弥さん・・・ところが

その可能性は、いろいろな出来事により

結局閉ざされることになる・・・・・だったら

もう、この曲は歌いたくない・・・そういうストーリーかもしれない。

 

今回、この曲の歌詞を、改めてじっくりと眺めてみた。

まだいける。

30代でもまだ歌える内容だ。

復活の際は、ぜひこの歌も歌ってほしいと思う。

そのときは、この「松クリスタル」のときの歌唱のように

スッキリとした気分で歌ってほしいと願っている。

 

松浦亜弥 - 可能性の道

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2 コメント

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ベストテイクかも (大sansan)
2015-09-01 18:52:17
可能性の道は、いくつかライブ動画がありますが、
僕は、この「松クリスタル」のテイクが一番好きです。
アリーナライブをやり終えた安心感からか、
とてもリラックスした雰囲気がありますし、
それでいて、良く声も伸びていると思います。

これ以前の、「笑顔で涙」をラストソングにしていた頃と比べて、
松浦さんの「もっとしっかり歌を聴いてもらいたい」
という気持ちが表れて来た頃だと思います。
ただ当時のファンの中には「最近、説教っぽくなってきた」
なんて云う人もいたようですw
返信する
昔からのファンの人たち (korou)
2015-09-02 20:31:39
私も、この松クリスタルの「可能性の道」が
ベストテイクだと思っています。
リラックスした表情が何ともいえず
しかも声がよく響いて聴きやすいですからね。

>ただ当時のファンの中には「最近、説教っぽくなってきた」
>なんて云う人もいたようですw

昔からのファンの人たちは
つい最近のファン(自分など)とは違って
そこに至るまでの流れを知っていますからね。

例えば、私などは
最初の頃の独特なMCに(はるな愛に真似されるような)
いつまで経っても違和感を感じるのですが
最初からファンになっている人は
そういうのも込みで好きになったはずなので
違和感などなかったと思われます。

その逆に、私などは
自分の歌への思いをストレートに伝えられるようになった時期のあややに
親密感を覚えたりしますが
逆に、それまでのファンは
「何か違うな、今までと」と軽い違和感を感じたりしたのでしょう。

それに加えて
古いファンのブログを読んでみると
2005年頃にはもう
「ファンの間でかつての熱気が感じられない」という感想が
書かれたりしています。
ハロプロ全体としてそうだったようで
あややファンも例外でないということで。

ハロプロ全体としては
その原因として
2002年の”ハローマゲドン”を挙げている人も居ましたが
そうなると
2003年にはもう1年前とは全然違う感じになっていたと想像できます。

松浦亜弥ファンに関しては
2004年頃にはピークを超えていたみたいですね。
松クリスタルが最後の盛り上がりという感じで。
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