Shinji Horibe Blog

感じたこと・思ったこと・興味をもったこと・仕事のことなど

「選択と集中」は難しい

2008年11月18日 | ビジネス
なるほどなあ、と思うコメントに出会いました。
それは企業のビジネスにおける「選択と集中」についてでした。

現在の不況になる前1990年代の、いわゆる失われた10年から、最近に至るまでの大多数の企業の方針であったのが「選択と集中」です。
そしてその方針による成功が、企業の体力を強めました。

しかしながら、ここにきて次の飛躍に向かうための戦略を計画するときにおいて、その選択と集中の結果が、逆に足を引っ張っている企業がある、とのこと。
その方針の結果、中止にしたビジネスといっしょに、その開発技術も中止になってしまった企業が、意外と多いらしいです。
次の新しいビジネスを検討する際に、それまで培ってきた技術が活用できると踏んでいたところ、その技術が消滅していた、と今になって気づくと。
そのため、また新たに一から開発をするわけにもいかず、困ってしまう企業が見受けられるそうです。

理解できるような気がします。
確かに、利益を生まないビジネスを追求しても仕方がないのですが、その基礎技術まで流出してしまうのも、問題になるんでしょうね。
その時に儲かっているビジネスとは、その企業にとっては慣れた分野であり、得意な技術をもとにしているはずです。
それゆえに、それだけに集中してしまうと、新しいブレークスルーをする可能性の芽を摘んでしまうことになりかねない、ということだと思います。

企業経営の難しいところなんでしょうね。