korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 16 「女 Day by Day」

2015-07-11 | 松浦亜弥

4thアルバム「ダブルレインボウ」の収録曲。

アルバムの発売日は2007年10月10日。

作詞は村井大、作曲・編曲は安岡洋一郎。

 

作詞の村井大は、元々はギタリストとして活躍していた人。

1999年にキーボード奏者の南俊介と出会い、インスト・ユニットを結成。

2004年に女性ボーカーリストmaryが加わって、3人組ユニットdBとなったが

その後dBは解散し、現在はアニソンの作編曲者として

知る人ぞ知る存在となっている。

本来は作曲・編曲がメインの仕事であり

この「女 Day by Day」のような作詞の仕事は滅多にやらない。

他にも「boomboomboom」を手掛けているが

こちらは作詞・作曲の両方を担当している。

アニソン以外では、この亜弥さんの2曲が

作詞家としての村井氏の代表作ということになるだろう。

 

作曲の安岡洋一郎もアニソン界で活躍している人。

元々はギタリストで

今はアニソン界で有名で

それ以外の仕事では亜弥さんへの楽曲提供が一番メジャーな仕事

というところは

作詞の村井氏と共通している。

「真珠」「ソウルメイト」の作曲・編曲も行っていて

「女 Day by Day」も含めて、演奏にも参加している。

最近は大原櫻子のデビューアルバムにも楽曲提供していて

youtubeで100万回以上再生があるこの曲は

「女 Day by Day」にどこか似ているのが興味深い。

 

大原櫻子「無敵のガールフレンド」

https://www.youtube.com/watch?v=NtEBSmOPvc0

 

さて、この「女 Day by Day」という曲。

歌い始めの最初の頃は

亜弥さんとしても

自分の個性を打ち出せる曲として

それなりに気持ちを込めて歌っていたに違いない。

「ダブルレインボウ」「Aya the Witch」などのツアーでは

今の元気な私を見てほしいという感じの歌いっぷりだった。

それが「想いあふれて」から「マニアックライブ」にかけて

全く歌われなくなり(CD「ダブルレインボウ」の曲全般についてそういう傾向があるが)

マニアックライブ5で、そのへんが一気に復活するのである。

そしてクリスマスナイト2013でも

この曲は歌われた。

 

やはり、この曲の歌詞の内容が

亜弥さんの心を惑わせたに違いない。

ここで歌われている若い女性の姿は

ごく普通の環境のなかで頑張っているOLがイメージされていて

アイドルという特殊な状態ではなく普通に歌手として頑張りたい当時の亜弥さんには

共感する部分があったはずだ。

ところが、次第に

普通に歌手として頑張れない状況になっていったので(病気等の事情も含めて)

歌詞の内容が自分とは縁遠く感じられる時期が続く。

そこではもう歌われることがなかった。

その後、結婚が確定し

普通に女性としての幸せを掴んだ亜弥さんは

マニアックライブ5とクリスマスナイト2013において

この曲を復活させたが

もはや歌詞の内容は不問に付され

単ににぎやかで楽しい曲という位置づけで歌われたように思われる。

 

そんなわけで

この曲の真骨頂は

「ダブルレインボウ」「Aya the Witch」のライブ映像のみで

聴かれることになるが

個人的には、この2つのライブ映像は

CD「ダブルレインボウ」での見事な歌唱を上回っていないように思う。

大抵の場合、亜弥さんは

ライブでこそその真価を発揮する歌手なのだが

以上のような事情で

CD「ダブルレインボウ」のなかの何曲かは

CDでの歌唱がベストという感想なのである。

 

松浦亜弥「女 Day by Day」(CD「ダブルレインボウ」から)

 

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4 コメント

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大原櫻子ファンになろうかなw (大sansan)
2015-07-12 10:54:13
なるほど、松浦さんの歌に注目すると、ベストはCD盤となるわけですね。

僕は、「ダブルレインボウ」「Aya the Witch」のDVDを見ているときは、特別良い曲だとは、思わなかったんですけど、
マニアックライブの動画を見たときに、凄く楽しそうで、格好良く思えたんです。
だから、僕の中でのベストは、マニアックライブのテイクです。
バンドメンバーに助けられているという面も大きいと思いますけど・・・。

以前、「復活するときは、バンドメンバーと一緒に」という提案をされたファンの方がいましたが、
バンドに依存しなくては、パフォーマンス出来ない松浦亜弥というのも、残念ですけど、
現実問題としては、その方が良いのでしょうか。

あと、大原櫻子さんの動画みました。
現在19才だそうですね。人気があるのも分かります。
「あやや」は19才で「砂を噛むように」ですからw
返信する
ギタ女なら櫻子より”さや姉”推しです (korou)
2015-07-12 17:34:32
櫻子さん、お気に召しましたか。

私は
ああいう感じでギターを弾きながら歌う若い女性歌手のなかでは
山本彩に一番魅力を感じます。
今のところ、”さや姉”は
AKBグループでの活動から離れることができないので
その間はこちらとしてもファンになることはできないのですが
(音楽性を重視しない秋元康には共感できないので)
彼女がそこから離れて一本立ちして
音楽活動を積極的に展開するようになったら
ファンになってもいいなと思っているところです。

なんというか、持って生まれたものが
AKBグループの誰よりも違うように感じます。
そこに立っているだけで華があって
生まれながらのスターの素質がありますね。
歌そのものは
もはやトレーニングする時間が持てないほど多忙なので
全然磨かれていないままですが
現状でも全然音程はブレないし
声質も女性ロッカーとして申し分ないし。
そして、何よりもカッコイイ。
これほど様々なポーズがキマるのは、山口百恵以来です。
すでに中森明菜のレベルは超えていると思います。

ただし、それだけの音楽性を発揮する場所がないわけです。今の彼女には。
あくまでもAKBには後ろのほうで参加して
NMBだと後輩を盛り立てるリーダーの役目に専念してしまうわけです。
ああ、勿体ない。

亜弥さん復活のメドが立たないうちに
さや姉が華々しくソロデビューしたりしたら
その間だけ、さや姉に乗り換えるかもしれませんww
まあ、亜弥さんが一番であることには変わりはないんですが。

そんなさや姉のベストパフォーマンスを2つほどご紹介。
(まだまだこんなもんじゃないんですけどね。まっ、カッコいいので許す)

山本彩「夢のdead body」
https://www.youtube.com/watch?v=--Py_Iz82gc

山本彩「僕らのユリイカ」
https://www.youtube.com/watch?v=3GqBTk3PBHw
返信する
マニアックライブでは少し珍しい選曲かもしれませんね (mago)
2015-07-13 23:36:12
2013年のマニアックライブでのこの曲は生で聴きましたが、そのときはtwenty-sevenと言い換えて歌ってますね。
確かに他のマニアックライブシリーズでは基本的に歌われてはいないため(収録されていない会場で歌ったかどうかまではわかりませんが)、会場でこの曲が出てきたときは少し意外に感じました。
5は他にもアイドル曲メドレーがあったりと、ちょっと私が映像でずっと見ていたマニアックライブの姿とは少し違うように思えました。

このときは、やはり大sansanさんが言われているように、この歌に込められた私を見てほしいという部分よりも、単に久々のライブで楽しそうに歌っているというイメージでした。この曲に限らずですが。

ところで、この添付された映像はkorouさんのオリジナルですか?
もし、沢山の人に見てもらいたいと思われるのでしたら、動画タイトルを判りやすくした方が関連動画にも出てきやすいのですが、あえてそうされているのでしょうか。
返信する
妄想だらけのレスです(笑) (korou)
2015-07-14 21:52:43
>magoさん

確かに、マニアックライブの5は
それまでとは趣きが違いますね。
私は、病気が完治したせいだと想像しています。

とりあえず、あの病気には
該当箇所だけを取り除く手術という対処法がありますから
2012年のうちにその手術をしたのでしょう。
(普通2か月ほどかかるみたいですね。芸能活動を続けながら
 できる手術ではないです)

手術のせいで声質に微妙な変化が生じて
「歌う気分に全然なれなかった」のだと思っています。
でも、結婚発表を直後に控えて
長年のファンに何もしないわけにはいかないということで
急きょ組まれたマニアックライブということでしょうね。
(本当は、結婚発表も
 ライブの場でしたかったはずでしょうが
 こればかりは諸々の事情でムリだったのでしょう。
 相手が一般人だったら
 間違いなくこのマニアックライブ5の席上で
 サプライズで発表していたと思います)

だから今までのマニアックライブでは
ほとんど歌っていない歌が
多く登場することになったのだと思います。
「ひとり」「女 day by day」「blue bird」「beautiful day」等々。
 
私はこのライブの映像を見るのが結構辛いです。
思ったより歌の世界に没入できないことに
亜弥さんが徐々に気づいていくのが見えるような気がするからです。
もちろん、見た目にはそんな仕草はおくびにも出さないわけですが・・・
結構トラウマなのではないかと想像しています。
なかなか表に出てこないのも
このライブでの自分のパフォーマンスに失望したからではないかと。
妄想もここまでくると病気かもしれませんがw

それから
今回の動画(いや静止画ですね)と
後で動画を入れ替えた「想いあふれて」は
私名義でUPしたものです。
分かりにくい動画タイトルにしているのは
ひとえに削除を恐れているからです。
(削除について全く無知なので)
本当はUPしたくないのですが
最も重要なアルバムの「ダブルレインボウ」の音源が
全然UPされていないので仕方ないです。

(蛇足)
今、マニアックライブ5の黒い服バージョンのほうを
全部聴き終りました。
何度か聴いた記憶より「女 day by day」のノリがいいのには驚きました。
でも、このライブの聴きどころは「ありがとう」ですね。
こんなに下手な亜弥ちゃんはなかなかないのですが(声が出ていない、音程が怪しい)
それでいて、ちょっと感動します。
不思議です。
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