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オタク社員をもっと大事に

昨日の日経新聞の「インタビュー領空侵犯」は、分子生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんへのインタビューコラムでした。
福岡さんは、私も読みましたが「生物と無生物のあいだ」の著者として有名な方です。複雑系の科学周辺が好きな私としては、興味深く読ませていただきました。
 そして昨日のインタビューコラムもとても面白かったのですが、そのタイトルは
「オタク社員をもっと大事に -目先の効率追求やめよ-」というものでした。
少し長くなりますが、今日は福岡さんの言葉をそのまま載せますね。

「効率を追求する機運が高まっていますが、その対極にあるオタクを今こそ評価すべきです。オタクとは、ひとつのことを何十年も好きでいられる人のこと。好きなことは徹底的に調べ尽くす。失敗が続いても、壁を乗り越え問題を解決していく粘り強さを持っている。長い目でみると、そうした能力をもつ社員が必要なはずです。独創的なものを生み出すのは、口八丁手八丁の人ではなくオタク的人材なのです」

「米アップルの創業は、商才にたけたスティーブ・ジョブズの陰に、スティーブ・ウォズニアックという技術者のオタクがいたからこそ成功しました。彼は当時、米ヒューレットパッカード(HP)で電卓を開発しながら『アップルⅠ・Ⅱ』の開発にのめりこんでいましたが、HPは二足のわらじを大目に見ていました。変わりものを許容する空気がIT(情報技術)市場の発展につながったのです」

「短期的成果が求められるのも仕方ありませんが、真の創造性がわかるには時間がかかります。昨年ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏が、そのいい例です。効率主義のもとに、1ヶ月、半年、1年と分節化した時間の中で価値をはかるのは、やめたほうがいい。日本がものづくり立国をめざすなら、ロングレンジの評価軸を持つべきです」

「すぐに役立つ人材だけを囲い込もうとするのは一種の効率化ですが、効率を無視したところでオタク社員を育てることも必要です。オタク社員が20年、30年後に爆発的な成果を上げれば、自社だけでなく業界全体、ひいては社会に貢献することになるかもしれません。自社の利益や効率化といった狭い視野で考えず、社会全体でオタクを許容すればいいのです」

「私は昆虫少年でしたが、同じチョウでも種類によって食べ物が違います。例えばアゲハチョウにレタスの葉をあげても食べずに餓死してしまいます。生物が多様でいられるのは、種類によって食べ物、生きる空間が異なり、ほかの種類の生物と無用な競争をしないようにすみ分けているからです。そうしたすみ分けを心得ているオタク社員を抱えることは、企業だけでなく社会全体が、多様性をもちながら新たな成長の芽をはぐくむことにつながるのではないでしょうか」

いかがでしょう。
かなり考えさせられませんか。
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創業経営者のお話し

昨日、本社が仙台にある、ある中堅企業の創業経営者の方と打ち合せをしてきました。
東京からわざわざ伺ったからだと思いますが、2時間30分ほどもお時間をいただき、いろいろビジネスの話、経営の話しをお聞きしました。
ユニークで、なるほどと思わされることがたくさんありました。

その中でも特に次のような話しが、とても参考になりました。
経営というものは1年単位の売上、利益を考えて行ってはだめだ、と話されたことです。
1年で区切る必要があるのは、税金を納めるためだけである。
経営というのはずっと何年もつながっているものである。
目先のことばかり追求していると、会社は成長しないと、ずばっとおっしゃってました。
1年単位で事業を考えるのは、サラリーマンであり、ミドルマネジメントであるとのことでした。
経営者はそうではなく、常に新しいことに挑戦し、会社変化させ、引っ張って行くことが必要であると。

この会社は、中堅企業ながら優良企業で、私はある新製品関係の打ち合せに伺ったのですが、その他に3つも新しい事業の種を持っているそうです。
経営者は、優良な種を探し育つ仕組みを作ればよく、そうすれば後は自然に儲かるのだそうです。

まあ、それほど自然に儲かるというほど簡単ではないでしょうが、「優良な種を探し、育つ仕組みを作る」ことができる経営者が、優れた経営者であることは間違いないと思います。

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クラウドコンピューティングって、何?

今話題のクラウドコンピューティングのシンポジウムを覗いてきました。
Web=くもの巣から、クラウド=雲にICTの世界は移り変わりつつあるそうです。
少し前にWeb2.0というのが流行ったかと思えば、もう次の新しいキーワードが登場しました。

私は、ITには全くの素人なので、詳しいことは分かりません。
ただ何となく分かったことは、Web2.0で言われていた「もう一つの地球」「向こう側の世界」といったことが、いよいよ現実のものになりそうな予感だけは感じました。
そして今まではグーグルとかアマゾンなど、ごく一部の企業が実現していた世界に、大変多くの企業が参入していくような胎動みたいなものを感じました。
Web2.0といわれていた頃は、どちらかというとコンスーマーというか一般生活者レベルでの話しのように感じていましたが、クラウドコンピューティングというのは、全ての企業、業界、産業が向かう世界であると思いました。

ただしそれがイコール、フラット化する世界というのとは全く違うというか、むしろ逆の方向性に向かうのではないかとも思います。
多様化した世界の創出とでもいうか。
オープンな世界になるからこそ、多様性が求められ、価値を持つような気がします。

ところで、そのシンポジウムの中で、アメリカのIT企業の副社長の人が面白い言葉を一瞬使いました。
「クラウドコンピューティングの特徴は、必要なときに必要なものを使う。つまりジャストインタイム、カンバン方式ですね・・・」と。
最先端のITの話しをしている中で、トヨタの生産現場でのコンセプト用語が出てきたのには、驚きました。
おそらくアメリカのマーケティングにおける基礎知識の一つなんでしょうね。

ただクラウドコンピューティングって、何?
ぼんやりとは理解できたのですが。。。
私にとっては、ぼんやりしているから確かに「雲」なんですが。。。






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サッカー「キリンカップ」を観て

昔からスポーツが好きで、最近は自分で何か運動をするというのは、少なくなりましたが、今でもテレビでスポーツ番組を見るのは大好きです。

昨日は、サッカー日本代表の「キリンカップ」ベルギー戦を見ました。
4対0の圧勝。
その前のチリ戦も同じ4-0で勝ちました。
確かに日本のサッカーは強くなったし、レベルが数年前に比べ数段上がったと思います。

これはやはりJリーグという組織になり、子ども達からプロまでの一貫した強化体制ができたためだと思います。
そしてその結果として、世界でも通用するようなスタープレーヤーが育ちました。
昔はワールドカップに出場するだけでも、難しい状況でしたが、今では出場自体が目標ではなく、大会の中でベスト16とかベスト4といったように、世界のトップクラスに入るのが目標となりました。

強くなるためには、正しい組織体制を作ることと、明確な目標を持つことなんでしょうね。
これはおそらく企業においても同じだと思います。
一般社員にとって、会社がどこに向かうのかが分からなければ、決して強い会社になることができない。
企業経営者の仕事は、どのような目標を立て、それに対して社員全員にどのように向かわせるか、それが一番大事なのかも知れません。

日々のカイゼンは、マネジメントの仕事です。
経営者は目標と仕組みを作ること。
しかしこれが恐ろしく難しい。。。
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