ラブレア@ロサンゼルス

南カルフォルニア大学(USC)でのMBA生活や家族三人でのロスでの生活の様子をお伝えします。

鍾乳洞&コウモリのカールスバット

2005-08-07 11:19:54 | Weblog
今回の旅行で最もいきたかったのがカールスバット国立公園。
これまでに、鍾乳洞らしきものはみたことはあるけれども、巨大な「まさに鍾乳洞!!」というものは見たことがないし、大量のコウモリも映画のBatman Bigins くらいでしか見たことがない。
アラマゴルドからカールスバットまでは82号で東に2時間ほど向かい、その後南下していきます。途中山岳地帯に入り、標高8600フィート、気温60度(華氏)の久しぶりに寒くて緑の多い地帯を通りました。冬にはスキーもできるようです。牧場でのんびりと草を食べる牛や馬もいました。これまでずーと砂漠ばかりだったので心が癒される気分でした。
朝10時近くに出発してカールスバットの麓の町、White's Cityには1時くらいに到着しました。そのままカールスバットまで向かい、ナチュラルエントランス・ルートをトレイル。

洞窟の中を高低差約250mを1.6kmほど歩いて下っていくトレイルです。ところどころ明かりはあるものの最小限に抑えられているようで、”ぷち暗闇”を下っていく感じです。気温は15度(摂氏)くらいでひんやりしています。背の高い人だとかがまないと通れないような狭いところもあり、まさに探検気分。歩いて行くと様々な形をした岩が幻想的な姿で目の前に現れてきます。ちなみに、このトレイルを歩かなくても、エレベータで一気に下まで降りることも出来ます。

前日に暗いところでの撮影方法を調べておいたおかげで、それなりにはかうまく撮影できたかなと思います。でも、うまく焦点があっていなかったり、手ぶれが生じたりとまだまだ修行が必要なことを痛感しました。

下まで降りると、そこにはBig Roomというトレイルがあります。RENがこれまでのトレイルで疲れたのかちょっとぐずったので、ひとりでちょっとだけ見学にいきました。Big Roomといってもたいしたことないだろうと思っていったのですが、これがまた長い!最初はどんどん撮影をすすめていったんだけども、途中から「いつ戻れるんだろう」と不安になり、ショートカットをしてようやく標識を見つけてもまだ後10分という状態。足早にもとの場所に戻ると心配そうな顔のJunとRen。全然戻ってこないので不安になったらしい。

結局は、3人でまたBig Roomを今度はショートカットなしで回ることにしました。全長1マイルくらいでしょうか。歩くのは疲れますが、疲れるだけの価値があるトレイルです。狭い洞窟を降りていってこのBig Roomを最初に発見した人はその広さにさぞかし驚いたことでしょう。

地上までは、エレベータで一気に戻ります。どうやってこんなところにエレベータを設置したか疑問です。施設内にエレベータがある点は他の国立公園とはちょっと違いますが、これがないと見学そのものがかなり難しくなるので仕方ないでしょうね。予約が必要な見学ツアーは、4歳以下の子供は参加できないとのことで断念しました。

歩きつかれたので、いったんWhite's Cityのモーテルに戻り休憩するつもりが、、、ホテルのプールがウォータスライダーまで付いていたのでついつい遊んでしまい、疲れをほとんどとることなく再びカールスバットにコウモリの大飛翔を見に行きました。7時より説明会が開始されるのですが、その30分前にいっても結構たくさんの人が既に待機していました。一番コウモリをみやすいのは、洞窟に向かって左手の席のようです。僕らは、一番高いところから眺めることに。

7時40分くらいまで説明と質疑応答が続いたのですが、係員が「そろそろです。静かにしましょう」といって1分もしないうちに、大量のコウモリが洞窟から一気に飛び出してきました。日没の15分くらいに飛び出してくるらしいのですが、いったいどうやって分かるのでしょう?生物の秘めたる力には驚かされます。

飛び出してきたこうもりはそのまますぐに空に飛んでいくのではなく、洞窟の出口で高速で旋回しながら順番に飛び立っていきます。その旋回のスピードの速いこと。がんばって撮影したもののうまくとれません。合計40万羽のコウモリがこの洞窟に生息しているそうで、空にはこうもりによる黒い帯が出来ていきます。10分以上経過しても、入口付近で旋回しているコウモリの数は一向に減る様子がありません。黒い帯はどんどん長くなっていきます。それほど多くのコウモリがひとつの洞窟に生息できるだけのエサ(昆虫など)が回りに生息しているということは、砂漠地帯といっても生命が豊かに存在しているからなんだなあ。

カールスバットには、エルパソという街を拠点とするとよいという話もありますが、移動に2時間近くかかるようなので、コウモリの大飛翔を見てからホテルに戻ることを考えると、やはり一番近くのWhite's Cityが便利だと思います。Best Westernしかありませんが。