水曜は、八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は、先週(R6.4.24)の手稲山沢歩き話の続きです。
まず、手稲山での沢歩きの目的の1つ目、水の中に入る事への抵抗感を減らしたい…です。
意外と言えば意外なのですが、かなりの数の子供たちが水の中に入る事を嫌がります。もう、ほんのちょっとでも濡れるのを嫌がります。だから、沢歩きなのに、ずっと川岸を歩いている子も少なくありません。
でも、せっかくの沢歩きなのです。水の中に入って、濡れながら歩く方が楽しいじゃないですか。
それに、サマーキャンプで沢歩きする時は、川の両側が崖になっている場所があります。当然、そこでは水に入らないと歩く事が出来ません。初めて水の中を歩くのが、いきなりサマーキャンプでした…では、思わぬ危険が発生する可能性もあります。
そこで、沢歩き中に我々指導員は…子供たちに川の水をかけまくります。そんな事をされると思っていない初心者の子供たちは、「やめて~!」などと悲鳴をあげますが、指導員は遠慮無くばんばんかけます。逃げる事も出来ず立ち尽くしていて、相当なビショ濡れになる子もいます。
もっとも面白いもので、それだけ水をかけられると開き直る子が大半です。この後は、どんどん自分から水の中に入って歩く様になります。これが大事です。この開き直った気持ちがあれば、かなり大変なサマーキャンプの沢歩きも、まぁ何とか乗り越えられます。
因みに、2年目以上の経験のある子供たちは、指導員の動きから察して、ずぶ濡れにならない場所へ移動します。これもまた、「生きる力」かな…と思います。
次に2つ目、「水の中は歩きにくい」を感じさせたい…と、3つ目、「水の中を歩くと疲れる」を感じさせたい…です。
これはまぁ、その通りで、沢歩きで水の中を歩けば自然と体験できます。つるつる滑って歩きにくいし、流れに逆らって歩くので疲れます。更に、水で体が冷やされるので、これがボディブローの様に疲労感を増していきます。
こうやって沢歩きの面白さと大変さを体験しておく事で、サマーキャンプの過酷な沢歩きを楽しめる様になるって訳です。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。