korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 6 「今はレット・イット・ビー」

2015-05-30 | 松浦亜弥

4thアルバム「ダブルレインボウ」の最初の曲として収録された曲。

アルバムの発売日は2007年10月10日。

作詞は久保田洋司、作曲はBULGE、編曲はBULGE・柳沢英樹。

 

作詞の久保田洋司は、1966年、広島県尾道市生まれ。

1985年に「THE 東南西北」のメンバーとしてデビュー。

解散後、ソロ活動のかたわら作詞・作曲も手がけるようになり

おもにジャニーズ系の歌手への提供曲が多い。

嵐「WISH」、トラジ・ハイジ「ファンタスティポ」などの大ヒット曲の作詞で有名。

ジャニーズ系以外では、安倍なつみ、松浦亜弥への提供曲が多く

特に亜弥さんに関しては、

いわゆるアーティスト志向となって以降のアルバムでは

作詞面では最大の貢献者と言ってもいいくらいである。

「ダブルレインボウ」「想いあふれて」のなかで

久保田さんの作詞した曲、「今はレット・イット・ビー」「ダブルレインボウ」

「風に任せて」「引越せない気持」「七回歌うといいことがある歌」「中央改札」

「真珠」といった曲がもし無いとしたら

全然印象の違うものになってしまうのは想像に難くない。

 

作曲のBULGEは、細木隆広・田中利江という二人組の作詞・作曲家である。

おもに島谷ひとみの楽曲を手掛けるチームとして知られ

ハロプロ、ジャニーズ系を中心に幅広いアーティストの楽曲を担当。

亜弥さん関係では、この「今はレット・イット・ビー」の作曲・編曲と

「beautiful day」(5thアルバム収録)の作詞・作曲・編曲を担当している。

 

編曲の柳沢英樹も、おもに島谷ひとみの楽曲を手掛けていて

BULGE同様、ハロプロ系への貢献度は高い。

亜弥さん関係では、この「今はレット・イット・ビー」の編曲、

「風に任せて」「引越せない気持」「中央改札」の作曲・編曲を担当している。

 

まさに、亜弥さんのアーティスト路線を手助けしたスタッフが勢ぞろいしたのが

この「今はレット・イット・ビー」なのである。

それにしても、何のためらいもなく

ビートルズの原曲(「レット・イット・ビー」)をパクったコード進行で

歌詞も概ね原曲と似たようなニュアンスなので

さすがにビートルズ世代の自分としては

これはちょっと・・・という気持ちになったのも事実。

今回集中的に聴いてみて

やっと納得できたという感じです。

 

youtubeの動画としては

「ダブルレインボウ」ライブのものと

「マニアックライブヴVol4」のものとがありますが

これは甲乙つけがたい出来です。

 

アルバムでの歌い方との統一感、歌を聴いてほしいという情熱という面では

前者が勝り

歌詞の伝わり方、歌詞の内容との統一感という面では

後者が優れています。

 

思うに

一生懸命歌い上げる「ダブルレインボウ」バージョンの場合

他の優れた歌手でも同等の感銘を得ることができるかもしれないのですが

しっとりときめ細やかに美しい声を響かせる「マニアックライブ」バージョンは

なかなか他では聴けない亜弥さん独特の境地なので

今回はこちらの動画を鑑賞することにします。

 

今はレットイットビー Aya Matsuura Maniac Live Vol 4 1 07

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8 コメント

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同感です。 (大sansan)
2015-05-31 10:57:07
「LET IT BE」が弾きたくて、ギターコードを覚えて、音楽室のピアノでこっそり練習したことを思い出しました。
ぼくは、ビートルズ世代よりは少し下ですが、
それでも友人の家で「ヘイ・ジュード」と「レットイットビー」のドーナツ盤を聴かせてもらったときの衝撃は今も覚えています。

僕は、どうせパクっているのなら、もっと誰にでも分かりやすいようにパクって欲しかった、という意見です。
いっそのこと前奏を同じにしちゃうとかww

で、僕は、マニアックライブの方が好きです。
というか、それ以前のライブDVDのテイクは、あまり好きになれませんでした。
マニアックライブⅣの特徴は、本人も云っているとおり「腑抜けな感じ」にあると思います。
腑抜けな感じで歌って、しっかり歌いきれるというのは、並大抵のことではないと思います。

こういう、「日曜日の午後に過去を静かに振り返っている」ような曲には、
この歌い方がベストだと思います。
返信する
ビートルズの事とか (korou)
2015-05-31 17:14:10
記事では、ついついビートルズ世代と書いてしまいましたが
厳密にいうと、ほとんどリアルタイムでないので
「私はウソつきです」(copyright 亜弥さん<マニアックライブ4より>)

洋楽を聴き始めたときとビートルズ解散がほぼ同時でした。
その頃は日米(日英?)でタイムラグがありましたから
解散後にアルバム「レット・イット・ビー」が日本で大流行し
アルバム内の曲がラジオでバンバンかかりましたが
その時期には間に合ったということになります。
実質ラストアルバムなのに発売が先だった「アビーロード」が
素晴らしい出来だっただけに
「レット・イット・ビー」そのものの評価は
あまり良くなかったですね。
特に表題曲「レット・イット・ビー」のつまらなさは
ある意味、ビートルズ解散のショックを和らげたと思います。
こんな保守的な曲しか書けないバンドなんて
どうでもいいよ、かつては凄かったけどもうダメ、という反応でしたね。
あの頃の洋楽ファンは、ホント厳しかったですから。

個人的には
その後、1年間ほど
日本における洋楽の黄金時代最後の輝き(1971年頃)を堪能した後
なかなか馴染めない曲ばかりになったリアルタイムの洋楽に見切りをつけて
ビートルズの楽曲に夢中になりました。
当時は「A HARD DAY’S NIGHT」と「Abbey Load」のどっちが本当のビートルズなのか
随分と考え抜いたものですが
とにかく、どの楽曲も素晴らしいことに驚きの連続でした。
あややの「first kiss」を初めて聴いたとき
このビートルズの記憶もよぎりましたね。
つまらない曲が1曲もないという奇跡。

>「日曜日の午後に過去を静かに振り返っている」ような曲

まさにそうですね。
言い得て妙です。さすがです。

マニアックライブ4というのは
そこから長い活動休止期間に入る直前のライブですから
こちらも、いろいろな想像を働かせて視聴することが可能ですが
その意味で「過去を静かに振り返っているような」亜弥さんにも見えます。

まあ、25歳の女性が「過去を静かに振り返る」のもどうかとは思いますがw
歌そのものがしっかりと仕上がっているので
これはこれでいいかなと思います。

「ダブルレインボウ」の冒頭の曲としてはどうかな?とは
今の自分の感想としては思いますけどね。
歌への意欲を示したアルバムなのに
この歌詞と沈みがちなサウンドは変化球すぎる
と思うわけです。
不出来な曲とまでは言いませんが。
返信する
ビートルズでもう少し (大sansan)
2015-05-31 19:15:49
昔話の続きなんですが、「ヘイ・ジュード」のドーナツ盤を借りてきて、
家のステレオでこっそり聴いていたら、母親が来て・・・、
てっきり僕は、怒られると思ったんですよ。
「こんな音楽聴いて」って、
そしたら「もっと音を大きくしろ」って言われました。
もしかしたら彼女たちがビートルズ世代だったんでしょうかねww

僕にとってのビートルズは、赤盤と青盤がほとんど全てでした。
で、曲集を買ってきてオルガンで弾いてました。
完全な自己流でしたけど、
E♭とかB♭m7とかのコードを覚えたのは、ビートルズのおかげです。

所詮子どもでしたから、
ロックの精神とか、曲の背景とか、アルバムの出来とか、難しいことは分かりませんでしたけど。ただ1つ言えるのは、楽曲そのものは、子どもにも分かりやすかったですね。
「これは、良い曲なんだ」って単純に思いましたから。
で、僕も弾きたい、歌いたいって思いました。
ビートルズの凄さは、その平明さにあると思います。

それから「あやや」の「First Kiss」にビートルズの「Abbey Load」をなぞらえたのは、korouさんだけでしょうねw。
返信する
ビートルズについての駄文 (korou)
2015-05-31 21:54:47
ビートルズについては
ずいぶんと研究してきました(誰にも頼まれていないんですが・・・笑)

ビートルズというのは
初期メンバーから有名になる時期にかけて
主要メンバーが交代しているのですが
そのへんを詳しく書いた文章は
あまり見当たらないようです。
そのへんを個人的に調べて書いたことがあるのですが
その文章を
さきほど臨時のスペースに転載しましたので
もし興味がありましたら
その文章のムダな長さに呆れてください・・・(いや、違った)良ければお読みください。
くれぐれも時間のないときにお読みにならないように。
実は私自身、久々にこの文章を見て
あまりの長さに
全部読むのがイヤになったくらいなんで(爆)

http://www.geocities.jp/sisho33/beatles.htm
返信する
勉強になります。 (大sansan)
2015-06-01 02:15:52
知らない人の名前がたくさん出てきて、
全ての内容を理解できたわけではありませんが、
少なくとも僕の知っているビートルズが、
全体の一面に過ぎないということはわかりました。

あと、彼らが、決して順風満帆な音楽活動を展開していたグループでは、なかったということもです。
活動時期がたったの10年足らずだったということからも、
グループとしての危うさが分かりますが、
メジャーデビューした時点で既にグループとして行き詰まっていたという点が印象的でした。

現在の音楽的な手法のほとんど全ては、ビートルズにその原点があるという話を聞いたことがあります。
それらの試みは、彼らが自分たちの音楽を求めようと、もがいていた結果なのかなと考えました。
危うさが、新しさを創造するエネルギーだったのでしょうか。

あと、現在当たり前のように行われていますけど、
野球場でコンサートを開くのだってビートルズが最初だし、
武道館がライブの聖地になったのも、ビートルズがライブをしたからですものね。
返信する
ビートルズ話は続く・・・ (korou)
2015-06-01 20:47:36
ビートルズに関しては
数多くの研究書が出ていて
またテレビや映画などの映像メディアでも研究が進んでいますから
凝りだすとキリがないわけでして。

私の駄文も
かつてNHKBSで放映された番組の受け売りのようなものです。
サトクリフを大きく取り上げたBBCの番組だったはずで
その後、ピート・ベストがインタビューに答えた番組も
合わせて見ました。
結構ショッキングな内容だったと思います。
ピート・ベストはともかく
それまでサトクリフのことは
あまり深く知らなかったですから。

サトクリフのことを知ってしまうと
今までのビートルズ観とは随分違ってきました。
例えば、ジョンとポールが最終的に仲違いしたのは事実ですが
その深層にサトクリフへの思いがあると仮定したら
残念だけど仲違いも仕方ないかと思えたりします。
そうであればビートルズ解散も仕方ないか
という風に思えたりします。
だから、随分と強引な文章になっています(笑)
返信する
ビートルズの記憶 (おいちゃん)
2015-06-02 07:56:19
ビートルズの話に私も絡ませて貰っていいですか?
私もかろうじてビートルズ世代に引っかかっています。

結構知っていたつもりでしたが、知らない事ばかりで驚きました。
ビートルズの前身のクォリーメンやピートベストなどは有名な話なので知っていましたが、サトクリフの名前は初耳でした。
NHK-BSの特集ですか。
確か録画していたと思うので、観てみようと思います。

日本公演は、記憶があります。
今でこそステイタスになっていますが、当時「武道館でコンサート」という事を聞き、変な所で演奏会をするんだなぁ、と子供ながらに違和感を感じたのを覚えています。
テレビ中継(多分生放送)があり、見たような気もしますが、これは良く覚えていません。

因みに「今はレット・イット・ビー」と言いながら、前奏は「YESTERDAY」の後奏ですよね。
返信する
どこまで続くビートルズ話・・ (korou)
2015-06-02 20:42:15
>おいちゃんさん

実はずっと「チョコレート魂」の音域について考え中で
そちらにコメントできないまま現在に至っています(^^)

ビートルズ話は幅が広いので大変ですが
どうぞご参戦ください(って、どこまで続くのか・・・?)

さっきからyoutubeで
サトクリフの関わった音源を探しているのですが
なかなか見つからないですね。
調べてみたら、はっきりと録音の形で残っているのは3曲だけとか。
youtubeにもアップされているので
聴いてみたのですが
音がもやもやとしてよく分かりませんね。

その点、ピート・ベストのドラムは
結構多くの音源が残っていて
たしかにリンゴとは違うドラミングだということが
分かります。

(武道館コンサートについては
私は全く記憶がありません。
小学校中学年だから
少しは記憶があってもいいのになあ)
返信する

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