ラブレア@ロサンゼルス

南カルフォルニア大学(USC)でのMBA生活や家族三人でのロスでの生活の様子をお伝えします。

悪天候のジョシュアツリー国立公園

2005-08-09 13:56:42 | Weblog
さてさて、足早な旅も最終日を迎え、アリゾナ州ツーソンから、LAを目指します。
ひたすら10号を西に向かっていくのですが、その途中にジョシュアツリー国立公園に立ち寄ることにしました。結果的に、4泊5日の旅で、5つの国立公園を訪れることになります。せっかちな日本人っぽい感じもしますが、ドライブコースの途中なのでよしとしましょう。今日も、途中積乱雲の下の黒いカーテンを見かけ、あの下にいたらどんな感じだろうね。と会話しながらの道中です。

朝9時にツーソンを出発して、公園に到着したのは3時すぎだったでしょうか。予備知識がほとんどなかったので、まずはビジターセンターに向かうことに。暑い砂漠の公園ということもあり、グァダルペ同様数台の車しか止まっていません。

10号からビジターセンターまでは、数マイル程度だと思うのですが、そこから先は天候の関係からか通行止めになってしまっていました。その先にいろんな見所があるのに残念。ビジターセンターに到着した頃から雲行きが怪しくなってきました。真っ黒い雲が北から迫ってきて、気温もなんだか下がっている感じです。

危険を感じたので、ビジターセンター近くの見所を軽くみて再び10号に向かいました。10号に到着する頃には、黒い雲の下から抜け出したので、安心しました。

ところが・・・甘かった。

確かに暗くはないんだけれども、10号を走っていると強烈な横風がこれでもかというくらい車に浴びせかかってきます。それもそのはず、風をさえぎるものはほとんどないんだから。また、風に乗ってやってくる雨は容赦なく車にかかってきます。雨がない時には、枯れた木(たぶんさぼてん)がフリーウェイに次から次へを飛んで来て車にばしばし当たるし、砂漠の砂が舞い上がり前方がほとんど見えなくなることも。

もしトレイルをしていてこんな状態になったらと思うとゾッとします。”黒いカーテンの下はどんな感じ?”なんて会話をした自分が情けなくなります。砂漠はやはり砂漠。気を抜くと大変危険だということを身にしみて感じました。

パームスプリングスのあたりになると雨も風もやや収まり、安心して運転できるようになりました。助かった~。

ジョシュアツリー国立公園はちょっと不完全燃焼だったので、また行く機会があるといいな。

再びツーソンへ(グァダルペ山脈国立公園)

2005-08-08 13:09:51 | Weblog
カールスバットのコウモリは名残惜しいですが、LAに戻るために再びアリゾナ州のツーソンという街を目指します。62号/180号を西に向かうのですが、その途中からテキサス州に入ります。
テキサス州に入ってすぐ(White's Cityからは30マイル程度)に日本ではあまり名前の知られていないグァダルペ山脈国立公園があります。国立公園は通常は入場料が必要なのですが、ここは特に必要ありません。ビジターセンターについても車が2,3台停車していたくらいでしょうか。

過酷な環境の砂漠で生物が生きていくのは大変なのですが、国立公園内の渓谷は穏やかな気候でアメリカライオン、ハリネズミやシカなど多様な生き物が生息しているようです。今回は時間がないため、全体を眺める程度でしたが、ゆっくりトレイルすると派手ではないけれども、貴重な体験ができそうな気がします。
見るだけでは残念なので、昔の駅馬車の駅の跡地をちょっとだけトレイルしました。小動物の糞や、トカゲ、小さな昆虫など確かに生命を感じることができました。
とってもマイナーな国立公園なのですが、驚いたことに日本語ガイドが置いてありました。1994年にここで働いた日本人の方が作成したもののようです。グァダルペに対する愛情あるれるコメントが残されており、それを読むだけでもとってもいい場所なんだと思えます。時間がなかったのがつくづく残念。がらがらヘビやサソリもいるらしいのでちょっと恐いですが。

その後、テキサス州のエルパソという街を経由して砂漠のドライブが続きます。砂漠ですが、積乱雲が結構多く発生しており、ところどころ雲の下が黒いカーテンのようになっています。どうやらその下では雨が降っているようです。そういった少量でも雨が降るから、砂漠であってもサボテンなどの暑さと乾燥に強い植物が生育でき、砂漠の環境に適応した動物が活動できるんだなあと感じました。

そうそう、途中再び国境警備隊?による検問がありました。前の車の人は、不審に思われたのか、車の中を覗かれた上、停車させられ改めて検査されることになったようです。我が家は、パスポートを見せたら無事通過できました。ほっ。

鍾乳洞&コウモリのカールスバット

2005-08-07 11:19:54 | Weblog
今回の旅行で最もいきたかったのがカールスバット国立公園。
これまでに、鍾乳洞らしきものはみたことはあるけれども、巨大な「まさに鍾乳洞!!」というものは見たことがないし、大量のコウモリも映画のBatman Bigins くらいでしか見たことがない。
アラマゴルドからカールスバットまでは82号で東に2時間ほど向かい、その後南下していきます。途中山岳地帯に入り、標高8600フィート、気温60度(華氏)の久しぶりに寒くて緑の多い地帯を通りました。冬にはスキーもできるようです。牧場でのんびりと草を食べる牛や馬もいました。これまでずーと砂漠ばかりだったので心が癒される気分でした。
朝10時近くに出発してカールスバットの麓の町、White's Cityには1時くらいに到着しました。そのままカールスバットまで向かい、ナチュラルエントランス・ルートをトレイル。

洞窟の中を高低差約250mを1.6kmほど歩いて下っていくトレイルです。ところどころ明かりはあるものの最小限に抑えられているようで、”ぷち暗闇”を下っていく感じです。気温は15度(摂氏)くらいでひんやりしています。背の高い人だとかがまないと通れないような狭いところもあり、まさに探検気分。歩いて行くと様々な形をした岩が幻想的な姿で目の前に現れてきます。ちなみに、このトレイルを歩かなくても、エレベータで一気に下まで降りることも出来ます。

前日に暗いところでの撮影方法を調べておいたおかげで、それなりにはかうまく撮影できたかなと思います。でも、うまく焦点があっていなかったり、手ぶれが生じたりとまだまだ修行が必要なことを痛感しました。

下まで降りると、そこにはBig Roomというトレイルがあります。RENがこれまでのトレイルで疲れたのかちょっとぐずったので、ひとりでちょっとだけ見学にいきました。Big Roomといってもたいしたことないだろうと思っていったのですが、これがまた長い!最初はどんどん撮影をすすめていったんだけども、途中から「いつ戻れるんだろう」と不安になり、ショートカットをしてようやく標識を見つけてもまだ後10分という状態。足早にもとの場所に戻ると心配そうな顔のJunとRen。全然戻ってこないので不安になったらしい。

結局は、3人でまたBig Roomを今度はショートカットなしで回ることにしました。全長1マイルくらいでしょうか。歩くのは疲れますが、疲れるだけの価値があるトレイルです。狭い洞窟を降りていってこのBig Roomを最初に発見した人はその広さにさぞかし驚いたことでしょう。

地上までは、エレベータで一気に戻ります。どうやってこんなところにエレベータを設置したか疑問です。施設内にエレベータがある点は他の国立公園とはちょっと違いますが、これがないと見学そのものがかなり難しくなるので仕方ないでしょうね。予約が必要な見学ツアーは、4歳以下の子供は参加できないとのことで断念しました。

歩きつかれたので、いったんWhite's Cityのモーテルに戻り休憩するつもりが、、、ホテルのプールがウォータスライダーまで付いていたのでついつい遊んでしまい、疲れをほとんどとることなく再びカールスバットにコウモリの大飛翔を見に行きました。7時より説明会が開始されるのですが、その30分前にいっても結構たくさんの人が既に待機していました。一番コウモリをみやすいのは、洞窟に向かって左手の席のようです。僕らは、一番高いところから眺めることに。

7時40分くらいまで説明と質疑応答が続いたのですが、係員が「そろそろです。静かにしましょう」といって1分もしないうちに、大量のコウモリが洞窟から一気に飛び出してきました。日没の15分くらいに飛び出してくるらしいのですが、いったいどうやって分かるのでしょう?生物の秘めたる力には驚かされます。

飛び出してきたこうもりはそのまますぐに空に飛んでいくのではなく、洞窟の出口で高速で旋回しながら順番に飛び立っていきます。その旋回のスピードの速いこと。がんばって撮影したもののうまくとれません。合計40万羽のコウモリがこの洞窟に生息しているそうで、空にはこうもりによる黒い帯が出来ていきます。10分以上経過しても、入口付近で旋回しているコウモリの数は一向に減る様子がありません。黒い帯はどんどん長くなっていきます。それほど多くのコウモリがひとつの洞窟に生息できるだけのエサ(昆虫など)が回りに生息しているということは、砂漠地帯といっても生命が豊かに存在しているからなんだなあ。

カールスバットには、エルパソという街を拠点とするとよいという話もありますが、移動に2時間近くかかるようなので、コウモリの大飛翔を見てからホテルに戻ることを考えると、やはり一番近くのWhite's Cityが便利だと思います。Best Westernしかありませんが。




ホワイトサンズ国定公園

2005-08-06 13:22:01 | Weblog
ツーソンを朝9時頃出発して、Las Crucesを経由してホワイトサンズ国定公園に向かいました。合計5時間くらいのドライブだったでしょうか。途中、アメリカ空軍のミサイル基地があり、なぜか道路脇に移動式ミサイルが設置されていたり(もちろん軍人さんもいましたが)と緊張感を感じるドライブでした。ホワイトサンズの直前では、検問がありパスポートをチェックされるなど(持っててよかったー)「基地」があることを実感します。ちなみに、この基地には人類初の核実験を行なったトリニティサイトもあります。偶然にも広島原爆投下の日にここを訪れることになりましたが、改めて戦争による悲劇をなくすよう何か自分が出来ることがあるんだろうかと、考えさせられました。

ホワイトサンズは石膏の結晶が砂化したことにより出来ているそうですが、その白さは圧巻です。一面の白を目の当たりにすると、自分がどこにいるかという感覚を一瞬失いそうになります。特に昼間訪れすと、その暑さとともに恐怖感が襲ってきます。実際には、笑いながら走ったりもするのですが。

暑さのあまり、RENが元気をなくしてしまったので、いったんアラマゴルドのモーテルにチェックインして、夕日を見るために再び夕方ホワイトサンズに向かいました。アラマゴルドからは20分程度で着くのでとても便利です。夕日を見終わってからモーテルに戻るのも楽です。

白い砂丘は夕日によって陰が強調され幻想的な景色を作り出していきます。いろいろなところで夕日を楽しんでいる人たちがいました。夕日そっちのけで砂の坂をそりで滑り降りる人たちもいたようです。

この白い砂漠にも生物はいるようで、小さな昆虫や、道を渡るうさぎ?(ちょっと自信なし)を見かけることもありました。厳しい環境の中でも生きていることに驚きを感じました。

ホワイトサンズの白さを体感できてとても幸せな一日でした。



にょきにょき サワロ国立公園

2005-08-05 17:22:36 | Weblog
さてさて再び国立公園めぐりの旅に出ることにしました。
今回は、4泊程度の短い旅ですが、アリゾナ、ニューメキシコと暑い地域となります。
朝7時ちょっと前に自宅を出発してアリゾナ州のツーソンという街まで向かいました。ツーソンには、サワロ国立公園があります。サワロって何?って思うでしょうけれども、「砂漠ににょきにょき生えた大きいサボテン」といえば分かるでしょうか。アメリカに来て砂漠は何度も走ったけれども、サワロに出会うのは今回が初めて。公園は東と西の二箇所に分かれているのですが、より大きいサワロがあるという東に行くことにしました。「暑い」というウワサなので、夕方4時着ならば大丈夫だろうと思ったけれども、甘かった。

夕方でも暑さは尋常じゃないです。最高で117度。摂氏45度以上です。昼間だったらいったいどんな温度になっているんだろう。公園内は一周9マイル程度のドライブコースがあるのですが、9マイルを走っている途中でも、道に迷ったらやばいなあ(迷うことはありえないのに)と感じてしまうような暑さです。そんな暑さの中でも、リスやトカゲ、何種類かの鳥を見かけることができました。

サワロは、これでもかっていうくらい生えています。よくよく見るとサワロの幹に穴があいているものがありました。どうやら鳥などが穴を開けて生活しているらしいです。穴をのぞいても実際に何かいるのかは分からなかったけれども。公園は、1994年に国立公園に指定されたばかりということもあってか、住宅がすぐ近くにあるなど他の国立公園とはちょっと雰囲気が違います。だからこそ、サワロを始めとした砂漠の生態系を守るために、国立公園にする必要があったのでしょう。