月・火曜は学校教育話。今回は前々回(R7.4.8)、前回(R7.4.14)に続き、1年くらい前に記事化した「うとてとこ」の授業の令和6年度バージョンを紹介します。
二連目が終わったところで、
「続きはあると思いますか」
…と問いました。ほぼ全員が「ある」と答えます。理由を尋ねると、「まだ『こ』が出てない」とか「題名に『う』と『て』があるなら、『こ』もないとおかしい」などの意見が出ました。そこで、
「では、一列空けて、三連目の一行目を書いてみましょう」
…と指示を出しました。ほとんどの子が「ことことことこ」と書きます。書けた事を褒めた後、
「二行目は、どうなりますか」
…と問いました。ノートに書けた子に発表させ、出た意見に挙手で賛成数を確認しました。結果は以下の通りです。
二連目が終わったところで、
「続きはあると思いますか」
…と問いました。ほぼ全員が「ある」と答えます。理由を尋ねると、「まだ『こ』が出てない」とか「題名に『う』と『て』があるなら、『こ』もないとおかしい」などの意見が出ました。そこで、
「では、一列空けて、三連目の一行目を書いてみましょう」
…と指示を出しました。ほとんどの子が「ことことことこ」と書きます。書けた事を褒めた後、
「二行目は、どうなりますか」
…と問いました。ノートに書けた子に発表させ、出た意見に挙手で賛成数を確認しました。結果は以下の通りです。
①こがよんこ(8人)
②こがよんわ(1人)
③こがよんとう(5人)
④こがよんほん(4人)
⑤こがよにん(10人)
⑥ことりがさんびき(2人)
⑦こがよんまい(1人)
さすが1年生。2年生とは大違いで、「何故、この意見?」と感じる意見が多々あります。本当は理由なども話し合わせたいですが、残り時間が少なくなってきたので、「こがよにん」が正解と押さえて先に進めます。
続けて、
「三行目は書けますか」
…と問いました。これは、多くの子が「ことことことこと」と書きました。直ぐ、
「では、今度は擬音語だと思いますか?
それとも、擬態語だと思いますか?」
…と尋ねると、擬態語9人、擬音語20人となりました。
「では、それぞれに合う様に四行目を書いてみましょう」
…と指示を出しました。これは発表したがる子が多く、16種類の意見が出てきました。以下の通りです。
①なべがわく(4人)
②こがあるく(4人)
③ナイフでニンジンをきる(2人)
④なべをにこむ(5人)
⑤なべことこと(0人)
⑥ナイフのおと(1人)
⑦ことりがあるく(1人)
⑧なみがはしる(1人)
⑨なべがおわったおと(1人)
⑩ドアをあける(1人)
⑪なべをいためる(2人)
⑫こがよんまい(4人)
⑬なべをにる(3人)
⑭やかんをわかす(0人)
⑮でんしゃはしる(2人)
⑯やさいをきる(1人)
この結果を見ると、令和6年度の子供たちには、あと2つ指導すべき点があったと分かります。1つは、「前の『連』の形式を繰り返していると言う事」。もう1つは、「音数への注目」です。もっとも、ここまでで2単位時間かかっていますから、これ以上内容を深めるとなると、3単位時間かかってしまうでしょう。どう展開すべきだったか、もう少し検討が必要です。
もう時間がないので、「まめをにる」となっていた事を伝えました。子供たちの多くは、「へぇ~」みたいな反応です。読み方を確認すると、これまでと同じ読み方を希望していたので、前の「ことこと」は強めに、後の「ことこと」は弱めに読みました。
これで詩の全体像が分かりました。ノートには、次の様に書かれています(本当は縦書きです)。
うとてとこ
うとうとうとう
うがよんわ
うとうとうとうと
いねむりだ
うがよんわ
うとうとうとうと
いねむりだ
てとてとてとて
てがよんほん
てとてとてとてと
らっぱふく
ことことことこ
こがよにん
ことことことこと
まめをにる
最後に、全員で声を揃えて、全部通して読んで終わりました。
令和5年度実践もでしたが、令和6年度も記録が長くなってしまいました。3回とも読んでくださった皆様に感謝です。本当に、ありがとうございました。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。