月・火曜は学校教育の話です。今回は、4月の6年生について書きます。
1年生の担任になった時の話です。入学式を終え、次の日から1年生の子供たちと一緒に授業を行います。
とは言え、直ぐに国語や算数は出来ません。まずは、学校生活に慣れてもらう段階からスタートです。
そもそも、入学式の翌日、教室に入ってきた1年生は、何をどうするのか全く分かりません。だから、「ランドセルに入ってる物を机の上に出そう」とか、「手紙入れの中に家の人が入れたプリントが入っていたら、先生の机に出そう」とか、「連絡帳を決められた場所に置こう」とか、「その他の持ってきた物は、机の中に入れよう」とか、「空になったランドセルを、決められた場所に置こう」とか、「着てきた上着を洋服掛けに掛けよう」とか…指示を出す必要があります。
でも、担任1人で30人前後の1年生全員に、この様な指示を出す事は不可能です。一斉に登校し、全員が同じ様に動いてくれるなら可能ですが、実際には、ばらばらに登校してきます。どうしても個別対応となりますから、担任だけでは不可能な訳です。
そんな時の心強い味方…それが、最高学年たる6年生児童です。
これまでの経験で言うと、5名前後の6年生が入学後2~3週間くらい応援に来てくれます。この6年生が、担任だけでは手の回らない1年生に、先程の様な指示を出してくれます。だから、何とか1年生の学級は回っていきます。
そんな状態なので、新型コロナウイルス対応の時は大変した。6年生は来てくれますが、人数はギリギリまで絞られています。また、接触は禁止で声を掛けるだけですから、あまり能率が上がりません。
令和6年度は、もうほとんど新型コロナ以前に戻っているので、6年生が大活躍しています。1年生の担任としては、「6年生って本当に素晴らしい」と実感するのが4月の初旬なのです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。